HDDの強制フォーマットは、通常のフォーマットでは解決できないトラブルに対する最終手段です。フォーマットによってすべてのデータが消去されるため、慎重な操作が求められます。本記事では、Windows標準ツールやコマンドプロンプト、サードパーティ製ソフトを用いた具体的なフォーマット方法と、データ消失リスクへの対策について解説します。
目次
HDDの強制フォーマットの主な方法
強制フォーマットは、Windowsのコマンドプロンプトや「ディスクの管理」ツール、またはサードパーティ製ソフトで実行できます。以下の方法を参考に、適切なツールで作業を進めましょう。
コマンドプロンプトを使用したフォーマット
コマンドプロンプトを使用すると、通常のフォーマットで解決できない問題に対応できます。「diskpart」コマンドでディスクの初期化とフォーマットが可能です。
- 「コマンドプロンプト」を管理者権限で開く。
diskpart
と入力し、Enterキーを押す。list disk
と入力してディスクを確認する。- フォーマットするディスクを選択する(例:
select disk 1
)。 clean
と入力し、ディスクを初期化する。create partition primary
で新しいパーティションを作成。format fs=ntfs quick
でクイックフォーマットを実行する。
「ディスクの管理」でのフォーマット
Windowsの「ディスクの管理」を使えば、簡単な操作でHDDをフォーマットできます。この方法はGUIを使うため初心者でも扱いやすいのが特徴です。
- 「Win + X」キーを押し、「ディスクの管理」を開く。
- フォーマットするHDDを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択。
- 削除後、未割り当て領域を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を作成。
- フォーマット形式を選択し、実行する。
サードパーティ製ソフトでのフォーマット
MiniTool Partition WizardやEaseUS Partition Masterなどのソフトを使えば、より高度なフォーマットオプションが利用できます。これらのツールは、データ消失を最小限に抑えながらフォーマットを行うのに便利です。
- MiniTool Partition Wizardをインストールし、起動する。
- フォーマットするHDDを選択し、「フォーマット」を選ぶ。
- フォーマット形式を選択し、画面の指示に従って操作を進める。
HDDの強制フォーマットに伴うデータ消失リスク
強制フォーマットを行うとHDD内の全データが消去されます。特に、重要なファイルが含まれている場合は、操作前にバックアップを取ることが不可欠です。フォーマット後にデータ復旧を試みるのは難しいため、慎重な対応が求められます。
誤ってフォーマットした場合の対処法
HDDを誤ってフォーマットした場合は、すぐに使用を中止し、データの上書きを防ぎましょう。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。