SSDはそのコンパクトなサイズと高速な性能で知られていますが、その内部構造は非常に複雑です。またSSDはHDDと異なり、物理的に駆動するパーツを持たないため、故障時も異音などの目立つ症状が現れにくく、障害の原因を特定しにくいことがあります。

そこでこの記事では、SSDが故障したときの原因と、その対処法、さらに注意すべき点について、わかりやすく解説します。

SSDの故障原因とは

SSDのOS破損時、論理障害か物理障害（経年劣化）が疑われます。

セルにデータを書き込める回数には限界があり、閾値を超えると、ある日突然そのセルは使用不能になり、データの読み書きができなくなります。

自力で障害の「診断」を行うことが推奨されない理由

SSDのデータの読み書きは、メモリセル、コントローラ、ファームウェアなど、複数の部品が連携して行われるため、復旧時は、どの部品が故障し、どのような損傷を受けているのかを正確に診断する必要があります。しかしSSDは超精密機械で複雑な構造を持つため、故障原因を特定し、適切な復旧方法を選択することは専門家でも困難な場合があります。

いずれにせよ、自力での復旧作業は、データ消失のリスクを伴います。誤った操作をすると、さらにデータが損傷してしまう可能性があります。以上の理由から、SSDの物理障害が発生した場合は、自力での復旧はせず、対応実績が豊富な専門業者に依頼することを強くおすすめします。

SSDのOS破損時、障害を正確に判断する必要がある

SSDのOS破損時、まず論理障害か物理障害かを判断するために、データ復旧の専門家で診断を行うことが重要です。SSDの論理障害と物理障害では、データアクセスエラーやOS起動エラーなど似たような症状が現れるため、専門知識がないユーザーには区別が困難です。

この時、正確な診断を施すことによって適切な対処法を見極めることができます。

技術力のあるデータ復旧業者では、培った知見とノウハウをもとに、初期診断を正確に行い、迅速に故障箇所を特定し、最短時間で最適な復旧作業を行うことができます。

例えばデジタルデータリカバリーでは、初期診断の段階で「難易度」を分類しており、難易度の低い案件はどのエンジニアでも復旧できるよう仕組化し、難易度の高いものに関しては、トップエンジニアが対応するなど、体系化したシステムを構築しています。

大切なデータを取り戻したい場合は、一度、無料の初期診断を受けてみることをおすすめします。デジタルデータリカバリーでは、365日年中無休・最短即日復元可能で、電話相談およびトップエンジニアによる初期診断も無料で行っております。まずはご相談ください。

SSD故障時に現れる主な症状

SSD故障時、以下のような症状が現れることがあります。

• SSDを認識しない
• パフォーマンスの低下
• ファイルアクセスエラー
• システムが頻繁にクラッシュ／ブルースクリーンが発生する

SSDを認識しない

外付けSSDの場合、SSDドライブがPC上で認識されなくなることがあります。また電源を入れた時、起動するが先に進めない場合、BIOSでもSSDが認識されないことがあります。これはSSDの接続に問題があるか、内蔵SSDが故障している可能性があります。

SSDが認識しない際の対処法は下記の記事でも紹介しています。

SSDが認識しない・読み込まない・接続できない原因と対処法を解説SSDが認識しない原因は以下です。①電源の不具合②ウイルスに感染した③ファイルシステムが破損した④データの読み書き回数が上限を迎えた⑤衝撃を与えた、水没させた。本記事では、認識しない・読み込めない・接続できないSSDのデータ復旧について解説します。...

パフォーマンスの低下

SSDの最大の利点である高速な読み書き速度が著しく低下することがあります。例えばファイルの読み書き、エクスプローラーの表示などで、通常よりも多くの時間がかかる場合、パソコン全体の動作が遅くなってしまうことがあります。

ファイルアクセスエラー

SSDの状態が悪化している場合、ファイルを開こうとすると「ファイルが見つかりません」などのエラーメッセージが表示され、ファイルにアクセスできなくなることがあります。

システムが頻繁にクラッシュ／ブルースクリーンが発生する

システムが頻繁にクラッシュする、ブルースクリーンが発生する場合、SSDが正常に動作していないために、システムエラーを起こしている可能性があります。

もっとも、軽度なシステムエラーであれば、修復ツールで解決できる可能性がありますが、データ復旧は、専門知識と経験が必要な作業です。経年劣化が疑われるSSDで、データ復旧を行う場合は、データ復旧業者に相談してみましょう。この時、パソコンの修復ツールを使用して解決しようとすると、かえってデータ損失のリスクを高める恐れがあります。

データ復旧を行う場合は、データ復旧業者に相談することを強くおすすめします。

SSDのデータ復旧は難しい？

SSDは従来のHDDとは異なり、データを複数のフラッシュメモリーチップ上の「セル」に分散して保存します。分散して記録されたデータは、読み出すたびにコントローラーで集められるため、セルが損傷を受けると、データの読み出しは困難になります。

この精密な構造が、データ復旧を一筋縄ではいかない作業にしており、SSDのデータ復旧は、HDDと比較して難易度が高く、高度な技術を要します。基本的に、SSDから自力でデータを復旧することは簡単ではないと理解しておくことが重要です。

自分で復旧ソフトを使用して修復しようとすると、状況を悪化させる恐れがあるため、トラブルに遭遇した際は速やかに専門のデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。専門サービスを利用することでデータを安全に復旧する可能性を高めることができます。

デジタルデータリカバリーでは、年中無休で365日24時間の電話受付・無料診断を行っています。 そのため、突然の故障でもすぐに受付可能です。またデータ復旧ラボへ直接機器をお持込みいただければ、ご希望のお客様には実際に復旧作業している現場をご案内いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。41万件超の相談実績（※期間：2011年1月1日以降）をもとに、機器別の専門アドバイザーがお答えいたします。

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SSDの故障やOSの破損時の対処法は？

SSDの故障やOSの破損は、予期せぬ時に起こり得る問題であり、重要なデータを失うリスクを伴います。従ってデータ消失を防ぐためには「迅速な対応」が不可欠です。

以下に、SSDの故障やOSの破損時に取るべき対処手順を、具体的に説明します。

①バックアップを確認する

まず最初に行うべきことは、バックアップを確認することです。バックアップが存在すれば、データ消失リスクを大幅に減少でき、OSの初期化で問題が解決する場合もあります。

②SSDの健康状態（SMART情報）をチェックする

SSDの故障は予期せぬタイミングで起こることがあるため、定期的にSSDの健康状態をチェックすることが重要です。これには、SMART（Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology）情報の確認が役立ちます。

SMART情報は、ハードディスクドライブ (HDD) やソリッドステートドライブ (SSD) などのストレージデバイスの状態を監視し、故障を予測するために使用される技術です。

SMART情報を確認する際は、読み書きエラー、使用時間、温度、寿命などの重要な指標に注意を払ってください。これらの指標が標準値を超えている場合は、SSDが故障する可能性が高いと考えられます。

下記は各OSでSMART情報を確認する手順です。

• Windowsの場合: コマンドプロンプトを開き、「wmic diskdrive get status」と入力するか、CrystalDiskInfoのような専用のツールを使用して、SMART情報を確認できます。
• Macの場合: ディスクユーティリティを開き、「情報」セクションでディスクの状態を確認します。

>ストレージの寿命・健康状態を診断する方法と故障時のデータ復旧方法はこちら

③セーフモードを起動する

OSが通常通り起動しない場合は、セーフモードでの起動を試みてください。セーフモードでは、最小限のドライバとプログラムのみを使用してOSが起動されるため、問題の診断やトラブルシューティングが容易になります。

• Windowsの場合: 起動中に「F8」キーを連打するか、設定から「更新とセキュリティ」>「回復」>「今すぐ再起動」を選択し、「トラブルシューティング」メニューからセーフモードを選択します。
• Macの場合: 再起動時に「Shift」キーを押し続けることでセーフモードで起動できます。

セーフモードで起動できたら、まずはデータのバックアップを行い、次にシステムの復元や問題のあるファイルの削除、SSDのファームウェア更新を試みてください。

SSDのファームウェアを更新する

SSDのファームウェアは、SSDを制御するためのソフトウェアですが、更新に失敗すると、SSDに不具合が出ることがあります。したがってSSDのファームウェアを正しく更新することは、既知の問題を修正するのに重要です。

事前準備

1. 重要なデータのバックアップ: 更新プロセス中にデータが失われるリスクを避けるため、バックアップを取っておくことが重要です。
2. SSDのメーカーとモデル番号の確認: これは、適切なファームウェアをダウンロードするために必要です。
3. 現在のファームウェアバージョンの確認: すでに最新バージョンを使用している場合は、更新は必要ありません。

ファームウェアの更新プロセス

1. メーカーのウェブサイトへアクセス: SSDのメーカーの公式ウェブサイトを訪れ、サポートまたはダウンロードセクションを探します。
2. ファームウェアのダウンロード: お使いのSSDモデルに適合する最新のファームウェアを見つけ、指示に従ってダウンロードします。
3. 更新ツールのダウンロード: 一部のメーカーは、ファームウェアを更新するための専用ツールを提供しています。もしそのようなツールがある場合は、それもダウンロードしてください。
4. ファームウェアの更新: ダウンロードしたファームウェア（または更新ツールを使用して）の指示に従って、更新プロセスを実行します。これは通常、実行可能ファイルをダブルクリックするか、特定のコマンドを実行することによって行います。

ここでは一般的なSSDのファームウェア更新プロセスを説明しました。ただし、具体的な手順はSSDのメーカーによって異なるため、作業を始める前に必ずメーカーの公式ウェブサイトで詳細な指示を確認してください。

仮に「データ」のトラブルが発生した場合は、メーカーのサポートには連絡せず、データ復旧が必要な場合はデータ復旧の専門業者に対応を依頼することをおすすめします。

専門業者は、壊れた機器からデータ復旧するための高度なツールや技術を持っており、特に対応実績も豊富な業者は、障害原因を切り分ける「診断精度」も正確です。

 

確実なデータ復旧はデータ復旧の専門業者に依頼する

「修理」は「データ復旧」と全く異なるサービスです。「修理」は「機器の起動」を優先しており、基本的にデータは工場出荷時の状態に戻ります。

一方、プロのデータ復旧業者は、幅広いデータトラブルに対応できる豊富な知識と経験を持っており、自力での対応よりも高復旧率でデータ復旧を実現することができます。

ただし、一口に「データ復旧業者」といっても実態はさまざま。業者によって対応できる障害にも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。

ご自身の機器の復旧率を少しでも向上させるには、他社復旧できなかったユーザーの口コミを積極的に取り入れ、信頼できる業者まで対応を依頼しましょう。

当社では経験豊富なエンジニアと、過去41万件以上のご相談実績（※1）から算出されたデータをもとに、復旧率最高値95.2％（※2）という業界トップクラス水準でのデータ復旧を実現してます。

仮に他社で復旧できなかった機器でも当社であれば復旧できる可能性がありますが、他社様で復旧失敗され諦めきれず最後の望みをかけて当社にご相談いただくお客様が1人でも減り、最初から安心してお任せいただけるよう、日々一層の技術研鑽を詰んでいます。

データを失った際は、私たちにご相談ください。

※1：期間：2011年1月1日以降
※2　2018年2月実績 復旧率＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 （2017年12月～2024年6月の各月復旧率の最高値)

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