NASが外部アクセスできない問題は設定やネットワーク環境に起因する場合が多いです。
この記事では、NASが外部アクセスできない原因と、その場合にデータ復旧業者に依頼するべき理由をわかりやすく解説します。ただし、原因が特定できない場合や深刻な問題が発生している場合は、データ復旧業者に相談するのが賢明です。
目次
バッファローNASが外部アクセスできない原因
バッファローNASが外部アクセスできない原因は次の通りです。
リモートアクセス機能の未対応または無効
NASのリモートアクセス機能がオフになっていたり、古いモデルで対応していない場合、外部アクセスができません。リモートアクセスが有効か、機種が対応しているかを確認する必要があります。
ポート設定の不備
外部アクセスを行うためには、NASが使用するポートが正しく設定され、ネットワーク機器(ルーターなど)で開放されている必要があります。ポートが正しく設定されていないとアクセスが遮断されることがあります。
ネットワークの問題
NASがインターネットに接続されていない、またはネットワーク内で他のデバイスと通信できない場合も、外部からのアクセスができません。特にネットワークケーブルの接続やWi-Fiの安定性を確認しましょう。
ルーターやファイアウォールの設定
ルーターのファイアウォールやセキュリティ設定が、NASへのアクセスをブロックしていることがあります。また、ルーターが複数台ある場合、ブリッジモードの設定やポート変換設定が正しいか確認することが必要です。
IPアドレスやDNS設定の不一致
グローバルIPアドレスが必要な場合、NASのネットワーク設定やDNS設定が適切でないと、外部からのアクセスができません。プライベートIPアドレスを使用している場合、プロバイダーからグローバルIPアドレスを取得する必要があることもあります。
NAS本体の故障
NAS本体のハードウェア障害やファームウェアの不具合が原因で外部アクセスできなくなることもあります。この場合、内部データへのアクセスも困難になり、専門技術と専用環境が必要です。特にHDDの分解・修理には埃や湿度が影響を及ぼすため、クリーンルームでの作業が不可欠です。
その点、当社は46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、専門アドバイザーが対応します。専用のクリーンルームと膨大なドナー部品を揃え、確実で迅速なデータ復旧を提供します。24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
BUFFALO NASが外部アクセスできない場合の解決策
BUFFALO NASが外部アクセスできない場合の解決策は次の通りです。
リモートアクセス機能の確認
まず、使用しているバッファローNASがリモートアクセスに対応しているか確認しましょう。多くのモデルには「WebAccess」機能が搭載されていますが、古い機種では対応していない場合があります。
BUFFALO NASの取扱説明書や公式サイトで機種の対応状況を確認しましょう。
WebAccess設定の確認
WebAccessの設定が正しく行われているかを確認します。設定が誤っていると、外部からのアクセスがブロックされることがあります。
- NAS本体の設定画面にアクセスします。
- WebAccessの設定ページを開き、機能が有効になっているか確認します。
- ポート転送の設定が正しく行われているかをチェックします。
ネットワーク環境の確認
NASがインターネットに接続されているか、ルーターのファイアウォールが適切に設定されているか確認します。外部アクセスにはグローバルIPアドレスも必要です。
- インターネット接続が正常であるか確認します。
- ルーターのファイアウォール設定を確認し、WebAccess用のポートが開放されているかを確認します。
- グローバルIPアドレスが割り当てられているか確認します。プライベートIPアドレスの場合は、プロバイダーに問い合わせてください。
Dynamic DNS (DDNS) 設定
固定IPアドレスを持っていない場合、DDNSサービスを利用することで外部からのアクセスが可能になります。
- BUFFALOのDDNSサービスに登録します。
- NASの設定画面でDDNS設定を行います。
- DDNSのホスト名が正しく更新されているか確認します。
アプリケーションの確認
スマートフォンでアクセスする場合、「WebAccess i」や「WebAccess A」アプリを使用します。これらが最新バージョンであるか確認してください。
- App StoreやGoogle Playからアプリを最新バージョンに更新します。
- アプリでNASのホスト名や接続情報が正しいか確認します。
セキュリティソフトの確認
PCやスマートフォンにインストールされているセキュリティソフトがNASへのアクセスをブロックしている可能性があります。一時的に無効化して試してみましょう。
- PCやスマートフォンで使用中のセキュリティソフトを一時的に無効化します。
- 再度NASにアクセスし、接続が可能か確認します。
NASの再起動
設定が正しい場合でも一時的なエラーが原因でアクセスできないことがあります。再起動することで解決できる場合もあります。
- BUFFALO NAS本体の電源ボタンを押して再起動します。
- NASの再起動後、外部アクセスを再試行します。
ファームウェアの更新
ファームウェアが古いと、外部アクセスに関する不具合が発生する可能性があります。バッファローの公式サイトから最新のファームウェアをダウンロードし、更新を行います。
- バッファロー公式サイトでNASの最新ファームウェアを確認します。
- NASの設定画面からファームウェアを更新します。
データ復旧業者に相談すべき理由
上記の方法でも解決しない、あるいは外部アクセスできない原因が複雑な場合や、NAS本体に物理的な障害が発生しているときは、自力での解決が難しいため、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
以下に、データ復旧業者に依頼すべき理由を解説します。
物理的な故障や高度なトラブルに対応可能
NAS本体が物理的に故障している場合や、ファームウェアに重大なエラーが発生している場合、個人では対応が難しいことが多いです。データ復旧業者は、物理障害や高度な技術を要するトラブルに対処できるため、安全にデータを取り出せる可能性が高まります。
データ損失リスクを最小限にできる
自力での修復作業や設定の変更は、データ損失のリスクを伴います。誤った操作によってデータがさらに破損する可能性もあるため、専門知識を持つ復旧業者に依頼することでリスクを最小限に抑えることができます。
専用設備での安全なデータ復旧
データ復旧業者は、クリーンルームなどの専用設備を備えており、安全な環境でハードウェアの修復やデータ抽出を行います。一般家庭の環境では得られない高い精度での復旧が可能です。
RAID構成の複雑な復旧に対応
多くのバッファローNASはRAID構成を使用していますが、RAIDは複雑な技術であり、構成に関する知識がないと復旧が困難です。データ復旧業者はRAIDの仕組みを熟知しており、適切な方法で復旧作業を行うことができます。
自力で解決できない/確実にデータ復旧を行う場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
- 全RAIDレベルに対応: RAID0からRAID6まで対応できる技術力を持つ業者が重要です。
市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
当社は累積46万件超のご相談実績(期間:2011年1月1日~)を持ち、RAID全レベルに対応可能な専門エンジニアが迅速にサポートいたします。他社で診断不可のNASやサーバの復旧実績も多数あり、トラブル状況をお知らせいただければ、安全にデータを取り出すお手伝いをさせていただきます。
24時間365日対応の電話受付と無料診断を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。