SanDiskSSDが認識しない、またはデータが消えた場合、突然のことで慌ててしまうかもしれません。SSDには音を発して物理的に稼働するパーツがないため、故障時には前触れなく突然発生することがあります。このような状況で、知識がないまま対処しようとすると、データを消失する可能性があります。
まずは症状や原因を見極め、正しい対処を行うことが重要です。この記事では、SSDに発生する障害に応じた適切な対処法をご紹介します。大切なデータを守るために、SSD復旧の選択肢を理解しておきましょう。
デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な専門アドバイザーが簡易的な診断と対処法を無料でご案内しています。また、機器別の専門エンジニアによる無料初期診断も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
目次
SanDiskSSDの特徴
SanDiskはアメリカに拠点を置き、フラッシュメモリーを利用した製品を中心に製造している企業です。SanDiskは「SSD」「メモリーカード」「USBメモリ」「カードリーダー」など、多様なストレージ製品を提供しています。
SanDiskのSSDは、その耐久性と高速なデータ転送速度で多くのユーザーから高い評価を受けています。
SanDisk製のSSDが認識されない症状例
SanDiskSSDが認識されない症状例としては次のような症状が挙げられます。
- デバイスが表示されない
- ディスク管理ツールで表示されない
- エラーメッセージが出てくる
- BIOS/UEFIでの認識が出来ない
これらの症状が現れると、SSDに問題が発生している可能性が高いです。SSDの復旧はしばしば難しく、特に物理的な損傷やデータの破損が原因の場合、データの完全な復元は難しいことがあります。まずは簡単なトラブルシューティングを試みて問題を特定し、対処法を実行することが重要です。しかし、自己解決が難しい場合やデータの重要性が高い場合は、専門のデータ復旧サービスに相談することを強くお勧めします。データ復旧は高度な技術を必要とし、無理に自己修復を試みると状況を悪化させることがあります。専門家に依頼することで、データの回復率を最大限に引き上げることができます。
SanDisk製のSSDが認識しない原因
SanDiskSSDが認識しない原因には以下のものが考えられます。
PCの筐体破損
PCの筐体破損がUSBポートや内部配線に影響を与えると、外付けSSDが正しく接続されず、認識されないことがあります。これは、USBポート自体の物理的な損傷や接続不良、または電力供給に問題が生じることで発生する可能性があります。
論理障害
「論理障害」は、SSD自体が壊れていないものの、データを管理する目次が壊れてしまっている「ファイルシステム障害」や、ヒューマンエラー(誤操作)に起因する削除、初期化、フォーマットといった「データ紛失」などの症状を指しています。
論理障害は「強制シャットダウン」「誤操作による削除・初期化」「ウイルス感染による管理データの破損」によって生じやすく、多くの場合、データにアクセスできなくなります。特に「フォーマットしてください」等のエラーメッセージに従ってフォーマットを行うと、データにアクセスできず、元データが上書きされる恐れがあるからです。このような場合、データ復旧の専門家に依頼しても、復旧作業が難航してしまう可能性があります。
SSDは認識するがフォルダやファイルが開けない/エラーメッセージが出るときの対処法はこちら
論理障害の復旧作業では専門的知識が不可欠
論理障害の復旧作業では、データ配列を正しく解読する必要があります。
論理障害を起こしたSSDは「0」と「1」のデータ配列が大きく乱れている状態です。
この際、データ配列を正しく復元するには、専門ツールで16進数に変換し、かつ値を修正する必要があります。しかし、たった1枚の写真でも数万を超える数列が並んでおり、膨大な情報量を処理する必要があるため、自力での対応が難しいとされています。
その上、SSDの障害は、状況次第で復元アプローチが大きく異なります。 つまり、同じ症状の機器に対しても、1件1件、オーダーメイドの復旧作業をおこなう必要があるのです。
また、物理障害を併発していた場合は、ソフトでの復旧は見込めません。このような状況で通電を繰り返すと最悪、データの取り出しが不可能になってしまいます。
確実・安全にデータを取り出すには、データ復旧の専門業者まで対応を依頼しましょう。
物理障害
物理障害とはSSD自体が物理的に故障していることで生じる障害のことです。「落下」「水没」などの直接的衝撃、あるいは「経年劣化」などが原因で起こります。
また、コントローラ破損、ファームウェア(機器の動作プログラム)の異常、「静電気」「データの書き込み回数の上限」なども含まれます。
物理障害の発生しているSSDは、原因を特定し、基板やファームウェアの修復を個別に行う必要があります。
なお、これがHDDの場合は「異音」「異臭」などわかりやすい症状が起こりますが、SSDはHDDと違って物理的な駆動装置がなく、異音・異臭など「物理的故障の予兆」が現れないまま、ある日突然、認識しなくなってしまった、ということも珍しくありません。
通電を繰り返すと最悪、データの取り出しが不可能になってしまうので、物理障害が疑われる場合は自力で復旧を試さず、信頼できるデータ復旧業者への相談をおすすめします。
SSDは復旧難易度がHDDより高い傾向にあり、復旧に対応している国内業者は少ないですが、デジタルデータリカバリ―では他社不可診断SSDも含め数多く復旧実績があります。まずは気軽にご相談ください。専門アドバイザーが24時間365日対応いたします。
SanDisk製のSSDが認識しない時の対処法(外付け・内蔵対応)
外付け・内蔵型どちらにも適応できるSanDiskSSDが認識しない時の対処法は以下のものが挙げられます。
ハードウェア接続を確認する
SanDiskSSDが正しく接続されているかを確認します。内蔵SSDの場合はSATAケーブルと電源ケーブルの接続を、外付けSSDの場合はUSBケーブルやポートの接続を確認します。ケーブルに損傷がないか、ポートに異物がないかもチェックすることが重要です。
別のパソコンで接続する
現在のPCでSSDが認識されない場合、他のPCに接続して問題の切り分けを行います。これにより、SanDiskSSD自体に問題があるのか、接続しているPCに問題があるのかを特定することができます。
ディスクの管理でフォーマットする
WindowsのデバイスマネージャーやMacのシステム情報でSanDiskSSDのドライバを確認し、最新のドライバがインストールされているかを確認します。ドライバの更新により、認識の問題が解決することがあります。フォーマットを行うと、SanDiskSSD内の全てのデータが消去されます。重要なデータが保存されている場合はデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
デバイスドライバを更新する
WindowsのデバイスマネージャーやMacのシステム情報でSSDのドライバを確認し、最新のドライバがインストールされているかを確認します。ドライバの更新により、認識の問題が解決することがあります。
BIOS設定をチェックする
BIOSまたはUEFIの設定で、SanDiskSSDが正しく認識されているか確認します。特に内蔵SSDの場合は、SATAモードがAHCIに設定されているか確認することが重要です。RAIDやIDEモードに設定されていると、SanDiskSSDが認識されないことがあります。
システムの復元を実行する
最近インストールしたソフトウェアやドライバの変更が原因でSanDiskSSDが認識されない場合があります。このような場合は、システムの復元を実行して、問題が発生する前の状態に戻すことで解決することができます。
システムの復元を実行する手順は以下の通りです。
- 「スタート」をクリックし「設定」を開きます。
- 「システム」をクリックし、画面左側の「詳細情報」をクリックし、「関連設定」欄から「システムの保護」をクリックします。
- 「システムのプロパティ」が表示されたら「システムの保護」タブをクリックします。
- 「システムの復元」欄から「システムの復元」をクリックします。
- 「システムの復元」が表示されたら「次へ」へ進みます。
- 一覧から復元したい復元ポイントをクリックし「影響を受けるプログラムの検出」をクリックします。
- 「削除されるプログラムとドライバー」と「復元が見込まれるプログラムとドライバー」を確認し、問題がなければ「閉じる」をクリックします。
- 復元ポイントが選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
- 「復元ポイントの確認」が表示されたら内容を確認し、「完了」をクリックします。
- 「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」と表示されます。
- 「はい」をクリックすると「システムの復元の準備をしています…」と表示されます。
- 自動的にパソコンが再起動し、再起動後に「システムの復元は正常に完了しました。…」と表示されます。
- 「閉じる」をクリックします。
ただし、システムの復元では削除したデータの復元はできません。パソコンの内蔵SSDや外付けSSDなどに保存したデータが必要な場合はデータ復旧業者まで相談しましょう。
当社では、いつでもお客様のご依頼に対応できるように、年中無休で営業しており、24時間365日体制でご相談を無料で受け付けております。
初めてのデータ復旧はもちろん、他社様で復旧不可能だった、復旧失敗した場合も諦める前にご相談ください。トップエンジニアによる初期診断も無料で受け付けております。
OSの修復ツールを使う
Windowsのシステムファイルチェッカー(SFC)やMacのディスクユーティリティを使用して、システムファイルやディスクのエラーを修復します。これにより、ソフトウェア的な問題が原因でSSDが認識されない場合のトラブルシューティングができます。
Windowsの場合:エラーチェックを使う
SSDは認識されているにも関わらず、データにアクセスできない場合、データが破損していることが考えられます。
この場合、Windows10の修復機能を実行することで解決できる可能性があります。
- エクスプローラーでSSDを表示し、右クリックして「プロパティ」を選ぶ
- 「ツール」タブを開き、エラーチェックの「チェック」ボタンを押す
- ドライブのスキャンと修復をクリックする
エラーチェックで問題が解決できなかった場合、自力での対応は困難となります。このような状況で、やみくもに対応するのは極力ひかえてください。
Macの場合:ユーティリティの「First Aid」で修復する
外付けSSDがMac上で正しく認識(マウント)されているか確認するには、「ディスクユーティリティ」という機能が有効です。
もし、ここにSSDが表示されているにもかかわらず、アクセスできない場合、「First Aid」という自動修復機能で問題が解消できる場合があります。
- macOS 復旧のユーティリティウインドウから「ディスクユーティリティ」を選択し、「続ける」をクリック
- ツールバーから「表示」>「すべてのデバイスを表示」の順に選択
- 修復対象となるディスクを選択して「First Aid」をクリック
修復が完了したら電源を落とし、通常どおりにMacの起動を試しましょう。
OSの修復ツールを使用することで、システムファイルが修復される可能性がありますが、誤ってデータが上書きされるリスクがあります。操作に不安がある場合は専門業者に依頼しましょう。
再接続・再起動する
SanDiskSSDを再接続し、PCを再起動して再度認識されるか確認します。再起動することで、接続の問題や一時的なエラーが解消されることがあります。
Windows PowerShell、またはコマンドを使用してディレクトリを修復する
chkdskコマンドやdiskpartコマンドを使用して、SSDのディスクエラーをチェックおよび修復します。これにより、ディスクのファイルシステムの問題が解決する場合があります。
Windows Power Shell(またはコマンド)を使用しディレクトリを修復する方法は2通りあります。
- 「Windowsロゴキー + R」を押してダイアログボックスを開く
- 「powershell」と入力し、「OK」ボタンを押す
- Windows Power Shellが開いたら「chkdsk [ドライブレター]: /f」と入力する
- 自動的にchkdskが始まり、エラーも修復されます
またシステムファイルチェッカー(SFC)を利用してデータ復旧することも可能です。
- 「Windowsロゴキー + R」を押してダイアログボックスを開く
- 「powershell」と入力し、「OK」ボタンを押す
- 「sfc /scannow」と入力する
以上の方法を使用してもSSDが認識されない場合、個人では対処が困難なシステムエラーや物理障害を抱えている場合があります。
このまま対処を続けるとSSDに負荷がかかり、障害が進行する可能性が高いため、専門家であるデータ復旧業者に相談しましょう。
デジタルデータリカバリーならSSD復旧専門のエンジニアがチームで復旧にあたるため、ご依頼の約8割を48時間以内に復旧させることが可能です。また他社で復旧不可とされた機器で5700件以上の対応実績を持つため、幅広い機種のデータ復旧も請け負えます。大切なデータを取り戻したい場合は、無料の初期診断を受けてみましょう。最短5分で完了します。
内蔵型のSanDisk製SSDのみに有効な対処法
内蔵型のSanDiskSSDにのみ適応できる対処法は以下のものになります。
PCを放電する
デスクトップPCの場合、電源を完全に切り、電源ケーブルを抜いてから数分間待ちます。これにより、内部のコンデンサーに残っている電力を放電し、ハードウェアリセットを行うことで、ハードウェアの一時的な不具合が解消されることがあります。
SATAケーブルや電源ケーブルの確認
内蔵SSDの認識に問題がある場合、SATAケーブルや電源ケーブルが緩んでいないか、正しく接続されているか確認します。ケーブルが劣化している場合は、新しいものに交換することを検討してください。
外付け型SanDisk製のSSDのみに有効な対処法
外付け型のSanDiskSSDにのみ適応できる対処法は以下のものになります。
別のUSBポートまたはケーブルの使用
外付けSSDが認識されない場合、使用しているUSBポートやケーブルに問題がある可能性があります。別のUSBポートに接続したり、別のUSBケーブルを使用してみると、問題が解決することがあります。
ファイルの関連付けを変更する
外付けSSDが認識されているがアクセスできない場合、ファイルの関連付けが正しくない可能性があります。これを修正することで、データにアクセスできるようになることがあります。
SanDisk製のSSDが認識しない時の注意点
SSDが認識しない場合、内部で深刻な不具合や障害が発生している場合があります。
内部に保存されているのが大切なデータである場合、下記のような行為を行わないように注意しましょう。
以上の方法で自力復旧を行うと、SSDに負荷をかけたり、操作を誤ることで状態が悪化することがあります。その場合、SSDから大切なデータを取り出せなくなってしまう可能性があります。
フォーマット(初期化)
SSDが認識しない障害が発生した場合にパソコン上に「フォーマット(初期化)しますか?」などのエラーが表示されることがあります。フォーマットしてしまうとSSD内部のデータが全て失われてしまうため、安易に試さないようにしましょう。
通電
通電することで物理的な障害が悪化したり、データを誤って上書きする可能性があります。内部のデータが大切な場合は、機器をむやみに通電させないことが重要になるのです。
OSを再インストール(リカバリ)
OSを再インストールすると、データが消失する恐れがあります。よく取扱説明書などでOS再インストール(リカバリ)の手順が記載されていることも多いのですが、データの安全性は担保されないので、ご注意ください。
以上の操作を行ってしまった場合、これ以上操作を続けず、すぐデータ復旧業者まで相談しましょう。
またフォーマットやリカバリを行った場合は、元のデータが上書きされてしまい、自力で対応できない可能性が高いため、不用意な操作は控えて専門業者まで対応を依頼してください。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
ここまでSSDが認識しない・アクセスできない原因と対処法をご紹介してきました。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
これまでの方法でデータが復旧できなかった場合、最も安全かつ適切にデータ復旧する方法として、まずはプロに無料診断を依頼してみるというのが最も確実な選択となります。
またデータ復旧の成功率も、初期の適切な対処によって飛躍的に向上します。まずは症状・トラブルのご相談からお気軽にご連絡ください。
修理業者に対応を依頼するとデータが消失する
メーカーや修理業者に対応を依頼すると、SSDが交換され、データが消失する恐れが高いです。そのため、SSDの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。
データ復旧業者では、SSD専門のプロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。実際、SSDに発生している症状を元に、エンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因の特定をおこなうことで、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧も可能です。
ただし、技術力が低い業者に依頼してしまうと、誤った処置により、データ復旧の可能性が下がってしまいます。大切なデータを業者に預けるうえでは、価格だけでなく、実績や技術力、データ復旧率なども確認して、最も信頼できる業者選びをしましょう。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。お電話またはメールでお問合せいただきますと、弊社認定のデータ復旧アドバイザーが簡易的な診断と今後の対応方法について丁寧に説明いたします。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。