パソコンのHDDやSSDに保存されたデータを完全に消去したい場合、単に「ごみ箱」へ移動して「ごみ箱を空にする」だけでは不十分です。
一般的な削除方法では、データの論理的な参照情報が削除されるだけで、データ自体はストレージに残ったままの状態となりがちです。
この記事ではHDDやSSDを完全にフォーマットする方法を解説します。
目次
HDD(ハードディスク)のデータを完全にフォーマット・初期化する方法
HDDのデータを完全にフォーマット/初期化するためには、いくつかの方法があります。それぞれの方法には特有の役割と利点がありますので、用途に応じて選択してください。
①コマンドプロンプトで初期化する
コマンドプロンプトを使用してHDDを初期化する方法です。詳細な制御が可能で、特にシステム内の特定のパーティションを削除する場合に便利です。
- デスクトップ画面左下のWindowsアイコンを右クリックし、『ファイル名を指定して実行(R)』を選択します。
- 表示されたウィンドウに「cmd」と入力し、『OK』を押します。
- コマンドプロンプトが開いたら、「diskpart」と入力し、エンターキーを押します。
- DiskPart画面で「list disk」と入力し、エンターキーを押します。
- 表示されたディスク一覧から初期化したいディスクを確認し、「select disk X」と入力します(Xは対象のディスク番号)。
- 「clean all」と入力し、エンターキーを押します。このコマンドでディスク全体のデータが消去されます。
- 完了メッセージが表示されたら、「exit」と入力してコマンドプロンプトを終了します。
②ディスク管理で初期化する
Windowsのディスク管理ツールを使用してHDDを初期化する方法です。GUIを使用して直感的に操作できます。
- デスクトップ画面左下のWindowsアイコンを右クリックし、『ディスクの管理』を選択します。
- 初期化したいディスクを右クリックし、『フォーマット』を選択します。
- フォーマットのオプションを設定し、『OK』をクリックします。
- フォーマットの完了を待ちます。
③物理的にHDDを破壊する
物理的に破壊することで、データの復元を完全に防ぎます。ハンマーなどを使用してHDDを破壊します。
- HDDを外部ケースやPC本体から取り外します。
- HDDを安全な場所に置き、ハンマーなどの工具で物理的に破壊します。
- 破片を安全に処理します。
④強磁気を当ててHDDの内部を破壊する
強力な磁気を使用してHDDの内部データを消去します。これにより、データの復旧が困難になります。
- HDDを外部ケースやPC本体から取り外します。
- 強力な磁石をHDDに当て、内部のデータを破壊します。
- 完了後、HDDを安全に処理します。
⑤データ消去ソフトを利用する
専用のデータ消去ソフトを使用してHDDのデータを消去する方法です。安全かつ確実にデータを消去できます。
- 信頼できるデータ消去ソフトをダウンロードし、インストールします。
- ソフトを起動し、消去したいHDDを選択します。
- 消去方法を選び、実行します。
- 完了メッセージが表示されたら、ソフトを終了します。
⑥ツールを使う(WindowsOSの場合)
Windows OSに搭載されているツールを使用してHDDを初期化する方法です。これには大きく分けて2つの方法が存在します。
エクスプローラー上でフォーマットする方法
これはエクスプローラー上で右クリックしてフォーマットする方法です。
- エクスプローラーのPC画面を開く。『エクスプローラー』の『PC』画面を開きます。
- データを消去したいドライブを選択。消去したいドライブを右クリックし、『フォーマット』を選択します。
- フォーマットの実行。データを完全に消去したければ、『開始』ボタンを押します。PCやハードディスクを使い続ける予定がある場合は、『クイックフォーマット』にチェックを入れてからフォーマットします。
- フォーマットの完了を待つ。フォーマットが完了するまで待ちます。
エクスプローラー上で右クリックしてHDDやSSDをフォーマットすることは非常に簡単ですが、消去が不完全である可能性があるため、見られたくないデータがある場合は推奨されません。
DiskPartコマンドでHDD内のデータを消去する方法
DiskPartは、Windowsに標準搭載されているコマンドラインツールで、ハードディスクやSSDなどの記憶装置を管理するためのものです。GUIの「ディスクの管理」よりも高度な操作が可能で、以下のような様々な操作を実行できます。
DiskPartコマンドでHDD内のデータを消去する方法は次の通りです。
- デスクトップ画面左下(もしくは真ん中)のWindowsアイコンを右クリックし『ファイル名を指定して実行(R)』を選択します。入力欄に『cmd』と入力して『OK』を押します。
- コマンドプロンプト画面で『diskpart』と入力してエンターキーを押します。
- ディスクの確認。DiskPart画面で『list disk』と入力し、エンターキーを押します。現在PCに接続されているディスクの一覧が表示されます。
- ディスクの選択。消去したいディスクを選択します(例: 『select disk 1』)。念のため選択が正しいか確認するため、もう一度『list disk』と入力し、選択されたディスクにアスタリスクが付いているか確認します。
- ディスクのクリーン。『clean』もしくは『clean all』と入力してエンターキーを押します。データを完全に消去したい場合は『clean all』を選びます(時間がかかりますが、データの復旧が困難になります)。
- 終了。処理が終わればその旨のメッセージが出るので待ちます。全ての作業が済んだら、『exit』コマンドでプロンプト画面を終了します。
HDD(ハードディスク)のデータが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
対応メーカー
BUFFALOやI-O DATAをはじめ、各種メーカーに対応
様々なHDDから復旧できる可能性があります!
ハードディスク 復旧対応メーカー表
- IBM
- Western Digital
- Samsung
- Quantem
- MAXTOR
- seagate
- 東芝
- I-O DATA
- ASKA
- アドテックス
- BUFFALO(旧称:(株)メルコ)
- LaCie(ラシー)
- Logitec(ロジテック)
- エレコム
- Silicon Power
- ADATA
- HGST
- トランセンド
- FFF SMART LIFE CONNECTED
- Apricorn
- ハギワラソリューションズ
- プリンストン
- Lenovo
- FREECOM
- SONY
- メルコシンクレッツ
- IMATION
- ASUS
- Apple
- HP
※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
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どこが壊れているか?
-
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4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。