HDDやSSDを利用していると、SMART情報の中に「Current Pending Sector Count」という項目が表示されることがあります。この値が増加すると、以下のようなトラブルが発生する前兆となる場合があります。
- ファイルを開こうとするとエラーが出る
- データの読み込みや保存が極端に遅くなる
- 突然システムがフリーズする、もしくは再起動を繰り返す
「Current Pending Sector Count」が増えるということは、不良セクタが発生し、ストレージの劣化が進んでいるサインです。放置すれば、最悪の場合、大切なデータが完全に失われるリスクがあります。
本記事では、「Current Pending Sector Count」が示す意味をわかりやすく解説するとともに、データ消失のリスクを最小限に抑えるために取るべき具体的な対策について紹介します。
もしすでに症状が出ている場合やデータ保護に不安を感じている場合は、24時間365日対応の無料初期診断をご利用いただけます。安全にデータを守るためにも、今すぐご相談ください。
目次
Current Pending Sector Countとは?

Current Pending Sector Countは、ストレージデバイス内の不安定なセクタ(読み込みや書き込みに失敗しているセクタ)を示すSMART属性です。
セクタとはディスク上でデータを保持する最小単位で、問題のあるセクタが増加すると、データの破損やアクセス不良が発生する可能性が高まります。
このセクタは修復が試みられる場合があり、成功すれば「Current Pending Sector Count」の数値は減少しますが、修復に失敗した場合は「Reallocated Sector Count」(再割り当てセクタ数)に移行し、該当セクタは使用不能となります。
当社では24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

Current Pending Sector Countと表示される――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤って初期化や上書きをしてしまったり、分解して状態を深刻化させてしまうケースは多く、特に内部の故障が原因だった場合、自力で対応しようとするとかえって悪化を招くリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
Current Pending Sector Countの原因
Current Pending Sector Countの原因は次の通りです。
物理的なダメージ
ストレージデバイスが外部からの衝撃や振動を受けると、セクタが破損する可能性があります。 HDDの磁気ディスクやSSDのメモリセルにダメージが加わると、特定のセクタが読み書きできなくなるため、「Current Pending Sector Count」の数値が増加することがあります。
当社のデータ復旧サービスでは、HDDの物理的損傷やセクタ不良に対しても最新の技術で対応し、データを安全に復旧します。デバイスの寿命に不安を感じている方や、既に問題が発生している場合は、早急にご相談ください。
ファイルシステムのエラー
ファイルシステムが破損すると、データの正確な保存やアクセスが困難になり、セクタに問題が発生する可能性があります。この場合、特定のセクタが不安定になり、「Current Pending Sector Count」の数値が増えることがあります。
強制終了や電源障害
パソコンの強制終了や電源障害が頻繁に発生すると、書き込み中のデータが中断され、セクタのエラーが発生することがあります。これが積み重なると、Current Pending Sector Countの値が増加し、デバイスのパフォーマンスに悪影響を与えます。
ファームウェアの不具合
SSDやHDDのファームウェアが正常に動作していない場合、デバイスが誤ったセクタを不良と認識することがあります。この問題は、ファームウェアのアップデートで解消できる可能性がありますが、最悪の場合、物理的な破損に繋がることもあります。
HDDの経年劣化

ストレージデバイスは、使用するたびに少しずつ摩耗し、特にHDDではそのリスクが顕著に現れます。これが進行すると、次第にデータの読み取りができなくなり、最終的には重要なデータの喪失に繋がる可能性があります。特に、使用中のデバイスが劣化していることに気づかず放置すると、予期せぬデータ損失が発生する危険性があります。
デバイスが不調を示すサイン(読み取りエラーや速度低下など)に気づいた時点で速やかにデータバックアップや復旧の準備を行うことが、被害を最小限に抑えるための最善策です。
また、既にデバイスが故障した場合、データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを復旧する最善の方法を提案できます。
なお、データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、当社では経験豊富な技術者が46万件以上の相談経験(算出期間:2011年1月1日~)をもとに初期診断を行い、膨大な障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
機器別エンジニアによる、無料の初期診断も行っていますので、お気軽にご相談ください。24時間365日体制で電話受付を行っており、今後の対応方法を無料でご案内いたします。
Current Pending Sector Countの対処法
Current Pending Sector Countが増加した場合は、迅速に対処することが重要です。
以下では、具体的な対策を紹介します。
データのバックアップを最優先に行う
まず最初に行うべきことは、重要なデータのバックアップです。 「Current Pending Sector Count」が増加している場合、セクタの破損が進行し、最終的にデータが失われるリスクがあります。バックアップを取る際は、外付けHDDやクラウドストレージを活用し、すべての重要なファイルを保存しましょう。
不良セクタを修復する
不良セクタを修復するためには、以下のツールやコマンドを使用します:
- Windowsの「コマンドプロンプト」を管理者として開く。
- 「chkdsk C: /f /r」を実行し、エラーのスキャンと修復を開始。
- ディスクの状態に応じて、数分から数時間かかる場合があるため、完了を待つ。
ディスクの診断を実行する
「CrystalDiskInfo」や「HDDScan」などのツールを使って、ディスクの状態を定期的に確認しましょう。 これにより、セクタのエラーが進行しているかどうかを監視し、早期に対策を講じることができます。
ファームウェアをアップデートする
SSDやHDDのファームウェアを最新バージョンにアップデートすることで、不具合を解消できることがあります。 メーカーの公式サイトからファームウェアアップデートをダウンロードし、指示に従って適用してください。これにより、誤ったセクタエラーの修正が期待できます。
ストレージデバイスの交換を検討する
「Current Pending Sector Count」が減少せず、エラーが繰り返される場合は、デバイスの交換を検討する必要があります。特に、重要なデータを扱っている場合は、早めの交換が推奨されます。 長期間の使用による摩耗や不良セクタが進行すると、データ損失のリスクが高まります。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。