外付けSSDがWindows 7で認識されないトラブルは、意外とよくある問題です。この状態では、SSDを利用できないだけでなく、データ損失のリスクも伴うことがあります。この記事では、主な原因と具体的な対処法について説明します。
目次
外付けSSDが認識されない原因
外付けSSDが認識されない場合、さまざまな原因が考えられます。それぞれの原因を理解し、適切に対処することで、問題を解決する可能性が高まります。以下に具体的な原因を解説します。
初期化されていないSSD
新しいSSDを初めて接続した場合、初期化されていないと認識されないことがあります。「ディスクの管理」を使用して確認し、初期化が必要な場合は適切に操作を行う必要があります。
Windowsでは、「ディスクの管理」を開き、SSDが「未割り当て」と表示されている場合、右クリックして「ディスクの初期化」を選択します。その際、「MBR」または「GPT」を選択し、ウィザードに従って初期化を完了させます。
ドライブレターが割り当てられていない
ドライブレターが割り当てられていない場合、エクスプローラーにSSDが表示されません。これも「ディスクの管理」で確認が可能です。
「ディスクの管理」を開き、SSDを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。新しいドライブレターを割り当てることで、問題が解消される場合があります。
USBポートやケーブルの問題
不良なUSBポートやケーブルが原因で接続不良が起きることがあります。特にUSBハブを使用している場合、直接PCのUSBポートに接続してみると問題が解決する場合があります。
また、別のケーブルを使用して接続を試みることも推奨されます。USB 3.0ポートを使用する場合、ケーブルとポートが互換性のある規格であることを確認してください。
電源供給不足
バスパワー型の外付けSSDは、USBポートからの電力供給が不足すると認識されないことがあります。特に、消費電力の高いSSDをUSBハブ経由で接続するとこの問題が発生することがあります。
解決策としては、セルフパワー型USBハブ(独自の電源アダプターを持つハブ)を使用するか、SSDを直接PCのUSBポートに接続する方法が考えられます。
ドライバの不具合
Windows 7や古いOSでは、SSDのドライバが適切でない場合、認識されないことがあります。「デバイスマネージャー」を開き、SSDが「不明なデバイス」として表示されている場合は、右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
さらに、SSDメーカーの公式サイトから最新のドライバをダウンロードし、手動でインストールすることも効果的です。
SSDのファイルシステム破損
不適切な取り外しや停電などの影響で、SSDのファイルシステムが破損している場合があります。このような場合、SSDは「RAW」として表示されることがあります。
コマンドプロンプトを管理者権限で開き、「chkdsk /f」を実行することで、ファイルシステムの修復を試みることができます。修復が難しい場合は、サードパーティ製の修復ツールを検討してください。
物理的な損傷
SSDの内部コンポーネントに物理的な損傷がある場合、自力での修復が難しいことがあります。以下のような要因が考えられます。
- 落下や衝撃による基板やコネクタ部分の破損。
- 過電圧や電力サージによる回路の損傷。
- 内部の記憶セルやコントローラーの故障。
物理的な損傷はSSDが完全に認識されなくなることもあり、専門業者による診断と修復が必要になる場合があります。
ただし技術力のない業者に依頼するリスクは高く、技術力と実績を基準にするべきです。
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外付けSSDが認識しない場合の対処法
以下の方法を試して、SSDを認識させることができます。
ディスクの管理で確認
SSDが「ディスクの管理」に表示される場合、初期化やドライブレターの設定を行う必要があります。
- 「スタート」メニューを開き、「コンピュータ」を右クリックして「管理」を選択します。
- 「ディスクの管理」をクリックし、SSDが表示されているか確認します。
- 表示されている場合は、右クリックして「初期化」または「ドライブレターの変更」を選択します。
USBポートとケーブルの確認
物理的な接続の問題がないか確認します。
- 別のUSBポートにSSDを接続します。
- 別のケーブルを使用して再度試してみます。
- 可能であれば、他のPCで動作を確認します。
電源供給の確保
電力不足が問題の場合、専用の電源ケーブルやセルフパワーのUSBハブを使用してください。
- 専用の電源ケーブルを接続します。
- セルフパワー型USBハブを用意し、SSDを接続します。
- 再度「ディスクの管理」で認識されているか確認します。
ドライバの更新または再インストール
SSD用の最新ドライバをインストールすることで問題が解決する場合があります。
- 「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「ディスクドライブ」を展開し、SSDを右クリックします。
- 「ドライバーの更新」を選択し、最新のドライバをインストールします。
ファイルシステム修復
SSDのファイルシステムが破損している場合、Windowsの修復ツールを使用してください。
- 「コマンドプロンプト」を管理者権限で開きます。
chkdsk /f /r X:
(XはSSDのドライブレター)を入力します。- 修復が完了するまで待機します。
上記の方法で解決しない場合、SSD自体の故障や互換性の問題が原因である可能性があります。その場合は、専門のデータ復旧業者やメーカーサポートに相談することをお勧めします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。