MacやWindowsで外付けHDDが認識されない問題は、ユーザーにとって非常に深刻な状況です。保存されたデータにアクセスできないだけでなく、誤った対応をするとデータが失われるリスクもあります。本記事では、HDDが認識されない原因を詳しく説明し、それぞれの対処法を具体的に紹介します。正しい手順で対処することで、問題の解決につなげましょう。
目次
MacやWindowsでHDDが認識しない原因
MacやWindowsでHDDが認識しない原因は以下のものが挙げられます。
フォーマット形式の問題
MacとWindowsでは使用できるフォーマット形式が異なります。例えば、MacはAPFSやHFS+、WindowsはNTFSに対応していますが、exFATなら両方で使用できます。フォーマット形式が互換性のない場合、HDDが認識されません。
- MacまたはWindowsのディスク管理ツールを開く
- フォーマット形式を確認する(Macなら「ディスクユーティリティ」、Windowsなら「ディスクの管理」)
- 両OSで使いたい場合、exFATでフォーマットする
接続の不具合
HDDが認識されない場合、USBケーブルやポートに問題がある可能性があります。また、PC側のUSBポートの故障も考えられるため、接続環境の確認が必要です。
- 別のUSBケーブルを使用して接続する
- 異なるUSBポートに差し替えてみる
- 別のPCでHDDが認識されるか確認する
電源供給の不足
特にバスパワーで駆動するHDDは、十分な電力供給がないと認識されないことがあります。この場合、電源供給を改善する必要があります。
- HDDが電源アダプター対応であれば、アダプターを使用する
- USBハブではなく、PCの直接のUSBポートに接続する
- 必要に応じて別の電源ケーブルを使用する
ドライバーの不具合
ドライバーが古い場合、HDDが認識されないことがあります。MacとWindowsそれぞれで最新のドライバーをインストールすることで解決できます。
- Macの場合、「システム設定」からアップデートを確認する
- Windowsの場合、「デバイスマネージャー」でドライバーを更新する
- 最新のOSアップデートも同時に適用する
HDDの物理的な故障
HDDから異音や過剰な発熱がある場合、物理的な故障の可能性が高いです。このような場合、自力での修復は困難です。
重要なデータが含まれている場合は、専門のデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上(算出期間:2011年1月1日〜)の豊富な相談実績を持ち、物理的な故障や重度のデータトラブルなど、さまざまなケースにおいて正確な初期診断を行い、問題の原因を迅速かつ的確に特定します。
OSの不具合や設定ミス
MacやWindowsのOSの不具合や設定ミスにより、HDDが認識されないこともあります。OSの設定やアップデート状況を確認することが重要です。
MacやWindowsでHDDが認識しない場合の対処法
MacやWindowsでHDDが認識しないときの対処法は以下のものが挙げられます。紹介する対処法を試しても解決できない場合はデータ復旧業者に依頼することを検討してください。
フォーマット形式を変更する
MacとWindows両方で使用したい場合、HDDをexFATでフォーマットするのが最適です。
接続環境を見直す
USBポートやケーブルの不具合が原因で認識されないことがあるため、異なるポートやケーブルを試してください。
電源供給を改善する
電源不足が原因であれば、USBハブを介さず直接接続する、または電源アダプター付きのHDDを使用するのが有効です。
ドライバーを更新する
Macではシステム設定、Windowsではデバイスマネージャーを使用して、最新のドライバーをインストールしましょう。
OSのアップデートと設定見直し
OSのアップデートが適用されていない場合、HDDが認識されないことがあります。最新のアップデートを適用し、設定を見直しましょう。
これらの手順を実行してもHDDが認識されない場合、デバイス自体に深刻な問題がある可能性があります。大切なデータが含まれている場合は、信頼できるデータ復旧業者への相談を検討してください。
データ復旧業者に依頼する
これまでの対処法を試しても解決しない場合、自力での修復作業は機器にさらなる負荷をかける可能性があり、データの損失リスクが高まります。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。