突然のシステムエラーやトラブルに備え、Windows 10の修復ディスクを作成したものの、いざ必要な時に「起動しない」というトラブルに見舞われてしまった方も多いのではないでしょうか。
ディスクが起動しない原因は複数あり、設定ミスやディスクの物理的な問題、さらにはハードウェアの故障が絡んでいる場合もあります。
本記事では、修復ディスクが起動しない原因とその解決方法を詳しく解説し、データ消失のリスクを最小限にするための適切な手順を紹介します。特に、深刻なデータ損失リスクがある場合には、プロのサポートも検討すべき点を強調しています。冷静に対処し、大切なデータを守りましょう。
目次
修復ディスクが起動しない原因
修復ディスクが起動しない問題は複数の原因が考えられます。以下の原因を確認し、必要に応じて対処方法を試してみてください。
BIOS/UEFIの設定の問題
パソコンの起動順序やSecure Bootの設定が正しくないと、修復ディスクからの起動ができないことがあります。多くのパソコンでは、BIOS/UEFI設定でCD/DVDドライブを起動の優先順位に設定する必要があります。
修復ディスクの物理的な問題
ディスクに傷や汚れがあると、読み取りができず起動しないことがあります。ディスクが問題ないかを確認し、別のパソコンで読み取れるかどうかも確認しましょう。
CD/DVDドライブの不具合
ドライブ自体の故障や汚れによって、ディスクの読み取りができない場合があります。特に、外付けドライブを使用している場合は、別のパソコンで動作確認を行いましょう。
修復ディスクの作成不良
修復ディスクの作成が正しく行われなかった場合、起動できないことがあります。ディスクを再作成し、手順通りに作成されているか確認が必要です。
起動方法の設定ミス
パソコンの起動時にブートメニューを開かずに自動で起動してしまうと、修復ディスクからの起動が行われない場合があります。特に、起動時にブートメニューを表示させる必要があるモデルもあります。
ハードウェアの故障
ハードウェア、特にハードディスクやCD/DVDドライブの故障があると、修復ディスクが起動できないことがあります。診断ツールでチェックするか、データ復旧業者に相談することをお勧めします。
修復ディスクが起動しない場合の対処法
次に、修復ディスクが起動しない場合の具体的な対処法を解説します。これらの方法を順番に試すことで、問題が解決する可能性が高まります。
BIOS/UEFI設定の確認
BIOSまたはUEFI設定でCD/DVDドライブが最優先で起動するよう設定し、Secure Bootを無効にすることが重要です。
- パソコンの電源を入れ、すぐにF2キー(もしくはDeleteキー)を押し、BIOS/UEFI設定画面に入ります。
- 「Boot」タブでCD/DVDドライブを起動順序の最優先に設定します。
- 「Secure Boot」が有効になっている場合は、これを無効に設定します。
- 変更を保存して、再起動を行います。
修復ディスクの状態確認
修復ディスクが物理的に問題ないか確認します。ディスクに傷や汚れがある場合は、クリーニングを行います。
- 修復ディスクを取り出し、表面に傷や汚れがないか確認します。
- 必要であれば柔らかい布でディスクを拭き、クリーニングします。
- 別のパソコンで読み取りが可能か確認します。
CD/DVDドライブの確認
CD/DVDドライブが正しく動作しているかを確認します。必要に応じて、レンズクリーニングを行い、外付けドライブの場合は別のパソコンでの動作確認を行います。
- CD/DVDドライブのレンズを専用のクリーナーで清掃します。
- 外付けドライブを使用している場合は、別のパソコンに接続して動作確認を行います。
- 必要に応じてドライブを交換します。
修復ディスクの再作成
修復ディスクの作成が正しく行われていない場合、新たに修復ディスクを作成します。
- Windows 10のシステム修復ディスク作成機能を開きます。
- 指示に従い、新しいディスクにシステム修復データを作成します。
- 作成したディスクで再度起動を試みます。
起動方法の確認
パソコンの起動時にブートメニューを開き、修復ディスクを選択して起動します。
- パソコンを起動し、F12キーを押してブートメニューを開きます。
- 「CD/DVDドライブ」を選択します。
- Enterキーを押し、修復ディスクからの起動を試みます。
ハードウェアの診断
ハードウェアに物理的な障害がある場合、個人での対応は困難です。この場合は、データ復旧業者への相談をおすすめします。
- 診断ツールを使い、ハードディスクやCD/DVDドライブの状態を確認します。
- 物理的な問題がある場合、データ復旧業者に依頼することを検討します。
- 必要に応じてデータバックアップも依頼します。
修復ディスクの起動がうまくいかない場合、問題の特定と解決が必要です。ハードウェア障害が原因である場合は、自力での修復が困難なため、専門家への相談を検討してください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。