NAS(ネットワークアタッチトストレージ)へのアクセス速度が遅いと、作業効率が落ちるだけでなく、データへのアクセスにストレスがかかります。
本記事では、NASのアクセス速度が遅くなる主な原因とその解決方法について詳しく解説します。これらの対策を試して、スムーズなNASアクセスを実現しましょう。
目次
NASアクセスが遅い原因
NASのアクセス速度が遅い原因は、接続環境やネットワーク設定、ハードウェアの問題など様々です。以下に、考えられる主な原因をリストアップします。
接続環境の問題
NASへの接続環境が原因でアクセス速度が遅くなることがよくあります。無線LANで接続している場合、電波干渉や帯域幅の制限により速度が低下することがあります。有線LANを利用することで、安定した接続を確保できるでしょう。
パソコンの設定不備
ジャンボフレームの設定やRAIDレベルの設定が最適でないと、データ転送効率が下がる可能性があります。パソコン側での設定もNASのアクセス速度に影響するため、適切な設定を行うことが重要です。
NASの使用方法の問題
複数のユーザーが同時にアクセスしていたり、大容量のデータを一度に転送していると、NASへの負荷が高まり速度が低下します。使用方法を工夫することで、負荷を軽減することが可能です。
ネットワーク設定の不適切
ネットワーク設定が適切でない場合、NASへのアクセスが遅くなることがあります。特に、Windowsのネットワーク探索機能が無効化されていると、NASが認識されにくくなります。
ハードウェアの問題
NAS本体や内蔵ディスクの状態もアクセス速度に影響します。古いケーブルや損傷したケーブルを使っている場合、ネットワーク速度が低下する可能性があります。また、NASのディスクが劣化している場合も速度が落ちることがあります。
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NASアクセス速度を改善する方法
NASのアクセス速度を改善するためには、以下の対策を試すと効果が期待できます。
有線LANへの切り替え
無線LANを利用している場合、有線LANに切り替えることでアクセス速度が改善することが多いです。有線LANは安定した接続と高速なデータ転送が期待できます。
- NASとルーター、パソコンをLANケーブルで接続する。
- LANケーブルがカテゴリー5e以上の高速対応ケーブルであることを確認する。
- 無線接続をオフにして、有線接続のみでアクセス速度を確認する。
周辺機器の更新
NASに接続する周辺機器(LANケーブル、有線LANアダプター、ルーター、スイッチングハブ)が古いと、アクセス速度に影響を与えることがあります。これらの機器を高速対応のものに買い替えることで、改善が期待できます。
- 使用中の周辺機器の仕様を確認し、最大転送速度を確認する。
- 高速通信に対応した機器(例:ギガビット対応ルーター)に買い替える。
- 周辺機器を新しい機器に接続し、接続環境を整える。
ジャンボフレームの有効化
ジャンボフレーム機能を有効にすることで、データ転送効率を向上させることができます。これは特に、大容量のファイルを頻繁にやり取りする場合に効果的です。
- パソコンのネットワークアダプター設定を開く。
- 「ジャンボフレーム」を有効に設定する。
- 設定後、再起動して効果を確認する。
アクセス数の制限
複数のユーザーが同時にアクセスしていると、NASの処理能力が限界に達し、アクセス速度が遅くなります。アクセス数を制限することで負荷を軽減できます。
- NASの管理画面にアクセスする。
- 同時接続数の制限設定を見直す。
- 一時的にアクセス人数を制限し、速度改善を確認する。
ネットワーク探索の有効化
Windowsの「ネットワーク探索」機能が無効になっていると、NASの発見やアクセスに時間がかかる場合があります。ネットワーク探索を有効化することで、スムーズなアクセスが可能です。
- Windowsの「コントロールパネル」から「ネットワークと共有センター」にアクセスする。
- 「ネットワーク探索」を有効にする設定を選択する。
- 設定を保存し、再起動してNASのアクセス速度を確認する。
ハードウェアの確認とメンテナンス
NAS本体や接続ケーブルの不具合、または内蔵ディスクの劣化が原因でアクセス速度が低下することがあります。これらのハードウェアを定期的に確認し、問題があれば交換や修理を行うことが推奨されます。
- NASの電源ケーブルやネットワークケーブルの接続状態を確認する。
- 内蔵ディスクの状態を、NAS管理ソフトでチェックする。
- 異常が見つかった場合は、早めに交換または修理する。
これらの対策を講じることで、NASのアクセス速度が改善される可能性があります。特にハードウェアの故障が疑われる場合は、無理な対応をせずに専門家への相談を検討しましょう。大切なデータを安全に守るためにも、定期的なメンテナンスと適切な管理が重要です。
自力で解決できない・データを取り出したい場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
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市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
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いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。