Windows 7のシステム復元機能を利用しようとした際、「復元ポイントがない」という問題に直面することがあります。これは、システムの設定やストレージの状態によるものが多く、適切な設定を行うことで解決できる可能性があります。
この記事では、Windows 7で復元ポイントが消える原因と、その対処法について詳しく解説します。
目次
Windows 7で復元ポイントがない原因
復元ポイントがない原因として、以下のような理由が考えられます。
システムの保護が無効になっている
Windowsの「システムの保護」機能が無効になっていると、復元ポイントが作成されません。この設定が誤ってオフになっている場合は、復元ポイントを利用できなくなります。
ディスク容量不足
復元ポイントを保存するためのディスク容量が不足していると、新しい復元ポイントを作成できず、既存のものも削除されることがあります。特にCドライブの空き容量が少ない場合、この問題が発生しやすくなります。
ボリュームシャドウコピーサービスが停止している
Windowsの復元ポイントは「ボリュームシャドウコピー」サービスによって管理されています。このサービスが無効または停止している場合、復元ポイントは正しく作成されません。
システムファイルの破損
Windowsのシステムファイルが破損していると、復元ポイントの作成や管理が正常に機能しなくなることがあります。特に、予期しないシャットダウンやディスクエラーが原因で発生することが多いです。
ページファイルの最適化による影響
ページファイルの設定を変更したり、最適化ツールを使用すると、復元ポイントが削除されることがあります。特に、仮想メモリの管理を自動設定から手動設定に変更した場合、この影響を受けることがあります。
復元ポイントの自動削除(90日経過など)
Windows 7では、復元ポイントが一定期間(通常90日)を超えると、自動的に削除される仕様になっています。また、新しい復元ポイントが作成される際、古いものが上書きされることもあります。
自己判断での対応にはリスクが伴う

復元ポイントがない原因を自分で特定しようとする場合、誤った設定変更や操作によってさらなる問題を引き起こすリスクがあります。例えば、ディスク容量を確保しようとして誤って重要なデータを削除してしまったり、システムの保護設定を変更する際に他の設定を誤って無効にしてしまうケースが考えられます。
また、システムファイルの破損が原因の場合、適切な修復手順を誤るとWindowsが正常に起動しなくなる可能性もあります。特に、ボリュームシャドウコピーサービスやシステム保護の設定を調整する際は慎重な判断が必要です。
復元ポイントがない原因が特定できず、安易な操作が不安な場合は、専門家に相談することをおすすめします。誤った操作でデータを失ってしまう前に、確実な対処を行うことが大切です。
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Windows 7で復元ポイントがない場合の対処法
この問題を解決するために、以下の方法を試してください。
システムの保護を有効にする
Windows 7では、復元ポイントを作成するために「システムの保護」機能が有効になっている必要があります。これが無効になっていると、自動的に復元ポイントが作成されません。
以下の手順でシステムの保護を有効にできます。
- 「スタート」メニューを開き、「コンピューター」を右クリックして「プロパティ」を選択。
- 左側のメニューから「システムの保護」をクリック。
- 「保護設定」欄で、復元ポイントを作成したいドライブ(通常はC:)を選択し、「構成」ボタンをクリック。
- 「システムの保護を有効にする」にチェックを入れ、「適用」→「OK」をクリック。
ディスク容量の確認と調整
復元ポイントを保存するには、十分なディスク容量が必要です。設定によっては、割り当てられた容量が不足しているため、復元ポイントが作成されていない可能性があります。
- 「システムの保護」画面を開く(手順は前項を参照)。
- 「構成」ボタンをクリックし、「ディスク領域の使用量」スライダーを調整。
- 容量を増やし、「適用」→「OK」をクリック。
ボリュームシャドウコピーサービスの確認
復元ポイントは「ボリュームシャドウコピー」サービスによって管理されます。このサービスが無効になっていると、復元ポイントが作成されないため、設定を確認してみましょう。
- 「スタート」メニューを開き、「ファイル名を指定して実行」を選択。
- 「services.msc」と入力し、「OK」をクリック。
- 「ボリュームシャドウコピー」を探し、ダブルクリック。
- 「スタートアップの種類」を「自動」に設定し、「開始」ボタンをクリック。
- 「適用」→「OK」をクリックして設定を保存。
システムファイルの修復
システムファイルが破損していると、復元ポイントの作成や利用ができない場合があります。Windowsの「システムファイルチェッカー(SFC)」を使用して修復を試みましょう。
- 「スタート」メニューを開き、「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択。
- 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押す。
- スキャンが完了するまで待ち、指示に従って修復を行う。
復元ポイントの手動作成
自動的に復元ポイントが作成されない場合は、手動で作成することも可能です。定期的に手動作成することで、復元ポイントの欠如を防げます。
- 「システムの保護」画面を開く(手順は前述を参照)。
- 「作成」ボタンをクリック。
- 名前(例:「手動バックアップ_2025-02-18」)を入力し、「作成」をクリック。
システムイメージバックアップを利用する
復元ポイントがない場合でも、「システムイメージバックアップ」を事前に作成していれば、Windows 7を以前の状態に戻すことが可能です。
- 「コントロールパネル」→「バックアップと復元」を開く。
- 「システムイメージの復元」をクリック。
- 指示に従い、以前作成したイメージから復元を実行。
以上の対処法を試しても復元ポイントが作成されない場合は、ストレージの故障やOSの不具合が原因である可能性があります。その場合は、データの損失を防ぐためにも専門業者への相談を検討しましょう。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。