いざという瞬間を記録するために欠かせないドライブレコーダー。多くの車に搭載され、映像はSDカードに保存されるのが一般的です。しかし、強い衝撃や長期間の使用による劣化が原因で、肝心の映像が突然見られなくなるトラブルが後を絶ちません。
このまま復旧できなければ、事故やトラブルの決定的な証拠が失われてしまうだけでなく、録画再開のために新たなSDカードや機器の購入を迫られるリスクもあります。
本記事では、ドライブレコーダーで記録した映像が確認できなくなる主な原因と、その状況に応じた最適な復元方法について、初心者にもわかりやすく解説しています。
仮に問題が解決しなかった方は、当社の無料診断をご利用ください。24時間365日対応しており、初期調査もお見積りも無料で、状況に合わせた復旧方法をご提案いたします。
目次
SDカードのメーカーと寿命の対応表
SDカードは、カメラ・スマートフォン・ドライブレコーダー・防犯カメラなど、幅広いデバイスで使われている記録メディアです。各メーカーから用途別に様々なモデルが展開されており、性能や寿命にも違いがあります。
長期間使用したSDカードでは、突然読み取れなくなったり、「フォーマットする必要があります」と表示されたりすることがあります。これは内部の劣化や障害のサインであり、寿命や品質に差があるため、使用目的に合ったモデルを選ぶことがトラブル回避のポイントとなります。
代表的なSDカードメーカーと主なモデル、そして耐用年数の目安は以下の通りです。
メーカー | 主な機種 | 耐用年数の目安 |
SanDisk | Extreme・Ultra・High Endurance | 3~5年 |
Samsung | EVO Plus・PRO Plus・Endurance | 3~5年 |
Transcend | High Endurance・Ultimate | 2~4年 |
Kingston | Canvas Go!・Canvas React | 2~4年 |
Panasonic | RP-SDシリーズ | 3~5年 |
SDカードはコンパクトで扱いやすい反面、静電気や端子の劣化、長時間の書き込みなどによって突然故障することがあります。寿命が近づくと、認識しなくなったり、ファイルが開けなくなったりすることもあるため注意が必要です。また、メーカーに修理を依頼すると、保存データが初期化・消去される可能性がある点にも注意が必要です。
SDカードのデータ復旧は自力で可能?
「自分でデータを取り戻せないか」と考える方も多いですが、SDカードの復旧は状況によって難易度が大きく異なります。安易な対応は、かえってデータを失うリスクを高めることもあります。
復元ソフトは軽度の論理障害には効果がありますが、以下のような状態では自力での復旧は難しくなります。
- パソコンやカメラに認識されない、フォーマットを要求される
- ファイルはあるが中身が空になっている、突然データが消えた
- 端子の破損やチップ障害など、物理的なトラブルが起きている
データが必要な場合はデータ復旧業者に依頼するべき
思い出の写真や大切な記録データが保存されたSDカードにトラブルが起きた場合、自力での復旧は非常にリスクが高いです。
SDカードは構造上、チップや基板に障害があると専門設備なしでは対応が難しくなります。大切なデータを安全に取り戻すには、実績のあるデータ復旧業者に相談するのが最も確実です。
当社では24時間365日体制で、相談から初期診断・お見積りまで無料で対応しております。お気軽にご相談ください。
ドライブレコーダーのデータが消えた・上書きされた原因
ドライブレコーダーはSDカードの容量に限りがあるため、保存できる録画時間にも制限があります。
容量がいっぱいになると、古い映像から順に新しい映像で自動的に上書きされる仕様のため、重要な映像も気づかないうちに失われることがあります。加えて、以下のような障害によって、意図せずデータが消えてしまうケースも多く見られます。
- 論理障害:誤ってフォーマットしてしまった、保存データの構造(ファイルシステム)が壊れた、突然の電源断による破損など
- 物理障害:SDカード内部の記録素子の劣化、衝撃・水没・静電気など外的要因による破損
論理障害の具体例

論理障害とは、SDカード自体に物理的な損傷がないにもかかわらず、誤操作や電源断などによりファイル構造が壊れてしまう障害です。
たとえば以下のような症状が見られる場合、論理障害の可能性があります。
- 「フォーマットする必要があります」と表示される
- ドライブレコーダーでは再生できるが、他の機器では認識されない
- 使用中に電源が落ちて以降、データが読み取れなくなった
この場合、SDカードは認識されるのにデータが見えず再生できなくなります。復旧可能性はありますが、自己判断での操作は症状を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。
こちらの解説ページ をご確認ください。
SDカードがまったく認識されない場合は物理障害の主な原因

以下のような状況は、物理障害の可能性があります。
- 長期間の使用による書き込み限界(フラッシュメモリの寿命)
- 雨や水たまりによる水没、車内温度上昇による熱劣化
- 取り出し時の落下や静電気によるショート
とくにドライブレコーダー上のSDカードは、「常時録画」という特性上、通常の使用よりもはるかに高い負荷がかかることから、劣化も早く、物理障害が起きやすくなっています。
このような状態だと市販の復旧ソフトでは対応が難しく、誤った操作によって状況を悪化させる可能性もあります。無理に復旧を試みるのではなく、専門的な対応が求められます。
当社では、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を有し、物理障害を含む幅広いトラブルに対応してきました。破損したSDカードからのデータ救出にも多数の実績があり、専門アドバイザーが24時間365日体制でご相談を受け付けています。
突然のデータ消失に直面した際は、焦らず、まずはご相談ください。適切な診断と対応で、大切なデータを取り戻すサポートをいたします。
自力で出来るSDカードのデータ復元(復旧)方法
ご自身で試すことのできる復元方法をご紹介します。大切なデータが保存されている、作業に自信がないなどの場合は無理に操作をせず、データ復旧業者に相談しましょう。
規格を確認して適切なPCに挿入する
SDカードには複数の規格が存在しています。まずは再生機器のPCが、各SDカードに対応しているかを確認しましょう。
最新のSDカードと古いパソコンの組み合わせだと互換性がなく、読み込みに対応しておらず、「フォーマットしてください」と表示される可能性もあります。
なお、ドライブレコーダーで使われるSDカードには、通常のSDカードよりも一回り小さい小型の「microSDカード」も採用されており、新しいmicroSDカードだと、古いPCでは再生できないことがよくあります。
SDカード、microSDカードが使用される主なメディア例
機器の再起動を行う
使用機器側(PCなど)に問題が発生している場合、再起動を行うことで解決する場合があります。ただし、再起動を繰り返しても症状が改善しない場合は、他の障害の併発を防ぐため、再起動を控えてください。
データ復元ソフトを利用して復元する
データ修復ソフトを使うと、破損したフォルダやデータを復元できることがあります。ただし、この方法はSDカード全体に負荷をかけやすく、復元に失敗すると、データが完全に上書きされ、専門業者でも対応が困難になってしまうリスクがあります。
データを安全かつ確実に取り出すためには、データ復元ソフトの使用は避けるのが賢明といえるでしょう。困ったときは、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは、復旧が難しいとされる重度障害のケースにも数多く対応してきました。初期診断とお見積りはすべて無料で、24時間365日いつでもご相談いただけます。データを守るために、まずは専門家にお任せください。
自力で復旧できない場合は、専門業者への相談が鍵に
業界トップクラスの実績
私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。