SSDがマウントされない問題は、データへのアクセスができなくなり、作業に支障をきたす重大なトラブルです。問題を早急に解決するために、SSDがマウントされない原因とそれぞれの解決方法について詳しく説明します。
目次
SSDがマウントされない主な原因
SSDがマウントされない原因は、大きく「物理的な問題」と「論理的な問題」に分けられます。
1. 物理的な問題
物理的な問題は、SSDや接続ケーブル、電力供給に起因するものです。これには以下のような要因が含まれます。
ケーブルの接続不良や断線
USBケーブルが緩んでいる、抜けている、あるいは断線していると、SSDが正しく接続されずマウントされません。別のケーブルやUSBポートを使用して確認しましょう。
SSD本体の物理的な損傷
衝撃や経年劣化によってSSD内部が損傷すると、認識できない場合があります。このような物理障害が疑われる場合は、専門業者に相談するのが適切です。
当社は、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。また24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
電力供給の不足
外付けSSDでは、十分な電力が供給されていないと認識されないことがあります。USBハブを使用している場合は、直接パソコンに接続するなどして電力供給を安定させましょう。
2. 論理的な問題
論理的な問題は、SSD内のファイルシステムやドライバー、パーティション設定に関連するものです。
ファイルシステムの破損
誤操作やシステムエラーによって、ファイルシステムが破損するとSSDが認識されなくなります。この場合、「chkdsk」コマンド(Windows)や「ディスクユーティリティ」(macOS)でエラーチェックを行い、修復を試みましょう。
ドライバーの不具合
デバイスドライバーが古い、または破損しているとSSDが正しく認識されないことがあります。デバイスマネージャーからSSDのドライバーを更新してみてください。
パーティションの問題
未割り当てのパーティションや不適切なパーティション設定が原因で、OSからSSDが見えなくなることがあります。ディスクの管理ツールを使用して、適切にパーティション設定を行いましょう。
SSDがマウントされない問題を解決する方法
SSDがマウントされない問題を解決するための具体的な手順を以下に示します。
- 接続の確認
- デバイスドライバーの更新
- ドライブ文字の割り当て(Windows)
- ファイルシステムのチェック
- 専門業者へ相談する
1. 接続の確認
まず、SSDが正しく接続されているか確認しましょう。USBケーブルを挿し直したり、別のポートに接続することで解決できることがあります。また、他のUSB機器を取り外し、SSDだけを接続することも有効です。
2. デバイスドライバーの更新
Windowsの場合、デバイスマネージャーを開き、対象のSSDを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。最新のドライバをインストールすることで、SSDが正常に認識されるようになる可能性があります。
3. ドライブ文字の割り当て(Windows)
Windowsでは、SSDにドライブ文字が割り当てられていないとマウントされないことがあります。「ディスクの管理」を開き、SSDのパーティションを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択して新しいドライブ文字を割り当ててください。
4. ファイルシステムのチェック
ファイルシステムのエラーが原因でマウントできない場合、修復ツールを使用します。
- Windows: コマンドプロンプトを開き、「chkdsk X: /f」と入力して(XはSSDのドライブ文字)、ファイルシステムエラーをチェックおよび修復します。
- macOS: 「ディスクユーティリティ」を開き、SSDを選択して「マウント」や「ファーストエイド」でエラーチェックを実行します。
5. 専門業者へ相談する
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
自力で対応できない場合は「データ復旧の専門業者」に相談する
SSDは軽度のトラブルであれば自力で対応できますが、消耗品であるため、いつ故障するかは予測できません。物理的な損傷や経年劣化による動作不良、または深刻な論理障害が発生した場合は、データ復旧の専門業者に依頼することが最も安全で確実な方法です。
特にSSDでは以下のような理由から、技術力のある専門業者の力が必要になります。
- ウェアレベリングにより書き込み位置が変わるため、HDDよりもデータ解析が難しい
- TRIMコマンドによる迅速なデータ削除、メーカー独自のコントローラーや暗号化技術により復旧がHDD以上に難しい
この点、専門業者であれば専用の解析ツールを使い、データの取り出しが可能です。ただし技術力のない業者に依頼するリスクは高く、技術力と実績を基準にするべきです。
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よくある質問
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。