久しぶりにノートパソコンを起動しようとした際に、起動しない、動作が遅い、もしくは全く反応がないというトラブルに遭遇することがあります。
このような現象は、さまざまな原因が考えられ、適切な対処を行うことで解決できる可能性があります。以下では、原因とその対処法について詳しく解説します。
パソコンが起動しない場合の全般的な原因と対処法を解説した記事はこちら
目次
ノートパソコンが立ち上がらない原因
久しぶりにノートパソコンを起動したら立ち上がらない原因は主に次の通りです。
バッテリーの劣化
ノートパソコンのバッテリーは、長期間使用しないでいると劣化することがあります。特に、完全に放電したまま放置すると充電ができなくなることがあります。これはリチウムイオンバッテリーの特性で、長期間電源に接続しないと、この問題がよく発生します。
湿気や結露による影響
ノートパソコンを湿度の高い環境に長期間保管していた場合、内部で結露が発生し、それが原因で電気系統に不具合が生じることがあります。結露が原因で通電障害が起き、パソコンが起動しなくなることがあります。
システムやソフトウェアの不具合
長期間起動していないパソコンでは、Windowsの更新やドライバが古くなっていることがあり、これが原因でシステムの起動に問題が発生することがあります。定期的な更新が行われていないと、ソフトウェアやシステムが正常に動作しなくなることがあります。
ドライバやファームウェアの更新不足
パソコンを長期間使用していないと、ドライバやファームウェアが古くなり、ハードウェアとの互換性が問題になることがあります。これが原因で、パソコンが起動しなかったり、異常動作をすることがあります。
ハードウェアの故障
パソコンを長期間使わずに放置しておくと、内部の部品が劣化し、起動ができなくなることがあります。特に、HDDやSSD、メモリなどの重要な部品が劣化していると、パソコン自体が起動できなくなることがあります。
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ノートパソコンが立ち上がらない場合の対処法
上記で紹介した原因に対して、具体的な対処法をいくつかご紹介します。以下の手順を試してみてください。
バッテリーと電源の確認
バッテリーや電源に問題があるかどうかを確認しましょう。バッテリーが完全に放電している、もしくはACアダプターが正常に動作していない可能性があります。
- パソコンにACアダプターを接続してバッテリーを充電してみる。
- バッテリーを取り外し、ACアダプターだけで起動を試みる。
- 別のACアダプターがあれば、それを使って試してみる。
湿気対策
湿気や結露が原因でパソコンが起動しない場合、乾燥させることで復旧することがあります。
- 直射日光の当たらない風通しの良い場所にパソコンを置く。
- 湿気を追い出すため、1〜2時間放置する。
- 再度起動を試みる。
放電作業の実行
静電気の蓄積が原因で起動しない場合、放電作業を行うことで改善されることがあります。
- パソコンの電源を切る。
- バッテリーを取り外す(可能な場合)。
- 電源ボタンを15〜30秒間長押しする。
- バッテリーを戻し、再び起動を試みる。
内部清掃の実施
内部にほこりがたまると、冷却ファンや他の部品が正常に機能しなくなり、パソコンの起動に影響を与えることがあります。内部を清掃することでこれを解決できることがあります。
- パソコンの電源を切り、バッテリーを取り外す。
- カバーを開けて内部のほこりをエアダスターで吹き飛ばす。
- すべての接続がしっかりしていることを確認する。
- カバーを戻して起動を試みる。
システム復元やセーフモードでの起動
システムの不具合が原因でパソコンが起動しない場合、セーフモードでの起動やシステム復元を試すことが有効です。セーフモードでは、Windowsの最小限の機能のみが動作するため、不具合のあるソフトウェアやドライバの影響を受けずに起動できます。ここでは、セーフモードの起動方法とシステム復元の手順について具体的に説明します。
セーフモードの起動手順
セーフモードを起動することで、パソコンが通常モードで起動しない場合でも、最低限の機能で起動させることができます。以下の手順に従ってください。
- パソコンの電源を完全に切る。
- 電源ボタンを押してすぐに、F8キーを連打する。Windowsの起動前にオプションメニューが表示されます。
- 「詳細ブートオプション」メニューから、「セーフモード」または「セーフモードとネットワーク」を選択し、Enterキーを押す。
- Windowsがセーフモードで起動します。
システム復元手順
セーフモードで起動できた場合、次にシステム復元を試すことで、以前の正常な状態に戻せることがあります。システム復元は、設定やシステムファイルをバックアップした時点に戻す機能です。
- セーフモードで起動した後、Windowsキーを押し、「コントロールパネル」を検索して開く。
- 「システムとセキュリティ」を選択し、次に「システム」をクリックする。
- 左メニューの「システムの保護」をクリックし、「システムの復元」ボタンを選択する。
- システム復元のウィザードが表示されるので、「次へ」をクリックする。
- 表示された復元ポイントの中から、問題が発生する前の日付を選び、「次へ」をクリックする。
- 「完了」をクリックして、システム復元を開始する。パソコンが再起動し、選択した復元ポイントの状態に戻されます。
システム復元を行うと、プログラムやドライバが影響を受ける可能性がありますが、ファイルは保持されます。ただし、これでも解決しない場合は、他の対処法を検討するか、専門家に相談することをお勧めします。
BIOSの初期化やアップデート
BIOSが原因で起動できない場合、BIOSを初期化したり、アップデートすることで解決することがあります。
- パソコンの電源を入れ、起動時にDeleteキーやF2キーを押してBIOSに入る。
- BIOSの設定で「初期設定に戻す」を選択する。
- 設定を保存して再起動を試みる。
データが失われた場合は専門業者に相談を
もしもこれらの対処法を試しても解決しない場合、ハードウェアの問題が原因である可能性が高くなります。このような場合は、パソコン内部のデータが失われるリスクが高いため、データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。自力での復旧作業は、データをさらに損傷するリスクがあるため避け、早めに専門家に相談しましょう。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。