OneDriveを使用していると、大事なファイルを誤って削除してしまうことがあります。
削除直後に気づけばまだ復元が可能な場合もありますが、時間が経つにつれて復元が難しくなることもあります。
本記事では、OneDriveで削除したファイルの復元方法を具体的な手順で紹介し、万が一の場合に備えるための予防策についても詳しく解説します。
目次
OneDriveでファイルが消失する原因
まずは、どのような原因でOneDrive上のファイルが削除されるのかを把握することが大切です。これを理解することで、データ消失を防ぎ、迅速な復元の判断ができるようになります。
誤って手動で削除
最もよくあるケースは、ユーザーが誤って重要なファイルを削除することです。この場合、ファイルはまずOneDriveの「ごみ箱」に移動しますが、一定期間を過ぎると完全に削除されます。
同期エラーによるデータ喪失
PCやスマホのOneDriveとクラウド間で同期がうまくいかない場合、一部のファイルが見えなくなったり消えたように見えることがあります。
ファイルの上書き保存
編集作業中に誤って重要な情報を削除して保存してしまうと、元のファイルに戻すのが難しくなることがあります。このような場合には「バージョン履歴」を活用できます。
ごみ箱の自動削除
OneDriveのごみ箱に移動したファイルは30日間しか保持されません。この期間を過ぎると、復元が不可能になります。
共有ファイルの削除
共有リンク経由で操作されたファイルも削除されることがあります。共同編集者による意図しない削除が原因となる場合もあります。
アカウントの誤操作
複数のアカウントを使用している場合、間違ったアカウントで操作してしまい、削除に気づかないまま進んでしまうこともあります。
OneDriveで削除したファイルを復元する具体的な方法
ファイルを削除してしまった場合でも、以下の方法を試すことで復元できる可能性があります。
ごみ箱から復元する
OneDriveでは削除されたファイルがごみ箱に30日間保存されます。この期間内であれば、簡単に復元が可能です。
- OneDriveウェブサイトにログインする。
- 左側のメニューから「ごみ箱」を選択。
- 復元したいファイルを見つけ、右クリックして「復元」を選択する。
バージョン履歴を使用する
編集ミスや誤って上書きしてしまった場合、OneDriveのバージョン履歴機能で過去の状態に戻すことが可能です。
- OneDriveの対象ファイルを右クリックし、「バージョン履歴」を選択する。
- リストから復元したいバージョンを選ぶ。
- 「復元」をクリックして完了。
ローカルフォルダを確認する
PC上のOneDriveフォルダに同期が完了していないファイルが残っている可能性もあります。同期エラーが原因の場合、ローカルからの復元が有効です。
- PCのエクスプローラーを開く。
- 「OneDrive」フォルダを確認する。
- 削除したファイルがあればコピーして復元する。
以前のバージョンの復元を使用する
Windowsの以前のバージョン機能を使えば、削除前の状態に戻せる可能性があります。
- エクスプローラーで対象フォルダを右クリックし、「以前のバージョンの復元」を選択する。
- 利用可能なバージョンの一覧から選択。
- 「復元」をクリックして完了。
バックアップからの復元
外部バックアップを取っている場合、そこから復元することも可能です。特に、自動バックアップ設定を行っている場合はスムーズに復元できます。
- バックアップ用ストレージを接続する。
- 該当ファイルを探し、ローカルにコピーする。
- OneDriveに再アップロードする。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。