HDDに保存していた大切なデータが突然消えてしまった…。そんなトラブルに直面したとき、自力での復元を試みる方も多いでしょう。実際、削除されたデータはすぐに完全に消えるわけではなく、適切な方法を取れば復元できる可能性があります。
しかし、誤った対応をすると、データが完全に失われてしまうリスクもあります。そこで、HDDのデータが消える主な原因と、復元の確率を高めるための注意点を解説します。
目次
データ復元は自分で出来る?状況ごとの復元の可能性
HDDのデータが消えてしまったとき、「もう戻らない」と思ってしまう方が多いです。でも実は、データが完全に消えるわけではありません。適切な方法をとれば、復元できる可能性は十分にあります。
ただし、誤解されやすいのは、「どんな場合でも簡単に復元できる」と思われがちなことです。ネットで見かける「復元できた!」という声は、あくまで一部のケースにすぎません。
そこで、状況ごとの復元の可能性を簡単にまとめました。
状況 | 自力復元の可能性 | 業者依頼が必要な可能性 |
---|---|---|
誤って削除・フォーマット | ◎ | △(重要データなら) |
HDDが遅い・エラー表示 | ○ | △ |
異音がする・認識しない | × | ◎ |
落とした・焦げた匂いがする | × | ◎ |
このように、復元できるかどうかはHDDの症状によって変わります。判断が難しい場合は、無理をせず専門業者に相談するのが安心です。
特に注意が必要なのは物理的な障害

HDDのトラブルにはさまざまな原因がありますが、特に注意が必要なのは物理的な障害です。異音がする、認識されない、落とした・濡らしたなどの症状がある場合は、内部の部品が損傷している可能性が高く、自己判断での通電や操作は危険です。
こうした物理障害は、ごくわずかな振動やホコリによっても状態が悪化するため、クリーンルームなど専門設備を持つ業者による対応が必須です。自分でなんとかしようとすると、かえってデータ復旧が不可能になるケースも少なくありません。
大切なデータを守るためにも、「おかしい」と感じたらすぐに電源を切り、物理障害に対応できる専門業者へ相談することをおすすめします。
復旧業者に依頼すべきケースとは?
HDDの状態によっては、自力での復元がかえって状態を悪化させる可能性があります。以下のようなケースでは、データ復旧の専門業者に相談することが最も安全で確実です。
物理的な故障が疑われる
HDDから異音がする、まったく動かない、焦げたにおいがするなど、内部のパーツに明らかな異常がある場合は、物理障害の可能性が極めて高いです。このようなケースでは、一般的な復元ソフトでは対応できず、専門的な設備と技術が必要です。
- すぐに通電を停止し、PCの使用をやめる
- HDDを取り外し、状態をメモに残しておく
- 物理障害対応実績のあるデータ復旧業者に連絡する
論理障害でも重要なデータが含まれる
削除やフォーマットなど論理的な障害であっても、復旧の失敗が許されない重要なデータがある場合は、リスクを避けるため専門業者に依頼するのが安全です。特に、ビジネスや研究データ、個人情報を含むファイルが対象であれば、情報漏洩の危険も考慮すべきです。
- 状況をメモして、HDDの状態や操作履歴を整理する
- 誤操作を避け、通電を控える
- 情報セキュリティに配慮できる業者を選定する
復元ソフトで効果がなかった
復元ソフトを試しても結果が出ない場合や、データの一部しか見つからなかった場合は、データが複雑に損傷している可能性があります。誤ったソフトの使用や無理な操作が状態を悪化させることも多いため、早期にプロに依頼するのが賢明です。
- ソフトの使用を中止する
- HDDの現状(認識状況、エラーメッセージなど)を記録
- 症例に詳しい専門業者に相談し、無料診断を受ける
HDDの復旧を依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要です。下記のようなポイントをチェックして、慎重に判断しましょう。
- 実績と技術力:46万件以上の相談実績(2011年1月~)など具体的な実績があるか
- 環境の整備:クリーンルームの有無や、専用機器の使用など設備面の充実
- 料金の明確さ:見積もり無料、成功報酬型など、費用の透明性
- セキュリティ:秘密保持契約(NDA)やISO認証取得の有無
- サポート体制:24時間365日対応しているか、急ぎのケースでも対応可能か
特に、物理障害が疑われる場合やデータの重要性が高い場合には、即日対応・設備完備・実績豊富な復旧業者に依頼することが、復旧成功の鍵となります。
HDDに異常を感じたら、まずは落ち着いて通電を停止し、現在の状態を記録してください。自己判断での操作は避け、必要であれば信頼できる専門業者に早急に相談しましょう。
大切なデータを確実に復旧するには、「どの業者に依頼するか」が非常に重要です。当社では、多くのお客様から信頼をいただいており、豊富な実績と高度な技術で、あらゆるHDDトラブルに対応しています。
- 復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%)
※復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2023年10月実績) - 累計46万件以上のご相談実績(2011年1月以降)
- 官公庁や法人1万社以上との取引実績
- 15,000種類以上の障害データベースを活用し、幅広い障害に迅速・正確に対応
- 初期診断・お見積り無料、24時間365日受付対応
異常を感じたらすぐにご相談を。早期対応がデータ保全の鍵です。
HDD(ハードディスク)復元のために控えるべきこと
HDD(ハードディスク)復元のために控えるべきことは以下です。
通電や繰り返しの電源ON/OFF
データが読めなくなったHDDに対し、何度も電源を入れたり切ったりすることは、さらに内部を損傷させるリスクがあります。状態が悪化する前に、速やかに使用を中止し、専門家に相談することが重要です。
OSの再インストールやリカバリ
データが消えた状態でOSを再インストールしたり、リカバリを試みると、既存のデータが上書きされる可能性があります。これにより、データ復元が困難になるため、慎重に対応する必要があります。
過度な強制終了
強制終了を繰り返すと、HDD内部のファイルシステムにさらなる損傷を与える可能性があります。特に異常音がする場合は、即座に使用をやめ、プロのデータ復旧サービスに依頼するのが賢明です。
HDD(ハードディスク)の分解・開封
HDDを分解して自己修理を試みると、内部の精密な部品にさらにダメージを与える恐れがあります。クリーンルームでなければホコリが混入し、復旧が一層難しくなるため、開封は絶対に避けましょう。データが必要な場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
HDD(ハードディスク)のデータ復元方法
HDDのデータが消失した場合、適切な復元方法を選ぶことが重要です。データ消失の原因には、大きく分けて「論理障害」と「物理障害」があり、それぞれの状況に応じた対処が必要です。
ゴミ箱からの復元(誤って削除した場合)
誤ってファイルを削除した場合、最初に確認すべきなのが「ゴミ箱」です。ゴミ箱に残っていれば、簡単に復元できます。
- デスクトップのゴミ箱を開く
- 復元したいファイルを探す
- 右クリックして「元に戻す」を選択
- 元の場所にファイルが復元される
Windowsの「以前のバージョン」機能を利用する
Windowsには「以前のバージョン」というバックアップ機能があり、削除したファイルを復元できる可能性があります。
- ファイルがあったフォルダを右クリック
- 「プロパティ」→「以前のバージョン」タブを開く
- 復元可能なバージョンがあれば選択し、「復元」をクリック
データ復元ソフトを使用する(論理障害の場合)
ゴミ箱や「以前のバージョン」から復元できない場合、データ復元ソフトを使う方法があります。
- 復元ソフトをインストールして起動
- 復元したいHDDを選択
- スキャンを実行し、復元可能なファイルを検索
- 復元したいファイルを選択し、別のストレージに保存
※ 注意:HDDにデータを書き込むと、復元が難しくなるため、ソフトのインストールは別のドライブに行うことを推奨します。
HDDを別のPCに接続して復旧(PCが起動しない場合)
パソコンが起動しなくなった場合、HDD自体が正常なら、別のPCに接続することでデータを救出できる可能性があります。
- HDDを取り出す(デスクトップPCなら簡単ですが、ノートPCの場合は慎重に)
- 外付けHDDケースまたはSATA-USB変換ケーブルを用意
- 別のPCに接続
- エクスプローラーからHDDを開き、データをコピー
CHKDSKコマンドで修復(軽度な論理障害)
HDDに軽度な論理障害(ファイルシステムのエラー)が発生している場合、「CHKDSK(チェックディスク)」を試すことで復元できる可能性があります。
- 「スタートメニュー」→「cmd(コマンドプロンプト)」を管理者として実行
- 以下のコマンドを入力し、Enterを押す
chkdsk X: /f /r
※「X:」は対象のHDDのドライブレターに置き換える
物理的な故障(物理障害)の場合は専門業者へ依頼
HDDが物理的に故障している場合、自力での復旧は困難です。以下のような症状がある場合は、データ復旧の専門業者に依頼するのが最善策です。
物理障害の症状
- HDDから「カチカチ」「カタカタ」と異音がする
- BIOSやWindowsで認識されない
- HDDを接続するとフリーズする
- 落下や衝撃で破損した
このような症状がある場合、無理に通電すると悪化する可能性が高いため、すぐに電源を切り、専門業者に相談することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。