デジカメのSDカードをフォーマットする際、予期せぬデータ損失が発生する可能性があります。特に大切な写真や動画が保存されている場合、フォーマット後の対応が重要です。
もしフォーマットして完全に削除してしまうと、保存しているデータがすべて削除されてしまう可能性があります。
本記事では、SDカードのフォーマット後に直面する可能性のある問題と、それに対処するための具体的な方法について詳しく解説します。データを守りながら迅速に対応するためのステップを確認して、万が一の事態に備えましょう。
目次
デジタルカメラで使用するSDカードのフォーマット形式の概要
デジタルカメラで使用するSDカードには、フォーマット形式が重要な役割を果たします。適切なフォーマット形式を選択することで、カードの互換性やパフォーマンスを最適化できます。
FAT32フォーマットの特徴
FAT32は、32GB以下のSDカードで最もよく使用されるフォーマット形式です。特に古いデジタルカメラや小型のデバイスではこの形式が標準となっています。
しかし、FAT32にはファイルサイズに制限があり、最大4GBまでのファイルしか保存できないため、動画や高解像度の写真を保存するには適さない場合があります。
exFATフォーマットの特徴
exFATは、32GB以上のSDカードで使用されるフォーマット形式です。この形式はファイルサイズの制限がほとんどなく、大容量のファイルを保存するのに最適です。ほとんどの新しいデジカメはexFATをサポートしており、動画撮影や連写機能を使用する場合に推奨されます。
NTFSフォーマットの使用ケース
NTFSは、パソコンでよく使用されるフォーマット形式で、大容量ファイルや高度なファイルシステム機能を提供します。ただし、多くのデジタルカメラはNTFSをサポートしていないため、使用する場合には互換性に注意が必要です。
デジタルカメラでSDカードをドフォーマットする時にすべきこと
デジタルカメラでSDカードをフォーマットする際、以下の対処法を実践することで、データ消失リスクを最小限に抑え、適切なフォーマット形式を選ぶことができます。
バックアップを行う
フォーマット前に必ずデータのバックアップを行いましょう。フォーマットを実行すると、カード内のすべてのデータが削除されるため、重要な写真や動画を失わないように事前に他の保存場所にコピーしておくことが必要です。
- パソコンや外部ストレージにSDカードを挿入する。
- すべてのファイルを選択し、バックアップ先にコピーする。
- コピーが完了したら、SDカードをフォーマットしても安全です。
カメラ本体でフォーマットする
多くのデジカメでは、SDカードをフォーマットする際に、カメラ本体のメニューから直接フォーマットすることが推奨されています。他の機器でフォーマットされたカードを使用すると、データの互換性やパフォーマンスに問題が発生する可能性があるため、カメラに最適なフォーマット形式を選択することが重要です。
- カメラの設定メニューを開く。
- 「SDカードのフォーマット」オプションを選択する。
- 確認メッセージが表示されたら「はい」を選び、フォーマットを実行する。
フォーマット形式を確認する
フォーマット形式は、SDカードの容量やカメラの互換性によって異なります。特に、新しいカメラや大容量のSDカードを使用する場合は、適切なフォーマット形式を確認し、パフォーマンスを最大限に引き出すようにしましょう。
- SDカードの容量を確認する。
- 32GB以下のカードはFAT32、32GB以上のカードはexFAT形式を選択する。
- カメラのマニュアルを参照して、推奨される形式を確認する。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。