CrystalDiskInfoでHDDやSSDのS.M.A.R.T.情報が取得できず、「情報が表示されない」「不明と出る」などの問題に悩まされたことはありませんか?
これは単なるソフトの不具合ではなく、接続方法やドライバ、あるいはストレージ自体の故障が関係していることもあります。
本記事では、その原因と具体的な対処法を徹底的に解説します。
目次
CrystalDiskInfoでS.M.A.R.T.情報が取得できない主な原因
S.M.A.R.T.情報が表示されない原因は、物理的な接続方法からソフト設定、ドライバの状態、さらにはハードウェア故障まで多岐にわたります。ここでは、考えられるすべての原因を分類し、状況ごとに確認すべきポイントを示します。
USB接続など外付けケースの制限
CrystalDiskInfoでは、内蔵接続されたHDDやSSDであればS.M.A.R.T.情報を取得できますが、USB経由の外付けケースやアダプターを使用している場合、一部の製品ではS.M.A.R.T.情報の転送に対応していないことがあります。
特に古い外付けケースや、安価なアダプタでは、内部で情報の橋渡しが行われず、CrystalDiskInfoが正常に情報を取得できません。
ソフトウェアの設定ミス
CrystalDiskInfoでは、特定のS.M.A.R.T.情報表示をオフにしたり、HDDの状態取得をスリープ中に無効化していたりする設定があります。
たとえば、HDDが省電力モードになっていると、CrystalDiskInfoが情報を正しく取得できないケースがあります。設定ミスや初期設定のまま使用している場合は、確認が必要です。
ハードウェアの物理故障
HDDやSSDの物理的な損傷(例:ヘッドの破損、コントローラーチップの故障)が発生していると、CrystalDiskInfoではそもそもドライブを認識できない、もしくは一部のS.M.A.R.T.情報が取得できない状態になります。
この場合、他のソフトウェアでも認識されないことが多く、放置すれば完全にアクセスできなくなるリスクが高まります。
ドライバーの不備
Windowsにインストールされているストレージ関連のドライバ(標準SATAドライバ、チップセットドライバなど)が正しく機能していない場合、CrystalDiskInfoが正確にS.M.A.R.T.情報を取得できなくなります。
特にカスタムビルドのPCやドライバの自動更新を無効にしている環境では、古いドライバが影響していることがあります。
ディスクのファームウェア不具合
一部のSSDやHDDでは、製品側のファームウェアにバグや仕様上の制限がある場合、S.M.A.R.T.情報が意図的に制限されていたり、取得不能な状態になります。
メーカーが提供している専用ユーティリティを使うと確認できることもあるため、CrystalDiskInfoだけで判断せず他の情報源も参考にする必要があります。
CrystalDiskInfo以外のツールでの確認不足
CrystalDiskInfoは非常に有名なツールですが、全てのドライブとの互換性があるわけではありません。他ツール(たとえば「HWiNFO」「GSmartControl」「メーカー製ユーティリティ」)では表示されることもあります。
情報が表示されないからといって即「故障」と決めつける前に、他のツールでの確認を行うことが重要です。
物理障害時の専門対応の必要性

ディスクの物理障害が疑われる場合、自力でのチェックやツールによる確認を試すことで、逆に状況を悪化させる恐れがあります。
たとえば、読み取り不良が発生しているHDDを何度も通電させると、状態が悪化し、完全に読み出せなくなる危険があります。
このような場合、無理にCrystalDiskInfoなどで確認を続けるのではなく、速やかにデータ復旧の専門業者へ相談することが安全です。
これらの原因を放置したまま使用を続けると、以下のような深刻なトラブルに発展する可能性があります。
- 突然のデータ消失
- OS起動不可
- ディスクの完全認識不能化
どの原因が該当するかを正確に把握することが、適切な対処の第一歩です。
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S.M.A.R.T.情報が表示されない場合の対処法
次に、原因別に考えられるすべての対処法を紹介します。順番に確認していくことで、正確に原因を特定し、適切に対処できます。
外付けケースではなく直接SATA接続する
USB接続の外付けケースや変換アダプタの多くは、S.M.A.R.T.情報を正しく取得できない仕様となっています。これは制限仕様であり、ソフト側での解決は難しいため、内蔵接続に切り替えるのが有効です。
- PCの電源を切り、ケースを開ける
- HDD/SSDを外付けケースから取り出す
- PCのマザーボードに直接SATAケーブルで接続
- 電源ケーブルも接続し、PCを起動
- CrystalDiskInfoを再起動し、S.M.A.R.T.情報が表示されるか確認
CrystalDiskInfoの設定を見直す
設定の一部によってはS.M.A.R.T.情報が非表示になることがあります。特にインターフェース設定やスキャン対象ドライブが限定されている場合、確認が必要です。
- CrystalDiskInfoを起動
- メニューバーの「機能」→「詳細設定」を開く
- S.M.A.R.T.の無効化がされていないか確認
- 対象ドライブがスキャン対象になっているか確認
- 設定を変更後、CrystalDiskInfoを再起動して表示を確認
別PCやポートで接続し直す
ディスク自体や接続ポートの不具合により、S.M.A.R.T.情報が取得できないことがあります。物理障害の初期症状の可能性もあるため、慎重な確認が必要です。
- 別のSATAポートに接続してPCを起動
- 別のPCに接続して動作確認を行う
- CrystalDiskInfoを再起動し、状況が変わるか確認
- 異音や異常発熱があれば通電を中止し、すぐにバックアップを取る
最新のドライバを適用する
SATAコントローラやチップセットのドライバが古い場合、S.M.A.R.T.情報が正しく取得できないことがあります。とくにWindows標準ドライバではなく、マザーボード公式ドライバの使用が推奨されます。
- マザーボードのメーカー公式サイトへアクセス
- 型番を検索し、SATA/RAIDドライバやチップセットドライバをダウンロード
- インストール前にバックアップを取得
- インストール後、PCを再起動
- CrystalDiskInfoで情報が取得できるか確認
ディスクのファームウェアを確認・更新
一部のHDDやSSDでは、ファームウェアが古いか不具合を含んでいると、S.M.A.R.T.情報を出力しない場合があります。メーカーが提供するアップデート手順に従って更新を行うことが解決策になる場合があります。
- ディスクの型番を確認
- メーカー公式サイトで最新ファームウェアの有無を調べる
- 更新手順をよく読み、事前にバックアップを取得
- 提供されているファームウェアツールで更新を実行
- 再起動後、CrystalDiskInfoで情報が取得できるか確認
別の診断ツールを使用する
CrystalDiskInfoがすべての環境に対応しているわけではありません。他のツールを試すことで、情報が取得できる場合があります。
- HDAT2、HDDScan、smartmontools(Linux)などをインストール
- 対象ディスクを選択してS.M.A.R.T.情報を表示
- 表示された情報の整合性を確認
専門業者に相談する
S.M.A.R.T.情報が取得できず、なおかつディスクの認識不良や異音がある場合は、物理障害の可能性が高まります。自己診断で状態を悪化させる前に、早めの相談が重要です。
- ディスクの通電を停止し、状態を維持
- 無料初期診断を提供する専門業者に連絡
- 復旧の実績や対応件数を比較して信頼できる業者を選定
SMART情報が表示されない=要注意サイン。慎重な対応が重要
CrystalDiskInfoでS.M.A.R.T.情報が表示されないのは、単なる接続ミスだけでなく、深刻な物理障害の兆候であることもあります。バックアップの取得を最優先に、原因を冷静に切り分けてください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。