7-Zipは、圧縮率の高いファイルを取り扱える便利なツールですが、ファイルの解凍中に「CRCエラー」が発生することがあります。このエラーが発生すると、解凍が途中で止まったり、ファイルが正常に使用できなくなったりします。
この記事では、CRCエラーの原因と具体的な解決方法をわかりやすく紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
7-ZipのCRCエラーの原因
CRCエラーとは「巡回冗長検査」の異常を示し、圧縮・解凍データの整合性が保たれていないことを意味します。
特に大切なデータが入ったファイルでこのエラーが起きた場合、誤った対処はさらなるデータ損失につながる可能性があります。
7-ZipのCRCエラーの原因は主に次の通りです。
ダウンロードや転送時のエラー
インターネットからファイルをダウンロードする際に、ネットワークの不安定さによってデータが欠落することがあります。特に大容量ファイルをダウンロード中、Wi-Fi接続が途切れるなどすると、ファイルが不完全な状態で保存され、解凍時にCRCエラーが発生することがあります。
圧縮ファイルの破損
圧縮プロセス中に不具合が発生したり、ファイルの一部が欠落してしまうことがあります。この場合、解凍しようとしたときにCRCエラーが表示され、正常に展開できません。
ウイルス感染やマルウェアの影響
ファイルがウイルスに感染していると、圧縮ファイル自体の内容が破壊され、CRCエラーが発生することがあります。特に、不正なサイトからダウンロードしたファイルには注意が必要です。
7-Zipのバージョンの不具合
古いバージョンの7-Zipを使用していると、バグによるエラーが発生することがあります。公式サイトから最新版をダウンロードしていない場合、ファイル形式の対応不足なども原因となります。
ディスク容量の不足
解凍先のディスクに十分な空き容量がない場合、解凍処理が中断されてCRCエラーが発生することがあります。特に複数のファイルが入った大容量のアーカイブでは、この問題が発生しやすいです。
ストレージの不良セクタ
HDDやSSDに不良セクタがあると、その領域のデータが正常に読み取れず、エラーが発生します。特に古いストレージでは、この問題が起きやすくなります。
また、ハードディスク、USBメモリ、SDカードなどは、突然の物理的な故障によって大切なデータが消失するリスクもあります。
- 落下の衝撃でHDDが破損し、アクセス不能に。
- 通電中の抜き差しでUSBメモリが認識されなくなる。
- 長期間使用したSDカードが読み込めなくなり、データが消失。
こうした物理障害は修復ソフトでは解決が難しく、誤った操作で損傷を悪化させるリスクも高まります。一度失ったデータは、二度と取り戻せない可能性があります。
当社は46万件以上(期間:2011年1月1日~)の相談実績を誇り、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、大切なデータを守るため、物理障害が疑われた時点で、まずはお気軽にご相談ください。
7-ZipのCRCエラーの対処法
7-ZipのCRCエラーの対処法は次の通りです。
ファイルを再ダウンロードする
ネットワークの不安定さが原因でファイルが破損している可能性があるため、信頼できる環境で再ダウンロードを試してください。
- Wi-Fiではなく、有線LANで接続する。
- ダウンロード中は大容量のストリーミングなどを避ける。
- ファイルが正常にダウンロードされたか確認する。
7-Zipを最新版にアップデートする
7-Zipの古いバージョンでは、解凍エラーが発生することがあります。公式サイトから最新版をダウンロードして、ソフトウェアを更新しましょう。
- 7-Zipの公式サイトにアクセスする。
- 最新版をダウンロードしてインストールする。
- インストール後、再起動してファイルを解凍する。
マルウェアスキャンを実施する
ウイルスやマルウェアによってファイルが破損している場合、システム全体をスキャンすることで問題を解決できる可能性があります。
- Windows Defenderを開く。
- 「フルスキャン」を選択して実行する。
- 検出されたマルウェアを削除する。
別の圧縮ツールを使用する
7-Zipに問題がある場合、WinRARやWinZipなど他のツールでファイルを解凍することを試してみましょう。
- WinRARやWinZipをインストールする。
- 問題のファイルを開いて解凍する。
- エラーが発生しないか確認する。
ストレージドライブのエラーチェックを行う
ドライブに不良セクタがある場合、CHKDSKコマンドを使用してチェックを実行します。
- コマンドプロンプトを管理者権限で開く
。 chkdsk /f
と入力して実行する。- 完了後、PCを再起動して確認する。
ファイルの一部が欠けていないか確認する
分割ファイルの場合、すべてのパーツが揃っているか確認しましょう。一部でも欠けていると解凍できません。
- ファイルの総数を確認する。
- 不足している場合、再ダウンロードする。
- すべて揃った状態で解凍を試みる。
データが必要な場合、データ復旧の専門業者に相談する
物理的な障害が疑われる場合や、自己解決が難しい場合は、データ復旧業者への相談を検討してください。誤った操作はデータのさらなる損失を引き起こす可能性があるため、安全な方法で対応することが重要です。
データ復旧業者に相談することで、障害の原因を特定し、可能な限り多くのデータを取り戻すことができます。データの安全を最優先に考え、無理な操作を控えましょう。
上記で問題が解決しない場合、SSDの内部で物理的な損傷が発生している可能性があります。この場合、無理な操作は避け、データ復旧の専門家に相談することを強く推奨します。
信頼できる業者を選ぶためには、以下の点を重視しましょう。
- 豊富な実績を持ち、さまざまなトラブルに対応可能
- 論理障害と物理障害の両方に対応できる
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