サーバーの保守契約が期限切れになってしまうと、企業は様々な理由で新しいシステムへの移行が難しくなる場合があります。このような状況で古いサーバーを使い続けると、故障やサイバー攻撃による業務の停止などの危険性が高まります。
この記事では、サーバーの保守契約が切れた状態で発生するデータ損失のリスクをわかりやすく解説し、具体的な対策方法を紹介します。
目次
サーバーの保守が切れた後も使い続けるリスク
メーカーや保守業者とサーバーの保守契約が切れた後も使い続けるとどのようなリスクが発生するのでしょうか?具体的には以下のリスクが発生します。
サイバー攻撃・情報漏えい被害のリスク
サイバー攻撃とは、外部からの不正アクセスやマルウェア(ランサムウェアなど)感染などにより、組織の情報システムやデータを標的にする行為です。古いサーバーはセキュリティのアップデートが行われないため、放置された脆弱性が侵入経路として狙われます。
企業のサーバーがサイバー攻撃の被害を受けると、顧客情報や企業秘密が不正に公開されるリスクが発生します。過去の情報漏えいの事例から、想定される被害規模は数百人から数百万人に及んだ事例もあります。
サイバー攻撃によって情報漏えい被害に遭った企業は個人情報保護法に基づき、調査・報告義務が発生します。報告には期限があり、企業は被害者の対応と並行して行わなければなりません。
>サーバーの情報漏えい被害の調査やセキュリティ診断を希望される方はこちら
自力修理や保守負担のリスク
サーバー老朽化によるデータ消失リスク
サーバー内蔵のHDD/SSDの寿命は一般的に3~4年です。5年以上サーバーを使用すると、ストレージの経年劣化が進行し、システムエラーやデータの消失といったトラブルが発生しやすくなります。
サーバーのデータ消失やアクセス不良、文字化けなどのデータ破損は復旧ソフト、メーカー修理・保守業者では解決が困難です。サーバーの使用中にデータ障害が発生したならば、データ復旧サービスを利用するのがおすすめです。
技術力のあるデータ復旧サービスでは、破損・劣化した重度障害のHDD/SSDからデータを抽出する技術を用いて、保守契約が切れたサーバーからでもデータを抽出することが可能です。
サーバーの保守切れによるデータ損失の対処法
サーバーの保守切れは、情報漏えいや、データ障害の原因となります。特に経年劣化によるデータ障害のリスクは防ぐことが難しいため、適切に対処する必要があります。
サーバーの保守切れによるデータ損失の対処法は以下の通りです。
サーバー移行を行う
既存のサーバーが老朽化し、保守サポートが終了している場合、新しいサーバーやクラウドサービスに移行しましょう。
最新のハードウェアとソフトウェアが利用でき、サービスによっては保守のコストを大幅に削減することが可能です。
メーカーにサポート延長を相談する
サーバーの保守が切れてしまったものの、サーバー移行の猶予期間が欲しい場合は、サーバーのメーカーにサポートの延長を相談しましょう。サポートを受けると引き続きセキュリティパッチの配布や低価格で修理を受けられることがあります。
HPEやDellなど多くのメーカーでは1年~3年程度の延長サポートを受けられることがあります。しかし、あくまでもサーバー移行のための一時的なサービスのため、サーバー移行の準備を社内で別途進める必要があります。
保守業者に相談する
サーバーの保守サポートがメーカーから提供されない場合でも、専門の保守業者を通じてサーバーの維持管理を行うことが可能です。第三者保守サービスを行う業者では、サポートが切れたサーバーでも保守対応を行ってもらえることがあります。
データ復旧業者に相談する
保守が切れたサーバーは老朽化などが原因でデータが消失することがありますが、メーカーや保守業者の修理では消えたデータを復旧できません。修理では起動が優先されるため、データが保存されたHDD/SSDは新しいものに交換されることがほとんどです。
データ復旧には修理以上に複雑な技術や専用のツールが必要になるため、サーバー復旧の知見があるデータ復旧業者に相談しましょう。技術力の高い業者は保守業者やメーカーのデータ復旧サービスでは取り出せないデータも独自のノウハウによって復旧できる可能性があります。
業者によっては秘密保持契約を結びたい、データを見られたくないといったニーズにも対応できる場合があります。デジタルデータリカバリーであれば大手企業や官公庁からも連日ご相談を頂いているため、迅速にご対応できます。24時間365日相談可能ですのでまずはご相談ください。
保守が切れたサーバーのデータ復旧はデジタルデータリカバリーに相談
デジタルデータリカバリーでは、13,263件以上のサーバー機器の相談実績を元に、症状を電子カルテ化することで、他社では復旧が難しい症状のサーバーのデータ復旧に成功させております。
NAS・サーバーは、特殊なファイルシステムやRAID構成を採用しているため、データ復旧は一般的な外付けHDDと違って難易度が高いとされていますが、当社ではサーバー復旧専門のエンジニアが初期診断から復旧作業までチーム体制で行うことで、復旧の成功率を高めています。
また常時7,000台以上のドナーHDDや300以上の復旧ツールを保有しているため、復旧作業にかかる時間も短縮することが可能です。
必ず機密保持誓約書を締結してから診断を開始しておりますので、大企業や官公庁からも多数相談やご依頼を頂いております。法人様であればオンサイト復旧も可能です。24時間無料相談を受け付けておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
デジタルデータリカバリーの復旧事例
こちらでは保守が切れたサーバーの復旧事例を紹介します。いずれのサーバーもメーカーや保守業者に復旧をお断りされた極めて重度の障害のものです。
症例1 | 症例2 | |
サーバー機種 | Fujitsu PRIMERGY | Dell PowerEdge |
症状 | オレンジの警告ランプが点灯。再起動したらOSが起動しない。 | 突然サーバーの赤ランプが点灯し、OSも起動しなくなった。 |
診断結果 | ファイルシステム異常。RAID情報の消失。 | ファイルシステム破損とHDDの部品吸着による破損 |
復旧結果 | 最新のツールを使用して抽出作業を行い、OSと中のアプリを起動できる状態まで復旧した。 | HDDの部品を交換し、プログラムを修復。その後ツールを使用してPDFデータと画像データを抽出した。 |
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
↓まずはお気軽にご相談ください↓
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
対応メーカー例
NAS/サーバー 復元対応メーカー表
- Buffalo
- I-O Data
- DELL
- hp
- IBM
- NEC
- FUJITSU
- Logitec
- QNAP
- HITACHI
- Lacie
- TOSHIBA
- Western Digital
- Seagate
- Apple
- corega
- Sony
- NETGEAR
- COMPAQ
- Epson Direct
- SAMSUNG
- CENTURY
- Thecus
- PROMISE
- ASUS
- Lenovo
- センチュリー
- Acer
- Epson
- CineRAID (シネレイド)
- D-RINK
- DATA TALE
- プリンストン
- asi
- G-Technology
- iomega
※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
※その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。