通常の駆動音と違って「ガリガリ」音がする場合、HDDに深刻な問題が発生している可能性があります。この記事では「ガリガリ」と音がうるさい時の原因と対処法を解説します。
異常時はすぐHDDの使用を中止し、重要なデータがある場合、データ復旧サービスに相談しましょう。自己修復は避け、専門家の助言を求めるのが最も安全な対処法です。
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目次
正常なHDDの作動音とは何か？
正常なHDDの動作音は以下の通りです。
- 起動音: 電源投入時、モーターの回転音「キューン」が聞こえる。
- 通常動作音: データアクセス時の「カリカリ」などのシーク音。
- 終了音: シャットダウン時に聞こえるモーター停止音。
起動音
HDD起動時にはモーターが回転を開始する際に「キューン」という音が発生します。これは正常な動作音で、短時間で収まるのが一般的です。
通常動作音
データアクセス中に「カリカリ」とした音が聞こえる場合があります。これをシーク音と呼び、正常なHDDが動作している証拠です。ただし、この状態で衝撃を与えると、内部部品が損傷するリスクがあります。
終了音
HDDが停止する際に「キューン」という音が聞こえることがあります。これはモーターが停止し、ヘッドアームが安全な位置に移動する音で、通常の終了動作です。
異常時のHDDの動作音とは何か？
前提として、HDDは以下のような精密な部品で構成されています。
- プラッタ: ガラスまたはアルミニウム製の円盤で、磁性層にデータを記録。
- スピンドルモーター: プラッタを回転させるモーター。
- 磁気ヘッド: データの読み書きを行う微小な部品。
- ヘッドアーム: ヘッドを移動させるアーム。
- コントローラ基板: データ処理や動作制御を行う電子回路。
これらの部品が複雑に連動しながら機能しており、ほんの僅かな異常でも「ガリガリ」音の原因になります。
異音はHDD内部に物理的な損傷がある可能性が高い
異音はHDDの故障のサインです。「ガリガリ」「ガキッ」「カコン」などの音が聞こえる場合、HDD内部に物理的な損傷がある可能性があります。
これは異常な摩擦や接触がHDD内部で起きている証拠です。
この音は、次のような深刻な問題をあらわしています
- プラッタ表面と磁気ヘッドの直接接触
- 内部部品の摩耗や破損
- 軸受けやモーターの不具合による不安定な回転
異音を引き起こす原因
異音を引き起こす原因は次の通りです。
- プラッタの物理的損傷: 衝撃や振動でプラッタ表面が傷つき、ヘッドがその部分に接触。
- 磁気ヘッドの故障: 経年劣化や熱、製造上の欠陥による浮遊距離の崩れ。
- 内部部品の摩耗: ヘッドアームや軸受けの損傷による接触。
異音が発生したら、以下の対応を検討してください。
- 即座に電源を切る: 被害の拡大を防ぐため、使用を中止。
- データ復旧の準備: プロのデータ復旧業者への相談を優先。
重要なデータが含まれる場合は、自己修理や過剰な操作を避け、専門のデータ復旧サービスを利用することが推奨されます。
HDDから「ガリガリ」という異音が聞こえる場合、ユーザーでは対応できない深刻なトラブルの兆候です。内部で重大な損傷が進行している可能性が高いため、異音に気付いたらすぐに電源を切り、専門のデータ復旧業者に相談することが最も安全な選択です。
データ復旧で最も重要なのは「正確な診断」
PCやハードディスクが故障したとき、最も重要なのは「原因の正確な診断」です。この初期対応が、データを守るための第一歩になります。故障の原因がソフトウェアのエラーなのか、ハードウェアの物理的な故障なのかを正確に見極めることが、次の行動を左右します。
特に物理的な故障の場合、復旧のチャンスはほぼ一度きり。
間違った処置をしてしまうと、データが完全に失われる危険性があります。そのため、早期に正しい診断を行うことがデータを救うための鍵となります。
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自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
