SDカードは、スマートフォンやデジタルカメラなどの機器で使用していると、突然「このSDカードは破損しています」と表示されることがあります。このままSDカードを使用すると、データが上書き・削除され、最悪の場合は2度とデータが取り出せなくなる可能性があります。

「このSDカードは破損しています」というエラーメッセージが表示される原因を理解し、正しい対処法を行うことで問題が改善される場合があります。重要なデータが保存されていて、確実にデータを取り出したい方は、専門のデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。

この記事では「このSDカードは破損しています」と表示される原因と対処法について解説します。

「このSDカードは破損しています」とエラー表示される原因

「このSDカードは破損しています」と表示される場合の原因は大きく分けて2つあります。システムエラーが原因の「論理障害」と、SDカードが折れた・壊れたことが原因の「物理障害」です。

論理障害によって破損している

論理障害とは、SDカード本体の破損ではなく、SDカード内のデータを管理するファイルシステムが破損するこにとよって起こる障害を言います。物理的には破損していないにもかかわらず、何らかの理由でカードはアクセス不可能または破損していると認識されている可能性が高いです。

SDカードが論理障害を起こす原因には以下のものがあります。

これらは、読み書き中にSDカードを抜く・作業中にPCを強制終了する・正しい方法でSDカードの取り出しを行わないなど、適切な操作をしなかった結果発生する可能性が高いです。

論理障害が発生した時は、SDカードに保存されているデータを取り出すことが先決です。軽度な症状の場合は、Windowsに内蔵された修復ツールやデータ復旧ソフトを用いることで、データを復旧することができる可能性があります。

修復ツールやデータ復旧ソフトは軽微な論理障害しか復旧出来ず、重度の論理障害や物理障害が生じていた場合、SDカードの状態が悪化する可能性があります。トラブルの原因がわからない状態では、むやみに操作しないよう注意しましょう。

例えばデータ復旧業者は高度な技術と設備を持っており、症状を元に正確な初期診断を行い、データを安全に復旧することが可能です。

デジタルデータリカバリーでは、機器別エンジニアによる、無料の初期診断も行っていますので、お気軽にご相談ください。365日24時間体制で電話受付を行っており、今後の対応方法を無料でご案内いたします。

物理障害によって破損している

物理障害とは、SDカード本体が物理的に破損することで起きる障害を指します。落とした時の衝撃や、パソコン・スマホなどの出力機器への差し込み時の衝撃で、折れる・曲がる・内部的に破損するケースがあります。

物理障害は論理障害と同様に「データの消失」「SDカードが認識されない」などの症状が現れます。しかし、データの破損ではないため、チェックディスクやデータ復旧ソフトで復旧ができません。

物理障害が発生しているsdカードのデータを復旧するためには、データ復旧業者に相談してデータを復旧する必要があります。物理障害のSDカードは復旧難易度が高く、復旧できるデータ復旧業者は一握りの業者に限定されます。

デジタルデータリカバリーは、長年にわたる研究開発と現場での経験を活かし、SDカードに関して数多くの復旧実績を持っていますので安心してご相談ください。

以下では物理障害が発生する原因について詳しく解説します。

衝撃による破損

SDカードは薄く、小さい機器であるため、落下や圧迫などで折れ曲がり破損してしまう場合があります。

また、本体に直接衝撃を加えていなくても、SDカードが差し込まれたスマートフォンやデジタルカメラを落下させてしまうことで衝撃が加わり破損してしまうケースもあります。SDカードが折れた・壊れた時の対処法は以下の記事でも解説していますので是非参考にしてください。

SDカードが折れた・壊れた時の対処法について詳しくはこちら

過電圧

SDカードは停電や静電気の影響により破損する場合があります。これはSDカードに急激な電圧の変化が加わるためです。

特にスマートフォンに差し込まれたSDカードは、常に通電しているため、電圧の影響を受けやすくなっています。

水没

水没もSDカードが物理障害を起こす原因の一つです。

SDカードが直接水没していなくても、SDカードが差し込まれたスマートフォンやデジタルカメラなどの機器を水没させてしまうと、中のSDカードも水没してしまい破損してしまいます。

書き換え回数の超過

SDカードにはメモリ内データの書き換え回数に制限が存在します。

そのため、頻繁なデータの書き換えや、長期間の使用により書き換え回数の超過が発生します。その結果、個人での復旧が困難な物理障害が生じていることが考えられます。

着脱回数の超過

着脱回数の上限によりSDカードが摩耗し、物理障害を起こす場合があります。

何度も着脱を行うと、コネクタや端子部分が摩擦により消耗し、接触不良が起こり、データの読み取りが出来なくなってしまいます。また、着脱によりSDカードに衝撃や圧力が加わるケースも考えられるため、取り扱いには十分注意しましょう。

SDカードに物理障害が発生した場合、個人で復旧を行うことは困難です。物理障害が発生したSDカードで無理に操作を続けると、大切なデータが完全に復旧できなくなる危険があります。再起動などを試しても異常が収まらない場合は、技術力のあるデータ復旧業者までご相談ください。

技術力が高いデータ復旧業者に依頼すると、幅広い機種のSDカードの復旧に対応が可能です。加えて通常では判断が難しい、異常の原因を判別し、適切な処置をとれるため、返却後に異常が再発するリスクを減らせます。

「このSDカードは破損しています」と表示された時の対処法

ここでは、「このSDカードは破損しています」と表示される際の対処法を紹介します。SDカードでエラー表示されているときは、自力で対処することで状態が悪化する可能性がありますので、もし試す場合には注意して対処してください。

SDカードのデータ復旧・復元方法は以下の記事で紹介していますので是非チェックしてください。

sdカードのデータ復旧・復元方法について詳しくはこちら

「このSDカードは破損しています」と表示された際の対処法は以下の通りです。

SDカードのエラーチェックを行う

SDカードのエラーチェック・修復は、ツールを用います。これによって、「このSDカードは破損しています」とエラー表示される原因を特定できる可能性があります。

SDカードのエラーチェックを行う詳細な方法は以の下記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

sdカード エラーチェックする方法について詳しくはこちら

 SDカードを別のデバイスに挿入してみる

SDカードを挿入した機器に問題がある場合も「このSDカードは破損しています」といったエラーメッセージが表示されることがあります。

この場合はSDカードを別の機器に挿入し、機器とSDカードのどちらに問題があるか確認しましょう。

チェックディスクを実行する

チェックディスクとは異常を発見し、エラーの自動修復を行う機能です。この方法によりシステムエラーの問題が改善される場合があります。

チェックディスクの実行方法は以下の通りです。

一度のチェックディスクで修復できないエラーは、個人で修復することが非常に困難です。チェックディスクによるエラーの修正は、システムエラーが発生した場合のみ有効な方法です。異常の原因が物理的な破損の場合はエラーを修復できません。操作を続けると機器やSDカードに負荷がかかり、異常が進行するため、すぐに操作を中止しましょう。

その後データが必要であれば、技術力のあるデータ復旧業者に依頼しましょう。

データ復旧ソフトを使用する

SDカード内のデータを復旧したい場合は、データ復旧ソフトを使用して対処することが可能な場合もあります。

ただし、データ復旧ソフトを使用しての復旧は、軽度の論理障害の場合のみ有効な方法です。一度の復旧ソフトの使用で解決できない場合は、重い障害を抱えている可能性が高いため、これ以上の使用を控えてください。

また、データ復旧ソフトの使用が可能な場合でも、誤操作により上書きが進む、データが文字化けするなど、更なる状況悪化を招く恐れもあるため注意して下さい。

データ復旧ソフトの使用についてはこちらを参考にして下さい

フォーマットを行う

SDカードのフォーマットを行うことで、問題が改善される場合があります。

フォーマットを行う方法は以下の通りです。

フォーマットを行うと、SDカードに保存されているデータへのアクセスが不可能になります。そのため、SDカードの修正を優先したい場合やSDカードのバックアップが確実に取れている場合のみ行うようにしましょう。

もし誤ってフォーマットを行った場合は、続けて操作せずにデータ復旧業者への相談をおすすめします。フォーマットの繰り返しやデータの上書きを行うと、最悪の場合データを取り戻せなくなるため、データが必要な場合は早めに専門家に相談しましょう。

データ復旧業者に依頼する

SDカードで物理障害が疑われる場合や個人での復旧に不安のある方はデータ復旧業者への依頼をおすすめします。

データ復旧業者には専門知識を有したエンジニアや、復旧のための専門設備が備わっているため、確実かつ迅速な復旧を望むことが可能です。

大切なデータを確実に復旧したい場合は、一度データ復旧業者にご相談下さい。

デジタルデータリカバリ―では過去41万件以上のご相談実績（期間：2011年1月1日～）から算出されるデータベースをもとに、一般的なデータ復旧業者では復旧できない症状でも対応可能です。また機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが、最先端設備と技術力を駆使し、正確な診断、およびデータ復旧を行います。
大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。

最短5分で無料診断！41万件超の相談実績をもとに専門家が対応します。

 

「このSDカードは破損しています」と表示された時の注意点

「このSDカードは破損しています」と表示されたSDカードは、自力で対処することで状態が悪化する可能性があります。特に、認識しない・読み込めないsdカードは自力で対処することができませんので、以下記事を是非参考にしてください。

SDカードが認識しない時はこちら

ここでは、「このSDカードは破損しています」と表示された時の注意点を解説します。

 SDカードを何度も差し抜きしない

破損が疑われるSDカードを接続するために、何度も差し抜きを繰り返すことは避けましょう。

何度も差し抜きすると、データを読み込ませる部分が摩耗し、保存データが消えてしまったり、データが破損してしまう危険性があります。

通電しない

破損したSDカードで通電を続けると機器本体に負荷がかかり、破損の進行が進む可能性があります。SDカードの破損が疑われる場合は、操作を止めて速やかに機器からSDカードを取り外しましょう。

 むやみにフォーマットを行わない

破損したSDカードをPCに接続すると、フォーマット要求のメッセージが表示される場合がありますが、むやみにフォーマットを行うことは避けましょう。

なぜならフォーマットを行うと、SDカード内に保存されていたデータにアクセスできなくなるためです。繰り返しフォーマットを行うと最悪の場合、元のデータが取り戻せなくなります。大切なデータが保存されている場合は、安易にフォーマットを行わないようにしましょう。

フォーマットしたSDカードのデータの復元方法はこちら

もし誤ってフォーマットを行い、データにアクセスできなくなったら操作を止めて、デジタルデータリカバリーまでご相談ください。

自力でトラブルを解決できない場合はデータ復旧業者へ