SSDがBIOSでは認識されているのに、OS上で表示されない場合、何らかのシステム設定やハードウェアの問題が原因となっている可能性があります。本記事では、SSDがOSで認識されない原因と、その具体的な対処法について詳しく解説していきます。
目次
SSDがBIOSでは認識されるが、OS上では認識されない原因
SSDがBIOSでは認識されるが、OS上では認識されない原因は次の通りです。
ドライバの問題
BIOSはSSDをハードウェアとして直接検出できますが、OSは適切なドライバがないとそのハードウェアを正しく操作できません。ドライバが古かったり、互換性がない場合、SSDはBIOSで認識されても、OSで表示されないことがあります。
特に、OSが標準的な汎用ドライバを使用していて、SSDのパフォーマンスに合わない場合に問題が発生することがあります。
パーティションやフォーマットの問題
BIOSは物理的にSSDの存在を確認できても、OSは論理的なディスク構造(パーティションやファイルシステム)を必要とします。
新しいSSDや、誤ってフォーマットされたSSDにはパーティションが作成されていないか、ファイルシステムがサポートされていない場合があります。この場合、ディスクは物理的には存在しているが、OSはその領域を使えるディスクとして認識できません。
ドライブレターの割り当て不足
WindowsのOSなどでは、ディスクにドライブレターが割り当てられていないと、エクスプローラーでSSDが表示されません。BIOSにはドライブレターの概念が存在しないため、物理的な認識はできても、OS上でユーザーに見える形で認識されないことがあります。
SATAモードの設定ミス
BIOSで認識されているSSDが、OSで認識されない原因の一つとして、SATAモードの設定が誤っている可能性があります。
AHCIモードが推奨されることが多いですが、IDE/ATAモードで設定されている場合、互換性の問題が発生し、OS側でSSDを正しく認識できないことがあります。モードの不一致があると、OSは適切な通信ができず、ドライブを見つけられないことがあります。
ハードウェアの不具合
物理的にはSSDがBIOSで認識されても、内部の接続や基板の不具合によってデータ転送に問題が生じる場合があります。
このようなケースでは、BIOSは基本的な接続を確認できますが、実際のデータ読み書きが発生するOSレベルでは通信がうまく行えず、認識されないことがあります。
ハードウェアの不具合の場合、自力での対応は困難です。自力での復元が難しい場合は、データ復旧業者に相談することが最善の方法です。専門業者であれば、物理障害や深刻な論理障害に対しても対応できるため、重要なデータを安全に復元できる可能性が高まります。
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SSDが認識せずBIOSでは認識する場合の対処法
SSDがBIOSで認識されるにもかかわらず、OS上で認識されない場合、いくつかの原因が考えられます。このような状況に直面したときは、下記の対処法を試してみてください。
ドライバの更新
SSDがOSで認識されない場合、古いドライバや不適切なドライバが原因であることがあります。この場合、ドライバを最新のものに更新することで解決できることがあります。
- デバイスマネージャを開く
- 「ディスクドライブ」カテゴリーの中から、認識されないSSDを右クリック
- 「ドライバの更新」を選択し、最新のドライバを検索してインストールする
- インストールが完了したら、PCを再起動する
パーティション作成とフォーマット
新しいSSDをインストールした場合、パーティションが作成されていないか、フォーマットされていないことがあります。これはOSで認識されない原因の一つです。
新しいSSDを認識させるためには、パーティションを作成し、フォーマットする必要があります。以下の手順に従って設定を行いましょう。
- 「ディスクの管理」ツールを開く
- 未割り当ての領域を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択
- ウィザードに従ってパーティションを作成し、フォーマットする
- フォーマットが完了したら、OSがSSDを認識するか確認する
ドライブレターの割り当て
SSDにドライブレターが割り当てられていない場合、OSで認識されないことがあります。この問題は、手動でドライブレターを割り当てることで解決可能です。
- 「ディスクの管理」ツールを開く
- SSDを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択
- 使用可能なドライブレターを選び、割り当てる
- 変更を適用し、PCを再起動する
SATAモードの確認
BIOSでSSDが認識されているが、OS上で認識されない場合、BIOSのSATAモード設定が適切でない可能性があります。通常、AHCIモードが推奨されますが、環境によってはIDE/ATA互換モードで動作することもあります。
BIOSでSATAモードの設定を確認することで、SSDがOS上で正しく認識されるように調整することができます。
- PCの電源を入れ、BIOSに入る(通常、起動時にDeleteキーやF2キーを押す)
- SATA設定の項目を探し、「AHCI」モードに設定
- 変更を保存し、PCを再起動する
ハードウェアの確認
物理的な接続に問題がある場合、SSDが認識されないことがあります。特にSATAケーブルやSATAポートの問題が考えられます。ケーブルの接続状態やポートの機能を確認することで、SSDが認識されるようになる場合があります。
- SATAケーブルが正しく接続されているか確認
- 別のSATAケーブルに交換し、再度接続する
- 別のSATAポートに接続してみる
- 他のPCにSSDを接続し、動作するか確認する
上記の対処法を試してもPCが起動しない場合
これまでの対処法を試しても解決しない場合、SSD自体が故障している可能性があります。この場合、専門家に相談することを強くおすすめします。特にSSDはHDDと異なり、データ復旧が非常に難しいため、データ消失リスクが高い状況で自力での対応は危険です。
SSDの特徴として、物理的な損傷がなくても突然の故障が発生することがあるため、問題が生じたらすぐにデータ復旧業者に相談し、重要なデータを安全に復旧してもらうことが最善の方法です。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。