Windowsのシステム復元を試みた際に、「エラーコード 0x81000204」が表示され、復元が完了しない…。このようなトラブルに直面していませんか?
このエラーは、システムが指定されたレジストリファイルのコピーを読み込めないことが原因で発生することが多く、復元プロセスが正常に進まなくなります。
本記事では、エラー「0x81000204」の原因と、スムーズにシステムを復元するための対処法について詳しく解説します。
目次
0x81000204エラーの主な原因
このエラーは、いくつかの要因によって発生する可能性があります。以下に主な原因を解説します。
システムファイルの破損・欠落
Windowsの重要なシステムファイルが破損または欠落していると、0x81000204エラーが発生することがあります。特に、Windowsの更新や不適切なシャットダウンが原因でファイルが破損するケースが多いです。
ディスクの問題 (HDD/SSD)
HDDやSSDに不良セクタがある場合、復元ポイントの保存やアクセスが正常に行えず、このエラーが発生することがあります。ディスクの健康状態を確認し、必要に応じて修復が必要です。
復元ポイントの破損
作成済みの復元ポイントが破損していると、復元処理が失敗し、0x81000204エラーが表示されることがあります。古い復元ポイントが影響している場合もあります。
マルウェア・ウイルス感染
マルウェアやウイルスによってシステムファイルが改ざんされると、システムの復元機能が正常に動作しなくなることがあります。最新のセキュリティソフトでスキャンし、ウイルス感染の有無を確認しましょう。
サードパーティ製ソフトウェアの競合
特定のセキュリティソフトやシステム最適化ツールがWindowsの復元機能と競合し、エラーを引き起こすことがあります。特に、バックアップやディスク管理ソフトが影響を与えるケースが報告されています。
ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) の問題
Windowsの復元機能はVSS(ボリューム シャドウ コピー サービス)を利用しています。このサービスが無効化されている、または異常が発生していると、0x81000204エラーが発生する可能性があります。
ハードウェアの障害
メモリやストレージの故障は、システムの復元に影響を与える重要な要因です。特に、RAMのエラーやストレージコントローラーの異常は、OSの起動不良やデータの読み取り不可を引き起こし、最悪の場合、完全なデータ消失につながる可能性があります。早めのハードウェア診断が重要です。
メモリやストレージの故障を放置すると、OSの起動不良やデータ消失のリスクが高まります。特に、RAMのエラーはシステムのクラッシュを招き、ストレージの異常はデータの復元を困難にします。重大なトラブルを防ぐため、早急な診断と対応が必要です。
誤った診断や対処を行うと状況が悪化する

誤った診断や対処を行うと、状況が悪化するケースもあります。
例えば、エラーの発生したストレージを何度も再起動したり、不適切なツールを使用して修復を試みると、データが上書きされ、復旧が困難になる場合があります。
このようにハードウェアのトラブルは、自己診断だけでは判断が難しいことが多く、専門的な知識と設備が必要になります。当社では、最新の診断機器を使用したメモリ・ストレージ診断を行い、物理障害が発生しているかどうかを正確に特定します。
また、データ復旧の専門チームが対応し、障害のレベルに応じた最適な復旧方法をご提案します。初期診断は無料で対応しており、24時間365日いつでもご相談いただけます。大切なデータを守るためにも、異常を感じたらすぐに専門業者へご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
0x81000204エラーの対処法
このエラーを解決するために、以下の対処法を試してみてください。
システムファイルの修復
システムファイルが破損している場合、「システム ファイル チェッカー (SFC)」と「DISM」を使用して修復できます。
- 「Windowsキー + R」を押して「cmd」と入力し、管理者として実行を選択。
- 次のコマンドを入力してEnter:
sfc /scannow
- スキャンが完了するまで待ち、PCを再起動。
- 問題が解決しない場合、以下のコマンドを順に実行:
Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 再起動し、エラーが解決したか確認。
ディスクのエラーチェックと修復
HDDやSSDに問題がある場合、「チェックディスク (chkdsk)」を実行してエラーを修正できます。
- 「Windowsキー + X」を押し、「コマンドプロンプト(管理者)」を開く。
- 次のコマンドを入力し、Enter:
chkdsk C: /f /r /x
- 「ボリュームは使用中です」というメッセージが出たら、「Y」を入力し、PCを再起動。
- PC起動時にチェックディスクが実行されるので、完了を待つ。
- 再起動後、エラーが解決したか確認。
復元ポイントの再作成
復元ポイントが破損している場合、新しい復元ポイントを作成することで問題を解決できます。
- 「Windowsキー + R」を押し、「sysdm.cpl」と入力しEnter。
- 「システムの保護」タブを開き、「作成」ボタンをクリック。
- 復元ポイントに名前を付け、「作成」をクリック。
- 作成完了後、PCを再起動し、復元ポイントが機能するか確認。
ウイルス・マルウェアのスキャンと除去
マルウェア感染が原因の可能性があるため、ウイルススキャンを実行しましょう。
- 「Windows セキュリティ」を開く。(「Windowsキー + I」→「更新とセキュリティ」→「Windows セキュリティ」)
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択。
- 「クイックスキャン」を実行し、問題がある場合は「詳細スキャン」を選択。
- スキャン完了後、感染ファイルが見つかった場合は削除し、PCを再起動。
不要なサードパーティ製ソフトウェアの無効化
競合するソフトウェアが原因である場合、クリーンブートを行って問題を切り分けることができます。
- 「Windowsキー + R」を押し、「msconfig」と入力しEnter。
- 「サービス」タブを開き、「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れ、「すべて無効」をクリック。
- 「スタートアップ」タブで「タスクマネージャーを開く」をクリックし、不要なプログラムを無効にする。
- PCを再起動し、エラーが解決したか確認。
VSS (ボリューム シャドウ コピー サービス) のリセット
VSSに問題がある場合、サービスをリセットすることで正常に動作する可能性があります。
- 「Windowsキー + R」を押し、「services.msc」と入力しEnter。
- 「ボリューム シャドウ コピー」を右クリックし、「再起動」を選択。
- 「スタートアップの種類」を「自動」に設定し、「適用」をクリック。
- PCを再起動し、エラーが解決したか確認。
ハードウェアの診断と修理
HDD/SSDの物理的な障害が原因である場合、自力での修復は困難なため、専門業者に相談するのが安全です。
- 「Windowsキー + R」を押し、「mdsched.exe」と入力しEnter。
- 「今すぐ再起動して問題を確認する」を選択し、メモリ診断を実行。
- 診断完了後、エラーが表示された場合、HDD/SSDの交換を検討。
- 物理障害が疑われる場合は、データ復旧業者に相談。
エラーが解決しない場合は、データの損失を防ぐために、専門のデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。