Elecom製の外付けHDDが認識しないという問題に直面することは珍しいことではありません。一般的な症状として「パソコンに接続しても認識されない」「読み込まない」「エラーメッセージが表示される」「電源は入っているのにファイルやフォルダが開かない」または「パソコン上に外付けHDDが表示されない」などがあります。
これらの問題が発生すると、データの消失やアクセス不能のおそれがあります。そこでこの記事では、Elecom製の外付けHDDが認識しない原因と対処法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
Surfaceとは
Surfaceで外付けHDDが認識しない原因は多岐にわたりますが、主に以下の5つが挙げられます。
外付けHDDが認識しない時の対処法は以下の記事で解説していますので、是非参考にしてください。
①電力不足・ケーブルの問題
外付けHDDが十分な電力を供給されていないと、認識されない場合があります。特にバスパワータイプのHDDは、USBポートからの電力供給が不足することがあります。これは、USBポートが必要な電力を提供できない場合に発生する一般的な問題です。また、パソコン自体の電力設定やUSBポートの状態によっても影響を受けることがあります。
電力不足・ケーブルに問題がある場合の対処方法は次の通りです。
- 別のUSBケーブルを試す
- ケーブルの接続確認
- 電源アダプターの使用
- セルフパワータイプのUSBハブの使用
- 別のUSBポートへの接続
対処法1-1:別のUSBケーブルを試す
別のUSBケーブルを試してみることで、ケーブル自体に問題があるかどうかを確認できます。新品または確実に動作するケーブルを使用してください。
対処法1-2:ケーブルの接続確認
ケーブルの両端をしっかりと差し込んで、接続が確実であることを確認します。ゆるい接続は誤作動や接続不良の原因になります。
対処法1-3:電源アダプターの使用
電源アダプターを使用するタイプのHDDであれば、正しく電源が接続されていることを確認してください。電源が不安定だとHDDが正常に動作しない可能性があります。
対処法1-4:セルフパワータイプのUSBハブの使用
USBハブを使用している場合、セルフパワータイプのUSBハブ(外部電源を持つハブ)を使用してみてください。これにより、HDDに十分な電力を供給することができます。
対処法1-5:別のUSBポートへの接続
別のUSBポートに接続してみるか、他のデバイスがそのポートで動作するか確認します。これにより、特定のUSBポートが問題を引き起こしているかどうかを判断できます。
②ドライバが古い
外付けHDDのドライバーが正しくインストールされていない、または古くなっている場合があります。適切なドライバーがないと、デバイスが正しく認識されないことがあります。
この場合、ドライバのアップデートや再インストールを行うことで、問題が解決することがあります。
対処方法2:ドライバーを更新する手順
デバイスマネージャーで外付けHDDを確認し、ドライバーを更新する手順は次の通りです。
- Windowsキー + Xキーを押して、「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが開いたら、「ディスクドライブ」または「ユニバーサルシリアルコントローラー」を展開します。
- 外付けHDDが認識されている場合は、「ディスクドライブ」または「ユニバーサルシリアルコントローラー」の下にデバイスが表示されます。
- デバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択し、Windowsが最新のドライバーを自動的に検索してインストールします。
- 最新のドライバーが見つからない場合は、HDDのメーカーのウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードしてインストールする必要があります。
上記の手順を試しても問題が解決しない場合は、より深刻な障害が発生している恐れがあります。
故障原因がわからないまま操作を継続することで、HDDに負荷がかかる恐れもあるため、確実にデータを取り出したい場合、もしくは障害の程度が分からない場合は、復元ソフトは使用せず「データ復旧の専門家」に相談することをおすすめします。
私たちデジタルデータリカバリーは、高度な技術と設備を持つエンジニアが在籍し、約8割の復旧作業を48時間以内に完了させています。また、他社やメーカーで復旧不可能とされた機器も7,000件以上対応し、多くの復旧実績があります。
お困りの際はぜひご相談ください。24時間365日ご相談を受け付けております。
③ファイルシステムの問題
外付けHDDがSurfaceで認識されない場合、ファイルシステムが原因である可能性があります。Surfaceでサポートされていない形式のファイルシステム(例:Mac専用のHFS+)でフォーマットされているHDDは、認識されないことがあります。
対処方法3:ファイルシステムを変更する手順
例えばHFS+でフォーマットされている場合は、Windowsで利用可能なNTFSまたはexFATに変換する必要があります。コマンドプロンプトを使用する方法は次の通りです。
- スタートメニューを開き、「cmd」と入力して管理者権限で
- コマンドプロンプトを起動し、コマンド「convert <ドライブ名>: /fs:ntfs」を実行します。
- <ドライブ名>は、外付けHDDデバイスのドライブ名に置き換えます。
- 外付けHDDデバイスのドライブ名が「E:」の場合はコマンド「convert E: /fs:ntfs」を実行します。
ただしファイルシステムの変換は、データ損失のリスクを伴います。変換操作には十分注意してください。
④Surfaceの設定の問題
Surfaceの電源管理設定やUSBポートの設定に問題がある場合、外付けHDDの認識に影響を及ぼすことがあります。
これらの設定が適切でないと、USBポートへの電力供給が不十分になり、デバイスが正しく動作しない可能性があります。特に、省電力モードや特定のUSBポート設定が原因で、HDDが頻繁に切断されることがあります。
この場合、下記の対処法を試しましょう。
- システムの更新と再起動
- 電源管理設定の確認
- BIOS/UEFI設定の確認
- システムの電源オプションの調整
対処法4-1:システムの更新と再起動
システムの更新と再起動を行うことで問題が解決する場合があります。
- Windows Updateの確認:
– 「設定」メニューから「更新とセキュリティ」を選択し、「Windows Update」をクリックして最新の更新プログラムをインストールします。システムの最新状態を保つことで、USBポートや電源管理に関する問題が解決されることがあります。 - 再起動:
– 更新プログラムのインストール後、Surfaceを再起動して設定を反映させます。
対処法4-2:電源管理設定の確認
電源管理設定の確認は下記の手順に沿って行いましょう。
- デバイスマネージャーの起動:
– Windowsキー + Xを押し、「デバイスマネージャー」を選択します。 - USB ルート ハブの設定確認:
– 「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」の項目を展開し、「USB ルート ハブ」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
– 「電源管理」タブをクリックし、「電力の節約のためにこのデバイスの電源を切る」のチェックを外します。 - その他のUSBデバイスの確認:
– 同様の手順で他の「USB ルート ハブ」や「USB コンポジット デバイス」の設定も確認します。
対処法4-3:BIOS/UEFI設定の確認
BIOS/UEFI設定も下記の手順に沿って確認しておきましょう。
- BIOS/UEFIの起動:
– Surfaceの電源を入れ直し、起動時に「F2」キーや「Del」キーを押してBIOS/UEFIに入ります(Surfaceのモデルによって異なる場合がありますので、取扱説明書を確認してください)。 - USB設定の確認:
– BIOS/UEFIの設定メニューで、「Advanced」または「Advanced Settings」タブを探し、USBポートの設定を確認します。
– 「USB Configuration」や「USB Power Settings」の項目で、USBポートの電源管理設定を確認し、必要に応じて「Always On」や「Enabled」に設定します。 - 設定の保存と再起動:
– 設定変更後、「Save & Exit」オプションを選択し、変更を保存してBIOS/UEFIを終了します。Surfaceが再起動したら、外付けHDDを再度接続して認識されるか確認します。
対処法4-4:システムの電源オプションの調整
システムの電源オプションの調整は次の手順で行います。
- 電源オプションの確認:
– 「スタート」メニューから「設定」を開き、「システム」を選択します。その後、「電源とスリープ」をクリックし、「追加の電源設定」を選びます。 - 電源プランの変更:
– 現在使用している電源プランの「プラン設定の変更」をクリックし、「詳細な電源設定の変更」を選択します。 - USB設定の調整:
– 「USB設定」を展開し、「USBのセレクティブサスペンドの設定」を無効にします。これにより、USBデバイスが省電力モードに入るのを防ぎ、外付けHDDの接続が安定します。
⑤ディスクの物理的な故障
HDDは精密機器であり、内部にはデータを記録するためのプラッタと、プラッタからデータを読み取る磁気ヘッドが搭載されています。
これらの部品が経年劣化(自然故障)や落下・衝撃、外的要因による衝撃や振動で物理的に損傷すると、HDDが認識しなくなります。
例えば故障原因としては、停電や瞬電、雷、台風、地震、豪雨、大雪などの自然災害の影響、安全な取り外しができなかった場合などが考えられます。特に、使用期間が1年以上になると、少しの衝撃や振動で故障するリスクが高まります。
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物理障害が発生したHDDを自力で修復するのは困難
HDDは精密機器で、物理障害が発生すると内部の部品が損傷する可能性があります。データ復旧には損傷した部品を修理・交換する高度な技術と経験が必要です。専門業者には、こうした技術と経験を持つエンジニアが多数在籍しており、高確率でデータを復旧できます。
特にデータが重要な場合や自力で解決できないと感じた場合は、無理に作業を続けず、専門のデータ復旧業者に相談することをおすすめします。専門業者は高度な技術と豊富な経験を持っているため、物理障害や論理障害などさまざまな状況でデータを復旧できます。また、専用の設備やツールを使用することで短時間でデータ復旧が可能です。
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データを確実に取り戻したい場合、データ復旧業者に相談する
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
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