NAS(ネットワーク接続ストレージ)はデータのバックアップや共有に便利ですが、寿命が近づくと故障のリスクが高まります。
この記事では、NASの寿命を診断する方法と、トラブルが発生した際の対処法について解説します。適切な対処と日頃の管理で、NASを長持ちさせましょう。
目次
NASの寿命を診断する方法
NASの寿命を正確に把握するのは難しいですが、以下のポイントをチェックすることで寿命の兆候を確認できます。
使用期間の確認
NASの一般的な寿命は3〜5年程度とされます。使用開始から3年以上経過している場合、部品の劣化が進み故障の可能性が高くなるため、早めのバックアップやHDDの交換を検討しましょう。
S.M.A.R.T情報の確認
S.M.A.R.T.機能により、ディスクの健康状態を確認できます。
NASやサーバーでは、RAID管理ツールのMegaRAID Storage Manager(MSM)を使い、各ディスクのS.M.A.R.T.ステータスを確認し、異常の早期検知が可能です。
ディスクの故障兆候が見られた場合、迅速な対応が推奨されます。詳細な手順はMSMのマニュアルを参照してください。
特に以下の症状が見られる場合、ディスクに深刻な問題が発生している可能性が高いです。
当社は、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。手術室レベルの清潔なクリーンルームや7,000台以上のHDDドナーを活用し、迅速かつ確実なデータ復旧を行います。
24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
異音や振動の確認
NASから普段と異なる音が聞こえる場合、HDDの劣化が進行している可能性があります。「カチカチ」や「ビープ音」などが発生する場合、速やかに使用を中止し、専門業者に相談することをお勧めします。
アクセス速度の低下
データの読み書き速度が著しく低下している場合、HDDの性能が劣化している可能性があります。寿命が近づくとアクセス速度が不安定になることが多いため、速度低下が続く場合は要注意です。
エラーログの確認
NASの管理画面でエラーログを確認し、頻繁にエラーが記録されていないか確認します。エラーの頻発は、ハードウェアの異常や寿命のサインであることが多いため、定期的にチェックすることが重要です。
NASのトラブル時の対処法
NASにトラブルが発生した場合は、以下の対処法を順に試してみてください。適切な対処でデータを保護し、NASの状態を安定させましょう。
即座に電源を切る
異常な音や振動、焦げ臭いにおいを感じたら、すぐに電源を切りましょう。通電を続けると、状況が悪化する可能性があります。特に物理的な故障が疑われる場合は、自己判断での修理は避けましょう。
- 電源ボタンを押してNASを安全にシャットダウンする。
- 焦げ臭いにおいがする場合は、速やかにコンセントから電源プラグを抜く。
- 専門業者にNASの状態を相談する。
ネットワーク接続の確認
フォルダにアクセスできない場合や、接続が不安定な場合は、NASがネットワークに正しく接続されているか確認します。接続不良が原因の場合、ネットワーク機器を再起動することで解決することがあります。
- NASとルーターの接続状況を確認する。
- ルーターやスイッチングハブを再起動する。
- 再起動後、NASへのアクセスを確認する。
メーカーマニュアルの確認
NAS本体にランプの点滅やエラー音が発生している場合、メーカーのマニュアルを確認して対応方法を調べましょう。特定のエラーコードが表示されている場合、その意味がマニュアルに記載されていることが多いです。
- NASの型番とエラーコードをメモする。
- メーカーサイトやマニュアルを参照し、エラーコードの詳細と対処法を確認する。
- 必要に応じてメーカーサポートに連絡する。
バックアップの確認
重要なデータがNASにのみ保存されている場合、速やかにバックアップを取ることが重要です。NASの状態が不安定な場合でも、データが無事であれば他のストレージへコピーできます。
- 外付けストレージやクラウドサービスに接続する。
- NAS内の重要データをバックアップ先にコピーする。
- バックアップが完了したら、データが正常に保存されているか確認する。
専門家への相談
自己判断での修理が難しい場合や、物理的な障害が疑われる場合は、データ復旧の専門業者に相談するのが最善です。重要なデータを守るため、適切な手段での対処が求められます。
専門業者は高度な技術を持っており、データを安全に復旧する可能性が高いため、自己判断での操作は避けるようにしましょう。
自力で解決できない場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
- 全RAIDレベルに対応: RAID0からRAID6まで対応できる技術力を持つ業者が重要です。
市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
当社は累積46万件超のご相談実績(期間:2011年1月1日~)を持ち、RAID全レベルに対応可能な専門エンジニアが迅速にサポートいたします。他社で診断不可のNASやサーバの復旧実績も多数あり、トラブル状況をお知らせいただければ、安全にデータを取り出すお手伝いをさせていただきます。
24時間365日対応の電話受付と無料診断を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。