次のような症状に心当たりはありませんか?
- Ubuntuに外付けHDDを接続しても反応しない
- ディスクユーティリティでHDDが表示されない
- マウントを試みてもエラーが返ってくる
このような現象が発生した場合、原因はケーブルやUSBポートなどの物理的な接触不良に加え、ファイルシステムの破損やカーネルレベルの認識障害など、さまざまな可能性が考えられます。特にHDD内部でエラーが進行している場合、通電を続けることで状態が悪化し、データの完全消失に繋がるリスクもあります。
本記事では、Ubuntu環境で外付けHDDが認識されなくなる代表的な原因と、安全にデータを守るための対処法を、技術的な視点からわかりやすく解説します。
デジタルデータリカバリーでは、HDD・SSD・USBメモリ・SDカード・RAID・NAS・サーバーなど多様な記憶媒体に対応し、365日年中無休でデータ復旧を実施。最短即日対応・初期診断無料で、専門スタッフがあなたのデータを守るお手伝いをいたします。
目次
Ubuntuで外付けHDDが認識しない原因

Ubuntuで外付けHDDが認識されない問題の原因は、接続の不良やソフトウェアの設定不備、ハードウェア故障など様々な可能性があります。以下で主な原因を確認しましょう。
USB接続の不良
USBケーブルやポートの接触不良は、外付けHDDが認識されない最も一般的な原因の一つです。USBケーブルは日常的な使用によって劣化しやすく、特に接続部分が損傷しやすいです。また、ポート自体が正しく機能しない場合もあります。
これにより、電力が十分に供給されなかったり、データの送受信が不安定になることがあります。
ドライバの問題
Ubuntuは多くのドライバをデフォルトで搭載していますが、一部の外付けHDDは特定のドライバを必要とする場合があります。
特に特殊なハードウェアや古いHDDを使用している場合、標準のドライバが対応していない可能性があります。また、ドライバが不完全な状態でインストールされている場合、認識エラーが発生します。
電力供給の不足
特に大容量の外付けHDDは、動作に十分な電力を供給する必要があります。USBポートが供給する電力が不足している場合、HDDは認識されないか、動作が不安定になることがあります。USBハブを介して接続している場合や、古いPCで利用している場合はこの問題がよく発生します。
マウントに失敗している
外付けHDDがシステム上で認識されていても、自動でマウントされないことがあります。これには、ファイルシステムの問題や自動マウント設定の不備が関わっています。この場合は、手動でマウントする必要があります。
ファイルシステムの互換性
Ubuntuで外付けHDDが認識されない場合、ファイルシステムの互換性が原因となっていることがあります。たとえば、WindowsでフォーマットされたNTFSやexFAT形式のHDDは、Ubuntuでは追加のドライバが必要な場合があります。また、macOSで使用していたHFS+やAPFSも、Ubuntuでは標準で対応していないことが多く、読み込めないことがあります。
「他のパソコンでは使えたのに、Ubuntuでは反応しない」と感じたら、こうした互換性の問題が関係している可能性があります。無理な操作を繰り返すと状態が悪化するおそれがあるため、原因に心当たりがある場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
HDDの物理的故障

Ubuntuで外付けHDDが認識されない場合、HDD本体に物理的な故障が発生している可能性があります。外付けHDDは持ち運びやすく利便性が高い反面、使用中の落下や移動時の衝撃などによって内部部品が損傷しやすいという特性があります。
さらに、長期間の使用による経年劣化も無視できません。HDDは精密な機械構造を持っており、時間の経過とともに部品が摩耗し、読み取りエラーやアクセス不能といったトラブルを引き起こすことがあります。
「Ubuntuでマウントされない」「デバイスとして表示されない」といった症状が出ている場合、障害が進行しているサインかもしれません。異音や極端な動作の遅さがあれば、なおさら注意が必要です。
物理障害は外からは判断がつきにくく、通電や接続を繰り返すと状況が悪化する恐れもあります。大切なデータを失わないためには、異常を感じた時点で専門業者に相談し、正確な診断と対応を受けることが重要です。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「Ubuntuに外付けHDDを接続しても反応しない」「ディスクユーティリティでHDDが表示されない」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤ってHDDをフォーマットしてしまったり、端末やケーブルの問題を疑って繰り返し接続を試みるうちに状態を悪化させてしまうケースは少なくありません。特にHDD内部に物理的な障害が発生している場合、自力で対応しようとするとかえってデータの取り出しが難しくなるリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
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大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
Ubuntuで外付けHDDが認識しない場合の対処法
Ubuntuで外付けHDDが認識されない状況は、ソフトウェアからハードウェアまで多くの要因が絡んでいる可能性があります。
Ubuntuで外付けHDDが認識しない場合の主な対処法は次の通りです。
USB接続と電源を確認する方法
物理的な接続不良や電力不足が原因の場合、接続機器やポートを変更することで認識される可能性があります。
- 他のUSBケーブルを使って接続し直します。
- 別のUSBポート(可能であればUSB3.0ポート)に差し替えます。
- セルフパワーのUSBハブを使用する、またはPC本体のポートに直接接続します。
- 同じポートでマウスやキーボードが動作するか確認します。
lsusb/fdiskでデバイス認識を確認する方法
Ubuntuが外付けHDDを認識しているかを、ターミナルでコマンドを使って確認します。
- ターミナルを開き、
lsusb
を実行します。 - USB機器の一覧にHDDの製品名やメーカー名が表示されるか確認します。
sudo fdisk -l
を実行し、/dev/sdb
や/dev/sdc
などのディスクが表示されるか確認します。
lsusbやfdiskでHDDの認識状態を確認できますが、操作を誤るとデータ消失のリスクがあります。HDDが表示されない場合や扱いに不安がある場合は、専門業者に相談するのが安全です。
カーネルやドライバをアップデートする方法
Ubuntuのカーネルや関連パッケージが古いと、新しいHDDを正しく認識できないことがあります。最新の状態に更新することで解決するケースがあります。
- ターミナルを開き、以下のコマンドを順に入力します。
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt dist-upgrade
- 完了後、PCを再起動しHDDを再接続します。
ファイルシステムの状態を確認・修復する方法
マウントできない場合、ファイルシステムが破損している可能性があります。fsckでチェックと修復を試みることができますが、実行には注意が必要です。
- HDDがマウントされていない状態で、
sudo fsck /dev/sdX1
を実行します。 - 表示されるメッセージに従って「y」で修復を進めます。
- 完了後、再度マウントしてアクセスできるか確認します。
fsckコマンドでファイルシステムの修復を試みることは可能ですが、誤って実行するとデータを失う危険があります。特に操作に慣れていない場合や重要なデータがある場合は、専門業者への相談が安全です。正確な判断と対応で、データを守れる可能性が高まります。
電力供給を確保する
外付けHDDが認識されない原因の一つに、電力不足があります。特に大容量や高速タイプのHDDは多くの電力を必要とするため、古いPCやノートパソコンではUSBポートだけでは十分な電力が供給されない場合があります。
そのため、セルフパワー型のUSBハブ(外部電源付き)を使用したり、ACアダプター対応のHDDを選ぶことで、安定した電力供給が可能になります。こうした工夫により、HDDの認識不良を防げる可能性があります。
手動でHDDをマウントする手順
UbuntuがHDDを認識しているが自動マウントされない場合、手動でマウントを行うことでアクセスできることがあります。
sudo fdisk -l
でHDDのデバイス名(例:/dev/sdb1
)を確認します。- マウントポイントを作成(例:
sudo mkdir /mnt/hdd
)。 sudo mount /dev/sdX1 /mnt/hdd
と入力(sdX1は実際のデバイス名に置き換える)。
手動マウントは有効な対処法ですが、デバイス名の指定を誤ると他のデータを上書きするリスクがあります。操作に不安がある場合や大切なデータがある場合は、専門業者に相談するのが安心です。
データ復旧業者に相談する
紹介した対処法でも外付けHDDがUbuntuで認識されない場合、HDD自体に物理的な故障が発生している可能性があります。自己判断で接続や操作を繰り返すと、状態を悪化させたりデータが上書きされたりする恐れがあります。こうしたケースでは、早めに専門業者に相談することが安全です。
当社デジタルデータリカバリーでは、物理障害を含む外付けHDDのトラブルに豊富な対応実績があり、他社で「復旧不可」とされたケースも含め、これまでに7,300件以上のご相談(※1)に対応してきました。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を維持しています。
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なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なHDDの復旧事例が多いのか

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東京都経営革新優秀賞を受賞

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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。