パソコンの電源は入るのに、「画面が点かない」「何も表示されない」と言ったトラブルが発生することがあります。

原因として、ケーブルが正常に接続できていない、ソフトウェアに問題がある場合や、データを記録している内部パーツが故障していることが考えられます。

ハードウェアが故障していた場合、データが完全に消失する可能性もあるため、画面が点かない場合は対処法を実行する前に注意が必要になります。

この記事ではノートパソコン、デスクトップパソコンどちらでも使える対処法や、データ復元方法を紹介しています。

パソコンの電源は入るのに画面が点かない場合に最初に確認すること

パソコンの電源は入るのに画面が点かない場合、様々な対処法を実行する前に、以下の対処法で正常に動作できるようになるか、確認するようにしてください。

電源ケーブルやコンセントの接続を確認する

電源ケーブルやACアダプタが正常に接続されているか、緩みが無いかなどを確認してください。

外部ディスプレイに接続している場合、使用しているケーブルと接続先に間違いが無いかを確認し、内部で断線している可能性もあるため、新しいケーブルに取り替えましょう。

スリープモードを解除する

スリープモードや省電力モードになっている可能性があるため、キーボードを押下するか、マウスを動かして、画面が表示されないか確認してください。

外部ディスプレイの設定を変更する

知らない間に、外部ディスプレイが付いていないのに、外部ディスプレイに出力する設定にしていることがあります。

メインモニターに表示するよう設定を戻すことで、問題なく表示される可能性があります。

外部ディスプレイの明るさを調節する

単純に外部ディスプレイの明るさが最低になっている可能性があるため、一度確認するようにしましょう。

ここまでの確認で状態が改善しなかった場合でも、後述している対処方法で自力で改善できる場合があります。

しかし、画面が点かない原因が、内部パーツの故障だった場合、自己修復作業を行うと状態が悪化するため、最悪の場合はデータを完全消失するリスクがあります。

重要なデータを保存している場合は、無理な自己修復は避け、専門業者に依頼することをおすすめします。

パソコンの電源は入るのに画面が点かない場合に考えられる原因

パソコンの電源は入るのに、画面が点かない原因として、以下のことが考えられます。

パソコンが起動しない・立ち上がらない原因と対処方法はこちら

ケーブルが正しく接続できていない

デスクトップパソコンの場合、ケーブルが正しく接続できていないケースは多くみられます。今一度正常に接続できているか、緩んでいないか、断線していないか確認するようにしてください。

もしもケーブルに緩みがあったら再接続、断線や劣化があれば新品のケーブルと交換してみましょう。

BIOSに問題が発生している

BIOSに問題や異常が発生すると、パソコンの動作が止まるため、画面に何も表示されなくなる、といった症状が発生します。

BIOSの異常が発生する原因は、ほとんどがCMOS電池のため、電池を交換することで、BIOSの動作が正常になる場合がありますが、パソコンを開封する必要があり、難易度が高い作業になります。

ある程度、パソコンに慣れている必要があるため、難しい場合は業者に無理に実行しないようにしましょう。

ソフトウェアに問題が発生している

パソコンの基礎となるソフトウェアの不調が原因で、画面が点かない場合があります。

新しいソフトウェアをダウンロードしたことによって、パソコン内部に悪影響を与える場合があります。

他にも、WindowsやMacなどのOSが原因の場合もありますが、動作の不具合が発生する前の状態に戻すことで、改善されることがあります。

なお、ソフトウェアの不調やBIOSの問題などシステム面の問題によって、文字化けやデータの消失などが起こることを「論理障害」と呼びます。

この場合、再起動やセーフモードを実行することで解決できる場合があります。

しかし、再起動などを試しても解決できない場合は、パソコンの内蔵HDDやSSDが物理的に破損している可能性があります。

メーカー・修理店に修理に出せば返却後に画面はつきますが、中のデータが失われてしまいます。

一方で、データ復旧業者にパソコンのデータ復旧を依頼することで、パソコンの内蔵HDDやSSDに対して復旧作業を行い、保存されたデータを復旧します。

パソコンに保存されたデータが必要な方は以下の連絡先までご連絡ください。

筐体が破損している

液晶やマザーボードなど、パーツが故障し、パソコンが故障していることが原因の場合があります。

この場合、パソコンを解体する必要があり、自力でできる範囲外の対処になるため、業者に修理を依頼することを検討しましょう。

ハードウェアの故障

HDD・SSDが故障していることが原因で、パソコンの動作に不具合が生じている可能性があります。

落下や水没などの直接的衝撃や、経年劣化などが原因で、HDD自体が故障していることを「物理障害」と言います。

物理障害が発生しているHDD・SSDは、修復ソフトなどで復旧できず、そのまま使用を続けると状態が悪化し、最悪の場合はデータを全て消失することになります。

修復には専門的な知識や技術、設備が必要になるため、個人での修復はほとんど不可能と言われています。

HDD・SSDの障害を検知し修復することは困難

異音や異臭がするなどの分かりやすい症状が発生することもあれば、認識しない、エラーが表示されるなど分かりにくい症状のみ発生することもあり、物理障害の自己判断は難しいのが現状です。

障害が発生している状態で、何度も再起動したり、修復ツールにかけたりなどの修復作業を行うと、状態が悪化し、完全にデータを消失させてしまう危険性があります。

HDD・SSD障害の復旧実績が豊富な業者であれば、故障の原因と状態を正確に見極め、データを復旧することが可能です。

大切なデータを確保したい場合は、実績のある専門業者に依頼することをおすすめします。

 

パソコンの電源は入るのに画面が点かない場合の注意点

パソコンの電源は入るのに、画面が点かない場合、以下の点に注意してください。

電源のオン・オフを繰り返さない

電源のオン・オフを何度も繰り返すことは避けましょう。

パソコンの障害が軽度の場合、画面がつくことがありますが、実行は一度だけにしてください。

電源のオン・オフは、パソコンにとって負荷が大きい操作であるため、内部パーツが物理的に破損している場合、故障が悪化する可能性があります。

自身でパソコンを分解しない

パソコンの内部に、ほこりや塵、指紋が付着すると状態の悪化に繋がり、最悪の場合は完全故障する恐れがあります。

そのため、専門業者ではクリーンルームと呼ばれる専用設備で機器の開封を行います。

普通の環境下でのパソコン分解はリスクが高く、新しい問題が発生する恐れがあるため、機器を開封する必要がある故障の場合は、専門業者に依頼しましょう。

パソコンの電源は入るが画面が点かない場合の対処法

パソコンの電源は入るのに、画面に何も表示されない場合は、以下の対処法を実行することで、修復できる可能性があります。

周辺機器を取り外して放電を行う

内部で電気が溜まる「帯電」が原因で、パソコンの動作に不調が発生している可能性があります。

周辺機器を取り外して、放電を行いましょう。

実行しても画面が点かない場合は、次の対処法に進んでください。

外部ディスプレイに接続する

パソコンの液晶画面が故障し、表示されていない可能性があります。

外部ディスプレイを持っている場合は接続し、正常に画面が映し出されるか確認してください。

正常に表示された場合、液晶のみ故障しており、起動に必要なパーツなどは無事であることがほとんどのため、機器の修理ができる業者に相談しましょう。

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再起動を実行する

一度強制終了をし、再度電源を入れて問題なく画面が表示されるか確認しましょう。

電源ボタンを長押しし、強制終了した後、再度電源ボタンを押下して起動してください。

しかし、再起動の実行は一回に留めるようにしてください。何度も実行すると、機器への負担が大きく、状態が悪化する恐れがあります。

一度再起動しても画面が表示されない場合、内部で深刻な問題が発生している可能性があります。

セーフモードから起動する

Windowsのセーフモードは、必要最低限の機能でパソコンを起動することができ、発生している問題を把握することができます。

この方法は、アプリケーションが原因で、正常に起動できていない場合に有効です。

外部ディスプレイに画面が映らない場合は、以下の手順で起動してください。

メーカーやOSによって起動手順が異なるため、調べてから実行するようにしましょう。

増設したパーツを取り外す

内蔵パーツを増設したことが原因で起動に影響し、正常に画面が映し出されていないことがあります。

内蔵パーツを増設した場合、一度取り外してから起動してください。

バッテリーの取り外しを行う

バッテリーの接触不良が原因で、画面が表示されていない可能性があります。

この場合、バッテリーを取り外すことで改善できますが、パソコンを開封する必要があるため、リスクが高く、ある程度作業に慣れている必要があります。

不安な場合や、故障の拡大を防ぎたい場合は、無理に実行しないようにしましょう。

 

重要なデータがパソコンに保存されている場合、バッテリーの取り外しや増設パーツの取り外しなどといったパソコンを分解する行動をとると、保存データが消失する恐れがあります。無理に分解しないようにしましょう。

パソコンに保存されたデータを復旧したい場合はこちら＞

電源は入るのに画面が付かないパソコンからデータを取り出す方法

電源は入るのに、画面が点かないパソコンからデータを取り出すには、以下の方法があります。

メーカー・修理業者に相談する

機器の動作を優先して修復したい場合は、メーカーやパソコン修理業者に依頼しましょう。

依頼することで、パソコンは正常に動作するようになりますが、基本的にデータは初期化され、工場出荷時の状態になります。

データが初期化される原因としては、内部パーツが故障していた場合、故障パーツごと交換したり、メーカーの場合は本体交換という形をとっていることがほとんどだからです。

重要なデータを保存している場合は、データ復旧業者に相談しましょう。

データ復旧業者に依頼する

データを優先的に復元したい場合は、データ復旧業者に依頼しましょう。

正確な初期診断を元に、適切な復旧作業を行う技術と設備が整っているため、データ復元率が最も高い方法になります。

データ復旧は、繰り返せば繰り返すほど、復旧難易度が上がるため、自分で復旧しようとした、メーカーに依頼して初期化されてしまった場合、データ復旧業者でも対応が難しくなることもあります。

確実に取り出したいデータがある場合、個人でのデータ復旧を控え、まずはデータ復旧業者の無料相談窓口を利用しましょう。

※その他各種メーカーにも対応しております。 現状弊社で対応できないメーカーはございません。
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