Windows10/11のスタートアップ修復中に「自動修復でpcを修復できませんでした」というエラーメッセージが表示されると、パソコンが起動できず、これ以上操作できなくなります。しかし、このような状況からでも無事に起動させ、エラーを修復することが可能な場合があります。

このページでは「自動修復でpcを修復できませんでした」といったエラーメッセージが表示される原因とその対処法について解説します。適切に対処して、パソコンを復旧させましょう。

「自動修復でpcを修復できませんでした」と表示される原因

「自動修復でpcを修復できませんでした」と表示される原因には以下のものがあります。

「自動修復でPCを修復できませんでした」ループ時の対処法はこちら

「自動修復を準備しています」が終わらない時の対処法はこちら

ドライバのバージョンに問題がある

「ドライバのバージョンが古い」「ドライバのデータに異常がある」場合、正常にドライバーを更新、または再インストールできなかった可能性があります。

問題のあるドライバーを手動で更新するか、ドライバの再インストールを試しましょう。

ウイルスやマルウェアに感染している

マルウェアやウイルスにパソコンが感染している場合、エラーメッセ―ジが表示されることがあります。この場合、「パソコンの動作が重くなる」「警告文のポップアップが表示される」「パソコンの設定が変更される」などの症状が発生し、データ盗難の被害に遭う恐れがあります。まずはウイルス対策ソフトでマルウェアを除去しましょう。

Windowsのアップデートの失敗

Windowsの更新プログラムの不具合や更新の失敗によって、エラーメッセージが発生することがあります。Windowsのアップデートが失敗する原因は以下の通りです。

• 「ストレージの容量不足」
• 「互換性のないドライバの使用」
• 「ソフトウェアの競合」

上記を改善したうえで再度Windowsのアップデートを行いましょう。また、Windowsの更新を長期間おこなっていないと、バグの修正が行われず、セキュリティ面が脆弱になることがあるめ、放置するのは危険です。この点、ご注意ください。

「Windowsの準備をしています」が終わらないの場合の対処法はこちら

「Windowsが正しく起動できませんでした」エラーの対処法はこちら

システムファイルの損傷

システムファイルの損傷は「マルウェア感染」「ソフトウェアの競合」「使用中の不適切なシャットダウン」などが原因で発生します。

自動修復プロセスでは、これらの破損したファイルを修復し、システムを起動可能な状態に復元します。しかし、それでも、異常が続く場合は、システムファイルが損傷しており、これ以上操作するとPCが起動せず、データ消失のリスクがより高くなります。

もし、再起動など他の対処法を試しても効果がない場合は、専門的な技術を有しているデータ復旧業者に依頼しましょう。

デジタルデータリカバリーなら、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースをもとに、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。パソコンから大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。

ハードウェアの故障

システムファイルの損傷の原因には、ハードウェアの故障も含まれます。たとえば落下衝撃、水没などの衝撃をパソコンに加えた場合や、経年劣化が進行した場合、システムファイルが損傷し、エラーメッセージが表示されます。とりわけストレージ部分が破損することによって、内部の保存データも失われる可能性が高くなります。

パソコンのデータ復旧・復元方法についてはこちら

ハードウェア故障の場合、専門家まで対応を推奨

この場合、個人で対処すると状況が悪化するため、専門家であるデータ復旧業者に依頼しましょう。特に技術力の高いデータ復旧業者に依頼することで、異常の原因がシステムエラーか物理的な破損か正確に判断し、適切に対処可能です。

デジタルデータリカバリーは自社で全ての復旧作業を完結させており、エンジニアのノウハウが蓄積されています。そのため同業他社からお断りされるような複雑な異常にも対処できます。データ復旧の依頼先をどこにするか迷っている方は、ぜひ当社までご相談ください。

 

「自動修復でpcを修復できませんでした」と表示されたときの注意点

「自動修復でpcを修復できませんでした」と表示されたときの注意点は以下の通りです。

PCがブルースクリーン（青い画面）になった時の原因と対処法は、下記の記事でも詳しく解説しています。

ブルースクリーン(青い画面)が表示される原因と対処法を解説ブルースクリーンが表示された時の対処法は以下です。①外付け機器を取り外す②BIOS（UEFI）設定を見直す・初期化する③BitLockerを入力する④パソコンを強制終了して再起動する。 本記事では、ブルースクリーンが表示された時の原因と対処法を解説します。...

通電を続けない

「自動修復でpcを修復できませんでした」というメッセージが表示された場合、通電したまま操作を続けると、保存されたデータの消失や「起動ループ」に陥ります。

この場合、再起動やセーフモードでの起動を試しましょう。それでも効果がない場合は、操作を切り上げ、早めにデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。

強制終了を繰り返さない

パソコンを強制終了して再起動を試すと、動作が改善されることがあります。しかし、これを繰り返すと、パソコンに負荷がかかりやすく、データや機器の破損が進行することがあります。

状況が悪化すると「頻繁なフリーズ」「別のデータまで閲覧できない」などの事態に発展しやすいため、強制終了で効果がない場合は、専門家まで依頼しましょう。

 

「自動修復でpcを修復できませんでした」と表示されたときの対処法

「自動修復でpcを修復できませんでした」と表示されたときの対処法は以下の通りです。

再起動を行う

「自動修復でpcを修復できませんでした」とエラーメッセージが表示されたら、まずは簡単にできる以下の再起動を試しましょう。

1. 一度強制的に電源を切り、再度電源ボタンをつける
2. スタートメニューの電源マークにカーソルを合わせて再起動を選択する

セーフモードで起動する

セーフモードとは最低限の機能のみでパソコンを立ち上げる方法です。この方法はパソコンがブルースクリーンや真っ黒な画面になり、通常での起動が不可能な場合に有効です。

セーフモードを起動する方法は以下の通りです。

 

セーフモードで起動できない場合は、システムやパソコン機器本体が深刻な異常を抱えている可能性があります。また、操作を続けると本体に負荷がかかり、状態が悪化するため、技術力のあるデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。

セーフモード起動時にできる対処法について詳しくはこちら

ただし、国内に100社以上存在するデータ復旧業者の技術力には大きな差があります。以上の原因によってはデータ復旧をお断りされる場合もあります。

事前に業者のWebページで、以下の点を調べておくことが重要です。

• 復旧可能な機器の種類
• 復旧率の高さと依頼する機器の復旧実績
• 自社で保有している復旧作業用のツールや設備

以上の点を事前に調べることで、悪質なデータ復旧業者を避けて依頼することが可能です。

デジタルデータリカバリーであれば、エンジニアが症状ごとの専門チームを設け、チームで復旧作業に当たっており、現在までに41万件以上のご相談（*1）を全国から頂いております。確実にデータ復旧を行いたい場合、お気軽にご相談ください。

（*1） 期間：2011年1月1日以降

Windowsのバージョンを元に戻す

Windowsのバージョンを元に戻すことで、システムの破損やマルウェア感染を解消できることがあります。

Windowsのバージョンを元に戻す方法は以下の通りです。

 

Windowsのバージョンを元に戻しても異常が続く場合は、操作を続けると異常が悪化する場合があります。保存しているデータが必要な場合はデータ復旧業者にご相談ください。

システム復元を試す

システム復元を行うことで、パソコンを異常が発生する前の状態に戻し、システムエラーなどを解消することが可能です。

システム復元を試す方法は以下の通りです。

 

システムイメージの復元を試す

システムイメージの復元は、システムのバックアップイメージを使用して、コンピュータ全体を以前の状態に復元します。

ただしこの方法はパソコン全体にデータの書き換えが及ぶため、あらかじめデータのバックアップが必須です。

システムイメージの復元を試す方法は以下の通りです。

なお、この方法は内部のデータが消えてしまいます。バックアップデータが破損している、または操作に不安がある場合は操作を控え、データ復旧業者まで依頼しましょう。

パソコンで消えた・削除されたデータを復元する方法とは？手順や注意点を解説パソコンで誤って削除してしまったデータ復元する詳しい手順は本記事をご覧下さい。データ復旧.comは、データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売上No.1。365日年中無休・最短即日復旧可能。トップエンジニアによる初期診断無料！HDD（ハードディスク）、RAID、NAS、サーバーなど幅広く対応。...

対処法を試してもエラーメッセージが表示される場合

対処法を試してもエラーメッセージが表示されるときは、データ復旧業者に相談しましょう。

データ復旧業者に依頼すると、上記の対処法でも修復できないエラーを正確に特定し、症状ごとに適切な処置を行うため、高い成功率でデータ復旧が可能です。

デジタルデータリカバリーなら機器ごとの専門のエンジニアが40名以上在籍し、自社で保有している最新ツールや専門の復旧用の設備を使用して復旧作業に当たっています。

その結果、ご依頼の機器の約8割を48時間以内に復旧完了させています。仕事用の資料や社内データなど、至急復旧してほしいデータがありましたらぜひご相談ください。最新機種から古い機種まで幅広く相談を受け付けています。