パソコンを使っていると、時々BIOSにアクセスできず、Windowsだけが正常に起動することがあります。この状況はデータ消失のリスクを高め、システムのメンテナンスや設定変更ができないため、適切な対応が必要です。本記事では、BIOSが起動しない場合の原因と対処法について詳しく説明します。大切なデータを守るためにも、適切な手順を踏んで解決を目指しましょう。
目次
BIOSが起動しない原因
この問題の背後にはいくつかの原因が考えられます。まずは、以下の原因を確認してみましょう。
キー操作のミスやタイミングの問題
BIOSにアクセスするためには、正しいキーを押す必要がありますが、キーを押すタイミングが早すぎたり、遅すぎたりすることが原因でBIOS画面が表示されないことがあります。また、BIOSにアクセスするためのキーは、パソコンのメーカーやモデルによって異なります。多くの場合、F2、Delete、またはEscキーが使用されますが、説明書やメーカーの公式サイトで確認することが大切です。
高速起動機能の影響
Windowsには高速起動機能がありますが、この機能がBIOS画面の表示をスキップしてしまうことがあります。この場合、設定で高速起動を一時的に無効にする必要があります。
UEFIファームウェア設定の問題
最近のパソコンでは、従来のBIOSの代わりにUEFIが使われていることが多いです。Windowsの設定からUEFIにアクセスすることでBIOSに入れる場合があります。
キーボードやハードウェアの不具合
キーボードが正常に機能していない場合、BIOSにアクセスできないことがあります。また、USBキーボードを使用している場合、BIOS画面が出る前に認識されないことがあるので、PS/2ポートのキーボードを試してみるのも一つの方法です。
BIOSの破損やCMOSバッテリーの消耗
BIOSが破損していたり、マザーボードのCMOSバッテリーが消耗していると、BIOSにアクセスできないことがあります。この場合、BIOSのアップデートやCMOSバッテリーの交換が必要になることがあります。
BIOSが起動しない場合の対処法
BIOSが起動しない場合、以下の対処法を試してみてください。
キー操作の確認
BIOSにアクセスするために押すキーは、パソコンのメーカーやモデルによって異なります。F2、Delete、またはEscキーが一般的ですが、パソコンの取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認しましょう。
高速起動を無効にする
高速起動が原因でBIOS画面がスキップされている場合があります。この機能を無効にするには、以下の手順を試してみてください。
- Windowsの「設定」を開き、「システム」を選択する
- 「電源とスリープ」→「電源の追加設定」をクリックする
- 「電源ボタンの動作を選択する」をクリックし、「現在利用できない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、変更を保存
- 再起動後、BIOSにアクセスを試みる
UEFIファームウェア設定からのアクセス
WindowsからUEFIファームウェア設定にアクセスしてBIOSに入ることができます。以下の手順に従って操作してください。
- Windowsの「設定」を開き、「更新とセキュリティ」を選択する
- 「回復」をクリックし、「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」を選択
- 「トラブルシューティング」を選び、「詳細オプション」→「UEFIファームウェア設定」をクリック
- 「再起動」をクリックすると、BIOSに入ることができます
別のキーボードを試す
キーボードが正常に動作していない可能性があるため、別のキーボードを試すことをおすすめします。また、USBキーボードではなくPS/2ポートのキーボードを使用することで問題が解決することもあります。
BIOSのアップデート
BIOSが破損している場合、メーカーの公式サイトから最新のBIOSバージョンをダウンロードし、アップデートを行うことで解決することがあります。アップデートの方法はメーカーのガイドに従って行ってください。
CMOSバッテリーの交換
CMOSバッテリーが消耗している場合、BIOSにアクセスできないことがあります。バッテリーを交換する手順は以下の通りです。
- パソコンの電源を切り、コンセントを抜く
- パソコンのカバーを外し、マザーボード上のCMOSバッテリーを見つける
- バッテリーを取り外し、新しいものに交換する
- パソコンを再度起動し、BIOSにアクセスを試みる
解決しない場合はデータ復旧業者に相談する
BIOSが起動しない問題を自力で解決できない場合、大切なデータを失うリスクが高まります。特に、ハードウェアの故障が原因でBIOSが動作しない場合、データ復旧は専門の業者でなければ対応できません。データ復旧の専門業者に相談することで、必要なデータを安全に取り出せる可能性があります。データが重要な場合は、すぐにデータ復旧サービスに相談しましょう。
デジタルデータリカバリーなら他社で復旧不可と診断された機器の相談を7,300件以上(※1)いただいております。データ復旧は失敗を重ねるごとに完全復旧への難易度があがるため、最新の設備と、復旧率最高値95.2%(※2)を実現させる技術力を持つ当社までご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 ・2017年12月~2024年8月の各月復旧率の最高値
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。