RAIDのデータが突然アクセス不能になったとき、フリーソフトでの復旧を考える方も多いでしょう。しかし、RAID復旧は他のデータ復旧とは異なり、データ損失のリスクが高く、特に複雑なRAID構成ではフリーソフトだけでは対応が難しいことが多いです。
この記事では、フリーソフトでRAID復旧を行う際のリスクや限界、そして、専門業者に依頼するメリットを詳細に解説します。
目次
フリーソフトでのRAID復旧の可能性と限界
RAID対応のフリーソフトは、RAID 0やRAID 1といったシンプルな構成に対応しており、論理的な障害であればデータ復旧が可能です。
しかし、RAID 5やRAID 6のようにパリティデータやエラー修正が必要な複雑な構成には限界があります。多くのフリーソフトは、一般的なRAIDコントローラには対応していますが、特殊なRAID構成や高性能なRAIDコントローラには対応していないことが多いため、こうした構成での復旧は困難です。
フリーソフト「Disk Drill」の特徴と制約
データ復旧ソフトの「Disk Drill」には、使いやすいインターフェースと復旧可能なファイルのプレビュー機能が備わっており、RAIDドライブをPCに接続してスキャンを開始するだけで、簡単にデータ復旧を試みることができます(無料版は500MBまでのみ)。
「Disk Drill」は、論理的なデータ損失(誤って削除したファイルやバグによる破損)には対応し、300以上のファイル形式をサポートしていますが、物理的な故障やRAID全体の構造的問題には対応しきれません。またRAID自体の再構成にも対応していません。
物理的ないし高度な問題が発生した場合は、専門のデータ復旧サービスの利用が必要です。
物理的な故障には専門設備が必要
RAIDシステムに使用されるハードディスクが物理的に故障することもあり、ヘッドクラッシュやモーターの不調、磁気面の劣化といった物理的損傷は、個人での修復が非常に難しくなります。このようなケースでは、クリーンルームや専用の設備が必要であり、専門業者に依頼するのが最も確実な方法です。
当社は、46万件以上の相談実績(2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。手術室レベルの清潔さを保つクリーンルームや7,000台以上のHDDドナーを活用し、迅速かつ確実なデータ復旧を行います。
さらに、24時間365日対応の電話受付と無料診断サービスを提供しています。初期診断やお見積りは無料ですので、まずはお気軽にご相談いただき、専門アドバイザーのサポートを受けることをおすすめします。
フリーソフト使用における主なリスク
RAID復旧にフリーソフトを使用する場合、いくつかのリスクが伴います。そのうち、特に注意が必要なリスクを以下に挙げます。
データ上書きのリスク
フリーソフトでデータ復旧を試みる際、誤った操作や適切でない設定によってデータが上書きされる可能性があります。RAIDはデータが分散して配置されているため、上書きが発生すると一部のデータのみならずRAID全体のデータ整合性が失われ、復旧不可能になることもあります。特に、RAID 5やRAID 6などのパリティを用いた構成では、データの損失がドライブ全体のシステム崩壊につながるため、非常にリスクが高いです。
物理障害の見落としによるデータ破損
RAIDの構成には、ドライブが物理的に損傷しているケースもあります。フリーソフトを用いると、こうした物理的損傷の存在を検知できず、論理的な復旧操作を行う際にドライブの状況を悪化させるリスクがあります。特に、読み取りエラーが発生するドライブに対してスキャンを行うと、ディスク上の磁気情報が崩れてしまう可能性があります。
データ構造の誤解析による誤復旧
RAIDのデータ復旧はとても複雑で、フリーソフトだけではうまくいかないことが多く、間違ったやり方でデータが完全に消えてしまうリスクもあります。
専門業者はクリーンルームと専用機器での高い復旧成功率を誇り、成功報酬型の料金体系で経済的負担も抑えられるため、安心して利用できます。
自力で解決できない場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
- 全RAIDレベルに対応: RAID0からRAID6まで対応できる技術力を持つ業者が重要です。
市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
当社は累積46万件超のご相談実績(期間:2011年1月1日~)を持ち、RAID全レベルに対応可能な専門エンジニアが迅速にサポートいたします。他社で診断不可のNASやサーバの復旧実績も多数あり、トラブル状況をお知らせいただければ、安全にデータを取り出すお手伝いをさせていただきます。
24時間365日対応の電話受付と無料診断を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。