「データが消えたら、どれくらいの期間で復旧できるのか?」
仕事や大切な思い出のデータを失った際、復旧までにかかる時間は気になるポイントです。
しかし、データ復旧の期間はケースによって異なり、数時間で済む場合もあれば、数週間以上かかることもあります。
本記事では、データ復旧にかかる時間の目安や影響する要因を詳しく解説します。
目次
データ復旧の期間はどのくらい?
データ復旧にかかる時間は、障害の種類やデータ量によって大きく異なります。以下の表に、一般的な目安を示します。
障害の種類 | 復旧期間の目安 |
---|---|
削除したファイルの復元(軽度の論理障害) | 数時間~1日 |
フォーマットされたデータの復旧 | 1日~数日 |
HDDやSSDの物理障害 | 3日~1週間 |
RAID/NASの障害や重度の物理破損 | 1週間~数週間 |
データ復旧にかかる時間は、障害の種類やデータ量、機器の状態によって大きく変わります。軽度の論理障害であれば数時間程度で復旧できる場合もありますが、HDDやSSDの物理障害が発生している場合は、数日から1週間以上かかることもあります。
特にRAIDやNASの障害、重度の物理破損がある場合は、データ構造の解析や部品交換が必要となり、1週間以上の時間を要することが一般的です。復旧期間を短縮するためには、トラブルが発生した際に適切な対応を行い、できるだけ早く専門業者に相談することが重要です。
当社では、データ復旧の専門技術を活かし、最短での復旧を目指しています。初期診断は無料で実施しており、障害の状態を正確に把握したうえで、最適な復旧プランをご提案します。24時間365日対応可能なサポート体制を整えておりますので、データが消失した際には、早めにご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
データ復旧の期間を左右する要因
データ復旧にかかる期間は、単にデバイスの種類や障害の有無だけで決まるわけではありません。
例えば、同じ「HDDが認識しない」トラブルでも、物理的な故障が原因なのか、ファイルシステムの破損なのかで復旧の難易度が大きく異なります。
また、データの削除・上書き状況やRAID/NASの構成、さらには使用する復旧技術によっても復旧スピードは変動します。
以下に、データ復旧の期間を大きく左右する要因を詳しく解説します。
デバイスの物理状態
デバイスの物理的な状態は、データ復旧にかかる時間を大きく左右します。
例えば、軽微な論理障害(ファイルシステムの破損や削除)であれば、専用ソフトウェアで数時間以内に復旧できることもあります。
しかし、物理的な故障(HDDの磁気ヘッド損傷、プラッタの傷、SSDのチップ破損など)の場合は、専用設備を用いた精密作業が必要になり、復旧期間は数日〜数週間に及ぶこともあります。
HDDの磁気ヘッドはミクロン単位の精度でデータを読み取るため、破損すると専用のクリーンルーム環境で修復しなければなりません。またSSD上のデータは「フラッシュメモリ」に保存されており、コントローラが故障すると通常の手段ではアクセスできなくなります。
HDDとSSDで復旧にかかる、一般的な期間は次の通りです。
- HDDの軽微な論理障害: 数時間〜1日
- HDDの磁気ヘッド故障: 3日〜1週間(ヘッド交換・調整が必要)
- HDDのプラッタ損傷: 1週間〜数週間(クリーンルームでの修復が必要)
- SSDのコントローラ故障: 1週間〜1ヶ月(チップ解析が必要)
データの削除・上書き状況
データが削除された直後であれば、復旧ソフトを使って迅速に復元できる可能性があります。
しかし、新しいデータが書き込まれると、元のデータが上書きされてしまい、復旧が難しくなります。
SSDの場合、TRIM機能が有効になっていると、削除されたデータが即座に消去されるため、HDDよりも復旧の難易度が高まります。
- 削除直後で上書きなし: 数分〜数時間で復旧可能
- 部分的に上書きされた場合: 復旧は部分的に可能、時間は数時間〜数日
- SSDでTRIMが有効な場合: 復旧困難(ほぼ不可能)
HDDは削除後もデータが磁気的に残るため、上書きがなければ復旧可能ですが、SSDはTRIMコマンドが有効だと、削除されたデータが即座に無効領域に移され、復旧が困難になります。
データ量とストレージ容量
データ復旧にかかる時間は、データ量にも大きく依存します。
HDDやSSDのストレージ容量が大きいほど、スキャンやデータ抽出に時間がかかります。
特に大容量のRAIDストレージやクラウドストレージの復旧では、データ量がTB〜PB(ペタバイト)単位になるため、復旧に数週間以上かかることもあります。
- 数GBのファイル削除: 数時間で復旧可能
- 数TBのHDDデータ復旧: 1日〜1週間
- 企業のクラウドデータ(PB単位): 数週間〜1ヶ月
RAIDやNASの構成
RAIDやNASは、高速化や冗長性を目的に複数のHDDを組み合わせたストレージシステムです。
しかし、RAID崩壊やコントローラ障害が発生すると、データの構造を解析する必要があり、復旧期間が大幅に長くなります。
RAID復旧期間の目安
- RAID 0(ストライピング)崩壊: 1週間〜数週間
- RAID 5/6のパリティ損傷: 2週間〜1ヶ月
- NASのファームウェア破損: 1週間〜1ヶ月
データ復旧の期間を短縮する方法
データ復旧にかかる時間は、適切な対処を行うことで短縮できます。
特に、デバイスの扱い方や復旧手順の選択を誤ると、データが完全に失われる可能性があるため注意が必要です。
ここでは、復旧期間をできるだけ短縮し、成功率を高めるための具体的な方法を解説します。
デバイスの使用を直ちに停止する
データが失われた直後に最も重要なのは、デバイスの使用をやめることです。
HDDやSSDに新しいデータを書き込むと、失われたデータが上書きされ、復旧が困難になります。
また、物理的な障害がある場合は、デバイスを通電し続けると悪化し、完全なデータ喪失につながる可能性があります。
- パソコンや外付けHDDの電源を速やかにシャットダウンする。
- USBメモリやSDカードは、安全な取り外しを行った上で抜き取る。
- RAIDやNASの場合は、システムを停止し、新たな書き込みを防ぐ。
信頼できるデータ復旧ソフトを利用する
軽度の論理障害(ファイル削除や軽微なファイルシステム破損)であれば、データ復旧ソフトを利用することで迅速な復旧が可能です。
ただし、物理障害やRAID障害が疑われる場合は、無理にソフトを使用せず、専門業者に相談することを推奨します。
- 信頼できるデータ復旧ソフト(例:EaseUS、Recuvaなど)をダウンロードする。
- 復旧対象のドライブを選択し、スキャンを開始する。
- 復元可能なファイルを確認し、安全な保存先に復旧する(同じドライブには保存しない)。
専門のデータ復旧業者に依頼する
物理障害や重度の論理障害が発生している場合、専門のデータ復旧業者に依頼するのが最も確実な方法です。
専門業者では、クリーンルーム環境や高度な解析技術を用いて、安全かつ迅速にデータを復旧できます。
また、自力での復旧が難しいRAID/NAS障害にも対応可能です。
- 信頼できるデータ復旧業者を選び、問い合わせを行う。
- デバイスを郵送または持ち込み、初期診断を受ける。
- 診断結果と見積もりを確認し、正式に依頼する。
- 復旧完了後、データを受け取り、安全なストレージにバックアップを取る。
データ復旧の期間を短縮するには、早急にデバイスの使用を停止し、適切な方法で対応することが重要です。
データ復旧の期間は、障害の種類やデバイスの状態によって大きく異なります。軽度の論理障害であれば復旧ソフトを試すのも有効ですが、物理障害やRAID障害の場合は、専門業者への相談が最も確実な方法です。データを失った際は、新たなデータを書き込まないよう注意し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
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電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。