SSDは、停電が発生しても基本的にはデータを保持できる不揮発性ストレージです。しかし、特定の状況ではデータ損失や破損が発生する可能性があります。本記事では、SSDが停電時にどのような影響を受けるのか、リスクとその対策について詳しく説明します。

SSDが停電で受ける影響

停電時、SSDに発生する主な影響について解説します。

データの書き込み中断

停電が発生すると、書き込み中のデータが完全に保存されず、未保存のファイルが破損する恐れがあります。これにより、重要なデータの一部が失われるリスクが高まります。

キャッシュデータの損失

SSDのキャッシュメモリ（DRAM）に一時保存されていたデータが、停電によりNANDに書き込まれない場合があります。特に高性能なSSDはキャッシュへの依存度が高いため、この影響が顕著です。

ファイルシステムの破損

停電時にデータ整合性が崩れると、ファイルシステムのエラーが発生することがあります。これにより、SSD全体が認識されなくなるケースもあります。

停電保護機能の有無

一部のSSDには「電源喪失保護（PLP）」機能が搭載されており、停電時にデータを安全に保存する猶予時間を提供します。しかし、この機能がないSSDでは、停電時のリスクが大きくなります。

これらの原因が考えられる場合、誤った操作を行うとデータが失われるリスクがさらに高まります。特に、SSDが物理的に故障している場合は、自力で修復操作を試みることでデータが完全に消えてしまう可能性があります。

そのため、データ復旧専門業者に相談し、正確な診断と安全な対処を行うことを強くお勧めします。

ただし技術力のない業者に依頼するリスクは高く、技術力と実績を基準にするべきです。

当社は、46万件以上の相談実績（算出期間：2011年1月1日～）を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。

停電時のリスクを最小限に抑える方法

停電によるデータ損失を防ぐための具体的な対策を以下に示します。

UPS（無停電電源装置）の導入

UPSは停電時に一時的な電力を供給し、システムを安全にシャットダウンする時間を確保します。

定期的なバックアップ

停電時の予期せぬデータ損失に備えるため、重要なデータは別のストレージにバックアップを取ることが重要です。

電源喪失保護付きSSDの利用

PLP（Power Loss Protection）機能を持つSSDは、停電時にもキャッシュ内のデータを保存することができます。

Write Cachingの無効化

SSDの書き込みキャッシュを無効にすることで、停電時のデータ損失リスクを軽減できます。ただし、パフォーマンスが低下する可能性があります。

SSDは停電に対して比較的強いストレージデバイスですが、適切な対策を講じることでさらに安心して使用できます。特に、重要なデータを守るためのバックアップや、PLP機能付きSSDの導入を検討しましょう。

上記の方法で解決しない場合、SSD自体の故障や互換性の問題が原因である可能性があります。その場合は、専門のデータ復旧業者やメーカーサポートに相談することをお勧めします。