「あれ? 大事なExcelファイルが見当たらない!」
そんな予期せぬデータ消失に焦った経験をお持ちの方は少なくないでしょう。突然消えたファイルが、今後の業務に欠かせない重要なものであれば、なおさらショックは大きいはずです。
しかし、慌てることはありません。正しい対処法を知っていれば、消えたファイルを復元できる可能性は高まります。
本記事では、ファイルが消える原因を徹底解説し、どのような状況でも実践できる具体的な復旧手順を詳しくご紹介します。
目次
Excelファイルが消える原因
Excelファイルが突然見当たらなくなる原因はさまざまです。以下の原因が考えられるため、しっかり確認しておくことが重要です。
ユーザーの誤操作による削除
操作ミスで誤ってExcelファイルを削除してしまうケースはよくあります。特に、ファイルを削除したつもりがなくても、別のフォルダに移動してしまうことも原因となります。
システムエラーやソフトウェアの不具合
Windows 10やExcel自体の不具合でファイルが突然消えてしまうことがあります。特に、OSの更新後やExcelのアップデート後に問題が発生する場合も少なくありません。
ファイルの自動保存機能の不具合
Excelにはファイルを自動保存する機能がありますが、設定が正しくないと保存されず消失することがあります。また、自動保存のタイミングでエラーが発生することも原因の一つです。
ウイルスやマルウェアによるファイルの削除
悪意のあるウイルスやマルウェアがファイルを削除してしまうケースもあります。信頼性の低いウェブサイトからファイルをダウンロードした場合や、怪しいメールを開いてしまった場合に感染のリスクが高まります。
ハードディスクやSSDの故障
記憶装置の故障によるファイルの消失も考えられます。特に、物理的な損傷が原因でデータが失われた場合、個人での復旧は難しく、専門業者への相談が必要になるケースが多いです。
クラウド同期エラーによる消失
OneDriveなどのクラウドサービスと同期している場合、同期エラーによりローカルファイルが消失することがあります。この場合、クラウド側の設定や接続状況を確認する必要があります。
Excelファイルが消えたときの対処法
Excelファイルが消えてしまった場合、焦らずに以下の対処法を試してみましょう。各方法は、特定の状況に応じてファイルを復元するのに役立ちます。
隠しファイルを表示する
ファイルが隠されている可能性がある場合、エクスプローラーの「隠しファイル」表示設定を使って確認することができます。
- エクスプローラーを開き、上部の「表示」タブをクリックします。
- 「表示」メニューの中から「隠しファイル」にチェックを入れます。
- 隠しファイルが表示されるので、消えたファイルが存在するか確認してください。
一時ファイルを確認する
Excelが一時ファイルを自動生成する場合があります。これにより、意図せずファイルが消失しても一時的にファイルが保存されている可能性があります。
- ファイルエクスプローラーを開き、以下のパスに移動します。
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Microsoft\Office\UnsavedFiles - ここにあるファイルの中から探して、復元したいファイルが見つかれば開きます。
- 「名前を付けて保存」を選択し、任意の場所に保存します。
最近使用したファイルから探す
Excelで最近開いたファイルを確認することで、消えたファイルを見つけられる場合があります。
- Excelのタスクバーアイコンを右クリックします。
- 「最近使用したファイル」リストが表示されるので、復元したいファイルが含まれているか確認します。
- 見つけたファイルをクリックして開き、必要であれば「名前を付けて保存」で任意の場所に保存します。
データ復元ソフトを使用する
もし上記の方法でファイルが見つからない場合、専用のデータ復元ソフトを使用することで復元できる可能性があります。特に、削除されたファイルや破損したファイルの復元には効果的です。
- 「MyRecover」などの信頼性の高いデータ復元ソフトをインストールします。
- ソフトウェアを起動し、消えたファイルが存在したドライブをスキャンします。
- 見つかったファイルの中から復元したいものを選択し、指定したフォルダに保存します。
バックアップから復元する
Windows 10にはバックアップと復元機能があり、以前のバックアップからファイルを復元することができます。この方法は、消えてしまったファイルがバックアップされている場合に非常に有効です。
- スタートメニューから「設定」を開き、「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左側のメニューから「バックアップ」を選択し、「バックアップから復元(Windows 7のバックアップ)」をクリックします。
- バックアップを選択し、「ファイルの復元」から復元したいファイルを指定して保存します。
破損ファイルの修復を試みる
Excelファイルが消えていなくても破損している場合、開くことができないことがあります。Excelには破損ファイルを修復する機能があるため、これを活用することで正常な状態に戻せる可能性があります。
- Excelを起動し、「ファイル」メニューから「開く」を選択します。
- 復元したいファイルを選択したら、「開く」ボタンの横にある「▼」をクリックし、「開いて修復」を選択します。
- 「修復」を選択し、Excelがファイルの修復を試みます。
データ消失リスクを最小限にするために
データの消失を防ぐためには、日ごろからのバックアップと定期的なシステムチェックが重要です。また、ハードディスクやSSDの故障が懸念される場合は早めに交換を検討しましょう。さらに、万が一の事態に備えて、信頼できるデータ復元業者の連絡先を控えておくと安心です。
ファイルがどうしても復元できない場合や、ハードウェアが故障している可能性が高い場合には、無理に自力での対応を試みず、専門のデータ復旧業者に相談することをお勧めします。専門家に相談することで、貴重なデータを安全に取り戻せる可能性が高まります。
今回紹介した対処法を参考にして、消えてしまったExcelファイルを効率的に復元しましょう。日ごろからのデータ管理を徹底し、大事なファイルを失わないための予防策も忘れずに行うことが大切です。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。