パソコンの電源が突然入らなくなった場合、マザーボードの故障が原因の可能性があります。マザーボードはPCの中核を担う重要なパーツであり、ここに問題が発生すると起動できなくなることがあります。

本記事では、マザーボードの故障による「電源が入らない」症状の具体例、考えられる原因、そして対処法を詳しく解説します。電源が入らないトラブルにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

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マザーボード故障による主な症状

マザーボードの故障が原因で電源が入らない場合、以下のような症状が発生することがあります。

電源ボタンを押しても全く反応がない

PCの電源ボタンを押しても、ファンが回らない、LEDが点灯しないなど、まったく動作しない場合、マザーボードや電源ユニットの故障が疑われます。

電源は入るが画面が映らない

PCの電源は入るものの、ディスプレイが映らない場合は、マザーボードのトラブル、メモリやグラフィックボードの不具合が考えられます。

起動途中で止まる、または再起動を繰り返す

PCが起動途中でフリーズしたり、何度も再起動を繰り返したりする場合、マザーボードの回路や電源供給に問題がある可能性があります。

ビープ音が鳴り続ける

BIOSからのビープ音（警告音）が鳴り続ける場合、マザーボードのエラーメッセージである可能性があります。ビープ音の種類によって故障箇所が異なります。

マザーボード故障の原因

マザーボードが故障する原因にはさまざまなものがあります。以下に主な原因を紹介します。

コンデンサの寿命

マザーボードには多数のコンデンサが搭載されており、電源環境を安定させる役割を持っています。コンデンサの寿命は一般的に5年程度とされており、劣化するとPCの動作が不安定になります。

物理的な破損や腐食

落下や衝撃による物理的な損傷、または液体をこぼすことによる腐食がマザーボードの故障を引き起こすことがあります。

過熱

CPUやグラフィックボードの高負荷動作により、PC内部の温度が極端に高くなると、マザーボードのチップセットや電源回路に悪影響を及ぼすことがあります。過熱による障害を防ぐためには、定期的なメンテナンスや適切な冷却対策が重要です。

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マザーボード故障時の対処法

マザーボードの故障が疑われる場合、以下の方法を試してみてください。

電源ケーブルの確認

PC本体の電源ケーブルや内部の配線が正しく接続されているか確認しましょう。

放電処置

PCの電源ケーブルを抜き、電源ボタンを数回押して残留電気を放出した後、再度電源を入れてみます。

最小構成での起動確認

グラフィックボードやメモリなどを取り外し、CPUと電源だけの最小構成で起動を試みます。

マザーボードの取り付け確認

マザーボードがケースに正しく取り付けられているか確認しましょう。ビスの締め付けが強すぎるとショートの原因になることがあります。

CMOSバッテリーの交換

マザーボード上のCMOSバッテリーが切れていると起動できない場合があります。バッテリーを新しいものに交換してみましょう。

専門家への相談

上記の方法で解決しない場合は、専門の修理業者に相談することをおすすめします。

マザーボードの故障により電源が入らない場合、まずは電源ケーブルや放電処置などの基本的なチェックを行い、最小構成での起動を試みてください。それでも解決しない場合は、マザーボードの交換や修理が必要になる可能性があります。大切なデータを守るためにも、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。