SSDはパソコンやデバイスに欠かせない高速で信頼性の高いストレージです。しかし、使えば使うほど「書き込み回数」が増え、やがて性能が低下したり、最悪の場合データが消失するリスクも。
この記事では、SSDの寿命を見極めるための「書き込み回数」の確認方法を具体的に解説し、トラブルを未然に防ぐためのシンプルな対策を紹介します。大切なデータを守るために、今すぐチェックを始めましょう！
目次
SSDの書き込み回数とは？
SSDの「書き込み回数」とは、データがSSDのフラッシュメモリに書き込まれる累積回数を指します。SSDは内部で使用されているNANDフラッシュメモリの特性上、データの書き込み回数が増えると劣化し、やがて性能が低下する可能性があります。この書き込みの上限は「TBW（Total Bytes Written）」や「書き込み耐性」として、メーカーごとに設計されています。
書き込み回数の管理が重要な理由
- 性能の低下：書き込み可能なサイクルを超えると、読み書き速度が遅くなる場合があります。
- データ消失のリスク：限界に達したセルは書き込みができなくなり、データの保存が不安定になる可能性があります。
- SSDの寿命予測：書き込み回数を把握することで、SSDの交換時期を見極めるのに役立ちます。
SSDの書き込み回数を確認する原因と方法
SSDの書き込み回数を確認する原因は以下です。
書き込み上限の達成で寿命を迎える
SSDは「総書込量」(TBW)で寿命が決まります。一定の書き込み回数を超えるとセルが劣化し、書き込み速度の低下や不具合が発生することがあります。
累積データ量の確認で性能を予測する
SSDの健康状態を把握するために、定期的な「書き込み量」の確認が重要です。使用状況に応じた累積データ量をチェックすることで、適切なタイミングでの交換を検討できます。
S.M.A.R.T.情報で不具合の早期発見
S.M.A.R.T. (Self-Monitoring, Analysis, and Reporting Technology) では、SSD内部の健康情報を確認でき、潜在的なトラブルを早期に発見する手助けとなります。
メーカーごとの診断ツールの活用
Western DigitalやSanDiskなどのメーカーは専用ツールを提供しており、それぞれのSSDに最適化された診断が可能です。
定期的なチェックによる故障予防
SSDの状態を頻繁に確認することで、突然のデータ消失リスクを未然に防ぐことができます。異常な増加が見られる場合は交換を検討しましょう。
バックアップ計画の必要性
データ消失を避けるため、日頃から定期的なバックアップを行うことが推奨されます。バックアップがあれば、万一の故障でも安心です。
SSDの書き込み回数を確認する具体的な対処法
以下の対処法で、SSDの「書き込み回数」を正確に確認しましょう。適切なツールを活用することでSSDの状態を管理し、必要に応じた交換の判断が可能になります。
CrystalDiskInfoを使った確認方法
CrystalDiskInfoは、無料で使える人気のツールです。簡単な操作でSSDの状態や書き込み回数を確認できます。
- CrystalDiskInfoをダウンロードし、インストールします。
- ソフトを起動し、SSDの詳細情報を表示します。
- 「総書込量」の項目で累積の書き込み回数を確認します。
メーカー提供ツールの利用
Western DigitalやSanDiskなどのメーカーが提供するツールで、専用の診断が可能です。
- 公式サイトから各メーカーのツールをダウンロードします。
- インストール後、SSDの診断ツールを起動します。
- 書き込み回数や健康状態のレポートを確認します。
S.M.A.R.T.情報の取得と分析
S.M.A.R.T.情報を活用することで、SSDの異常を早期に発見できます。
- CrystalDiskInfoなどのツールでS.M.A.R.T.情報を表示します。
- 「総書込量」や「NAND書き込み量」などの項目を確認します。
- 異常がある場合は交換を検討しましょう。
バックアップを設定する
万が一の故障に備えて、定期的にバックアップを行いましょう。
- 外付けHDDやクラウドサービスを用意します。
- 定期的に重要なデータをバックアップします。
- バックアップスケジュールを設定して自動化します。
警告に対応してSSDを交換する
書き込み回数が上限に近づいたら、SSDを早めに交換することを検討しましょう。
- 新しいSSDを購入し、データを移行します。
- 古いSSDからすべてのデータを消去します。
- 新しいSSDに交換し、正常に動作するか確認します。
専門業者に相談する
物理的な損傷や深刻な不具合が発生した場合、個人での復旧は非常に困難です。このような場合は、データ復旧の専門業者に早急に相談することが推奨されます。物理的な損傷は、内部のNANDフラッシュやコントローラチップの故障、基板の破損など、多岐にわたります。
また、ファームウェアの不具合や突然の電力障害によってもSSDが正常に認識されなくなることがあります。このようなケースでは、一般的な復旧ソフトでは対応が難しく、適切な環境と高度な技術が必要です。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
