ファイルの保管や共有がクラウド上でできる「ドロップボックス（Dropbox）」から、データが消えてしまった経験はありませんか？

クラウドストレージであっても、確実にデータを保存できるとは限りません。誤削除や、何らかのシステム不具合が原因で、データが消えてしまうことがあります。

本記事では、ドロップボックスから消えてしまったデータを復元する方法を詳しく解説します。

ドロップボックスからデータが消える原因

ドロップボックスのデータが消失する原因には、さまざまなものがあります。

誤って削除してしまった

ファイルを誤って削除してしまうことはよくある問題です。特に、複数のデバイスでDropboxを使用している場合、意図せず削除してしまうことがあります。

共有フォルダから削除された

Dropboxの共有フォルダに保存されているファイルは、他のユーザーが削除することができます。そのため、自分では削除していなくても、共有メンバーが誤って削除する場合があります。

バージョン履歴が適用されていない

Dropboxにはバージョン履歴機能がありますが、これが適用されていないと、過去のバージョンのデータに戻ることができません。ファイルを復元できるデフォルトの期間はご利用のDropbox プランによって異なります。

Dropbox Rewindが無効

Dropbox Rewindはフォルダ全体を過去の状態に戻す機能ですが、無料プランでは利用できません。有料プランでこの機能を有効にしていない場合、データを復元できない可能性があります。

キャッシュが消去された

Dropboxは一時的にキャッシュを保持しており、削除したファイルを一時的に復元できる可能性があります。しかし、キャッシュが手動または自動で消去されてしまうと、この方法での復元が難しくなります。

ローカル同期の問題

Dropboxはローカルとクラウドで同期を行いますが、同期のトラブルが発生すると、ローカル側のファイルが正しくクラウドに反映されず、データが消えたように見えることがあります。

ドロップボックスから消えたデータを復元する方法

消えたデータを復元する方法はいくつかあります。下記の方法を順番に試してみてください。

削除済みファイルからの復元

Dropboxには「削除済みファイル」フォルダがあり、そこからデータを復元できます。

バージョン履歴を利用する

過去のバージョンに戻すことで、誤って上書きされたデータを復元できます。

Dropbox Rewindを使用する

Dropbox Plus、Professional、Businessアカウントでは、特定の日時にデータを巻き戻せます。

キャッシュから復元する

Dropboxのキャッシュフォルダに削除されたファイルが残っていることがあります。

データ復元ソフトを使用する

完全に削除されたデータを復元するには、専門の復元ソフトが有効です。

データ復旧業者に相談する

Dropboxのデータは、適切な手順を踏めば復元できる可能性があります。しかし、削除から時間が経ってしまったり、ハードウェアに異常がある場合は、自力での対応は困難です。

無理な復旧作業を行うと、データの上書きが発生し、復元できたはずのデータも完全に消失する可能性があります。

重要なデータが消えてしまった場合は、早急に専門のデータ復旧業者に相談することをおすすめします。