「大事なデータを誤って削除してしまった…」そんなとき、焦ってしまいますよね。

削除した場合でも、適切な対処をすれば高確率でデータを復元することができます。しかし、誤った操作を行うとデータの上書きが発生し、データを完全に消失する恐れがあります。

本記事では、誤って削除したデータを取り戻す方法、確実にデータを復元したい方向けの対処法まで解説しています。

データが消える主な原因

データが消えるトラブルの主な原因として、以下の例があります。

誤操作による削除

最も多い原因は、誤って削除してしまうケースです。特に「Shift + Delete」を押してしまうと、ごみ箱を経由せずに完全に削除されるため注意が必要です。

ウイルスやマルウェア

ウイルス感染により、ファイルが削除されたり、アクセスできなくなることがあります。特にランサムウェアの場合、データが暗号化されてしまうこともあります。

ストレージの物理的故障

HDDやSSDの故障によってデータが消失することもあります。異音がする、デバイスが認識されないといった症状が出た場合は、機器を分解して復旧作業する必要があり、自力での復旧は困難なため、専門のデータ復旧業者に相談しましょう。

システムエラーやソフトウェアの不具合

OSのクラッシュやアプリケーションの不具合により、ファイルが破損したり、消えてしまうことがあります。特に、突然のシャットダウンやシステム更新の失敗が原因で発生することが多いです。

この場合、システムの復元やバックアップからの復元を試すことでデータを取り戻せる可能性があります。

フォーマットや初期化の実行

誤ってストレージをフォーマットしてしまったり、システムのリセットを行ってしまった場合、大切なデータがすべて削除されてしまうことがあります。

データを削除した場合、ソフトを使用した方法が多く見られますが、データの上書きが発生する恐れがあり、復元できたはずのデータも完全に消失する恐れがあります。

データ復旧業者であれば、専門的な知識と技術を備えているため、個人では復元できないデータでも取り出せる可能性があります。重要なデータを削除してしまった場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

間違って削除したデータの復元方法

以下の方法を実行することで、削除してしまったデータを復元できる可能性があります。状況に応じて適切な対処法を試してください。

ごみ箱から復元する

WindowsやMacのごみ箱を確認し、削除したデータが残っていないか確認しましょう。

ファイル履歴機能を使用する

ファイル履歴機能とは、ライブラリーやデスクトップに保存されているファイルなどを、自動でバックアップできる機能です。

Windowsの「ファイル履歴」機能を使用すると、過去のバージョンを復元することができるため、必要なデータが戻ってくる可能性があります。

システムの復元を試す

システムの復元を利用すると、過去の状態に戻すことができます。ただし、復元ポイント作成後のデータは消える可能性があるため注意が必要です。

データ復旧ソフトを活用する

データ復旧ソフトを使用すると、削除されたファイルをスキャンして復元できます。

しかし、全てのデータを確実に復元できるとは限りません。使用することでかえって状態が悪化する可能性があります。

復元したいデータがある場合は実行を避け、専門業者に依頼するようにしましょう。

データ復旧業者に相談する

ここまでの対処法でデータを復元できなかった場合、自力での復元は困難と言えます。

特にHDDが認識されない、異音がする場合は機器が物理的に故障している可能性があり、個人で対処できる範囲を超えているため、専門業者への依頼が最も安全な方法となります。

会社で使っている重要なデータを削除してしまったなど、確実に復元したいデータがある場合は、自己対処を避け、データ復旧業者に相談しましょう。