外付けHDDがUbuntuで認識しない場合、原因は多岐にわたり、物理的な故障や複雑なソフトウェアエラーが関与している場合、誤った操作で損傷を引き起こす可能性があります。
この記事ではUbuntuで外付けHDDが認識しない原因と対処法を解説します。ただ、重要なデータが保存されている場合、専門業者への相談を早めに検討することが最善の選択です。
当社では、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)をもとに、経験豊富な技術者が初期診断を行います。少しでも異常を感じたら、まずは復旧専門のアドバイザーにご相談ください。
目次
Ubuntuで外付けHDDが認識しない原因

Ubuntuで外付けHDDが認識されない問題の原因は、接続の不良やソフトウェアの設定不備、ハードウェア故障など様々な可能性があります。以下で主な原因を確認しましょう。
USB接続の不良
USBケーブルやポートの接触不良は、外付けHDDが認識されない最も一般的な原因の一つです。USBケーブルは日常的な使用によって劣化しやすく、特に接続部分が損傷しやすいです。また、ポート自体が正しく機能しない場合もあります。
これにより、電力が十分に供給されなかったり、データの送受信が不安定になることがあります。
ドライバの問題
Ubuntuは多くのドライバをデフォルトで搭載していますが、一部の外付けHDDは特定のドライバを必要とする場合があります。
特に特殊なハードウェアや古いHDDを使用している場合、標準のドライバが対応していない可能性があります。また、ドライバが不完全な状態でインストールされている場合、認識エラーが発生します。
ファイルシステムの互換性
Ubuntuはext4、NTFS、FAT32などの様々なファイルシステムに対応していますが、外付けHDDが特定のファイルシステム(例: NTFSなどのWindows向けファイルシステム)でフォーマットされている場合、そのままでは認識できないことがあります。
特に、NTFSはWindows専用のフォーマットであるため、Ubuntuで利用するには追加のドライバが必要です。
電力供給の不足
特に大容量の外付けHDDは、動作に十分な電力を供給する必要があります。USBポートが供給する電力が不足している場合、HDDは認識されないか、動作が不安定になることがあります。USBハブを介して接続している場合や、古いPCで利用している場合はこの問題がよく発生します。
マウントに失敗している
外付けHDDがシステム上で認識されていても、自動でマウントされないことがあります。これには、ファイルシステムの問題や自動マウント設定の不備が関わっています。この場合は、手動でマウントする必要があります。
HDDの物理的故障

HDDが壊れて使えなくなる原因には、落としたり熱がこもったりすることのほか、長年の使用による劣化もあります。目立ったトラブルがなくても壊れることは珍しくありません。
HDDが物理的に壊れた場合、データ復旧には専門知識や設備が必要で、自分で直すのはほぼ不可能です。大切なデータが入っている場合、専門の業者に相談するのがおすすめです。
自己判断に頼らず、プロの診断を受けることが重要

自己判断に頼らず、プロの診断を受けることが重要です。
HDDからデータが失われる原因は、ソフトウェアのエラーやウイルス感染、ハードウェアの物理的な故障など、多岐にわたります。外見や簡単な確認だけでは、どのような障害が発生しているのか正確に判断することは難しいです。
一方、プロの診断では、専用の機器と技術を使い、障害の種類や原因を迅速・正確に特定できます。少しでも異変を感じたら、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。
当社では24時間365日、無料で初期診断やお見積りのご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。
Ubuntuで外付けHDDが認識しない場合の対処法
Ubuntuで外付けHDDが認識されない状況は、ソフトウェアからハードウェアまで多くの要因が絡んでいる可能性があります。
Ubuntuで外付けHDDが認識しない場合の主な対処法は次の通りです。
①USB接続を確認する
外付けHDDが物理的に接続されているかの確認は、最初に行うべき重要なステップです。USBケーブルやポートに問題があると、HDDが認識されません。以下の観点からさらに詳しく解説します。
電気信号の劣化
USBケーブルが長すぎたり、ケーブル自体が損傷していると信号が弱まり、HDDが正しく動作しないことがあります。USB 3.0以上のケーブルでの接続が推奨されます。
USBポートの仕様の違い
一部のHDDはUSB 2.0よりも高い電力供給を必要とします。USB 3.0ポートに接続することで電力不足を回避できます。
ただし、ポートの内部にホコリが詰まっていたり、コネクタ部分が摩耗していると、物理的に接続が不安定になるため、ポートクリーニングを行うことも重要です。
②ドライバの更新
Ubuntuは多くのデバイスに対応するため、標準的なドライバが揃っていますが、HDDが認識されない場合、ドライバの問題である可能性も考えられます。
特定のHDDモデルに対応したドライバ
一部の外付けHDDは特殊なドライバを必要とする場合があります。例えば、Western Digitalのような一部のメーカーのHDDは、Linux専用のドライバやファームウェアの更新が必要です。
カーネルのバージョン依存
Linuxカーネルのバージョンが古い場合、新しいHDDが対応しないことがあります。最新のカーネル(sudo apt-get dist-upgrade
)にアップデートし、ドライバの互換性を確保することが重要です。
③ファイルシステムの確認
ファイルシステムの互換性は、LinuxでのHDD使用において大きな課題です。以下、さらに深掘りします。
NTFSとFAT
Windowsで使用されていたHDDの場合、NTFSやFATファイルシステムが使用されていますが、Ubuntuでは初期状態ではNTFSに対応していません。そのため、ntfs-3g
パッケージをインストールすることで対応可能になります。sudo apt-get install ntfs-3g
。
EXT4やXFS
逆に、HDDがLinux専用のEXT4やXFS形式でフォーマットされている場合、Windowsマシンでは認識されないことがあります。互換性がないファイルシステムを使うことで、他のOSとの連携が困難になることに注意が必要です。
④電力供給を確保する
多くの外付けHDDは、USBポートを介して電力を供給しますが、場合によっては電力不足が原因で認識されないことがあります。
セルフパワーUSBハブの使用
バスパワー(USBから直接電力供給)ではなく、セルフパワー(外部電源を持つ)USBハブを使用することで、HDDに十分な電力を供給できる場合があります。
電源供給の制約
一部のHDDは、特に大容量(4TB以上)や高速モデルでは、より多くの電力を必要とします。古いPCやノートPCの場合、USBポートの電力供給が限られているため、外部電源を持つモデルを使うか、別途ACアダプターで電力を供給する必要があります。
⑤HDDを手動でマウントする
UbuntuがHDDを自動でマウントできない場合、手動でマウントする方法がありますが、HDDのステータスやパーティションテーブルのチェックが必要です。
HDDのデバイス名を確認
コマンドプロンプトで「sudo fdisk -l」を使用して、接続されているHDDのデバイス名(例えば、/dev/sdb1)を特定します。デバイス名を誤って使用すると、データが破損する可能性があるため、注意が必要です。
マウントオプションの使用
一部のファイルシステムは、特殊なオプションを必要とする場合があります。例えば、コマンドプロンプトで「mount -t ntfs-3g」のように、特定のファイルシステムタイプを指定することで、正しくマウントできる可能性があります。
確実なデータ復旧は専門業者に相談する

データが読み取れない深刻な状況では、物理的な損傷が疑われます。これは一般的なソフトでは対応困難です。特に物理障害は早急に対処しないとデータ消失のリスクが高まります。
一方、専門のデータ復旧業者では、クリーンルームでのHDD分解、ドナー部品による修復、専用リード装置を使ったデータ抽出など高度な技術を用いて対応します。豊富な経験と設備を活かし、迅速な対応が可能です。
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。