Windows 10には「回復パーティション」と呼ばれる領域があり、システムのトラブル時に復旧作業を行うために利用されます。
しかし、ディスクの容量を確保したい場合や、回復パーティションが破損した際には削除や再作成が必要になることもあります。本記事では、回復パーティションの削除・再作成・データ復元方法を詳しく解説します。
目次
Windows 10の回復パーティションを削除する方法
回復パーティションを削除すると、Windowsのリカバリー機能が使用できなくなる可能性があります。削除を行う前に、重要なデータのバックアップを取ることをおすすめします。
Diskpartを使用する方法
Windows標準のDiskpartコマンドを使用して回復パーティションを削除することができます。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
- 以下のコマンドを順番に入力し、Enterキーを押します。
- 「diskpart」と入力
- 「list disk」と入力し、対象のディスク番号を確認
- 「select disk X」(Xは対象ディスクの番号)
- 「list partition」と入力し、回復パーティションの番号を確認
- 「select partition Y」(Yは回復パーティションの番号)
- 「delete partition override」と入力し、削除を実行
サードパーティツールを使用する方法
パーティション管理ソフトを使用すると、視覚的なインターフェースで簡単に回復パーティションを削除できます。
- EaseUS Partition MasterやMiniTool Partition Wizardなどのソフトをインストールします。
- ソフトを起動し、回復パーティションを選択します。
- 「Delete Partition(パーティション削除)」を選択します。
- 「Apply(適用)」をクリックし、変更を確定します。
Windows 10の回復パーティションを再作成する方法
回復パーティションを削除した場合、Windowsの回復環境を利用するために再作成が必要になります。以下の手順で作成できます。
コマンドプロンプトを使用する方法
ディスクの未割り当て領域を利用して、新しい回復パーティションを作成できます。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
- 以下のコマンドを順番に実行します。
- 「diskpart」と入力
- 「select disk X」(Xは対象ディスクの番号)
- 「create partition primary size=XXXXX」(XXXXXはMB単位で指定)
- 「set id=de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac」と入力
- 「reagentc /enable」と入力し、回復環境を有効化
削除した回復パーティションのデータを復元する方法
回復パーティションを削除した場合、そこに保存されていたデータを復元することができる可能性があります。データ復元ソフトを使用すると、削除されたデータを取り戻せる場合があります。
データ復元ソフトを使用する方法
専門のデータ復元ソフトを使用すると、回復パーティション内のデータを取り戻せる可能性があります。
- 「EaseUS Data Recovery Wizard」や「Recuva」などのデータ復元ソフトをダウンロード・インストールします。
- ソフトを起動し、スキャン対象のディスクを選択します。
- 「スキャン開始」をクリックし、削除されたデータを検索します。
- 復元したいファイルを選択し、「復元」をクリックします。
- 復元したデータは、元のドライブではなく別のストレージに保存します。
回復パーティションを削除・再作成する際には、システムの復旧機能に影響を与えないように慎重に操作することが重要です。また、データの復元が必要な場合は、できるだけ早く復元ソフトを使用し、上書きを防ぐことをおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。