CSVファイルは構造がシンプルなテキスト形式で、多くの業務やシステムで活用されています。しかし、その分ちょっとした編集ミスや保存形式の違いによって、内容が崩れたり開けなくなったりすることも少なくありません。
この記事では、CSVファイルが破損する原因と、実際に試せる対処法をわかりやすく解説します。
目次
CSVファイルが破損する主な原因
CSVは見た目以上に繊細なファイル形式で、特に保存時の設定ミスやストレージの異常、文字コードの違いなどが原因で破損することがあります。
以下に主な原因を整理しました。
誤った編集や保存
CSVファイルをExcelや表計算ソフトで編集した際に、別の形式(例:.xlsx や .txt)で上書き保存してしまうと、CSVとしての構造が崩れる原因となります。また、データの区切りや文字コードが変化することで、アプリケーション側が正しく読み取れなくなることもあります。
不完全なダウンロード
インターネット経由でファイルを取得している場合、ダウンロード中に通信が途切れると、ファイルの一部しか保存されず破損します。特に大きなファイルでは途中でネットワークが切断されることで、末尾が欠けたりフォーマットが壊れたりするリスクがあります。
ウイルスやマルウェアの感染
悪意あるプログラムがCSVファイルに改ざんや暗号化を施すことで、内容が破壊され、読み取り不能になることがあります。最近ではランサムウェアによる被害も報告されており、業務データの損失にもつながりかねません。
文字コードや改行コードの不一致
CSVは単純なテキスト形式ですが、文字コード(UTF-8、Shift-JIS、EUC-JPなど)や改行コード(LF、CR+LF)が一致しないと、文字化けやデータ崩れが発生します。特にExcelで読み込む際に自動判別されるため、正しく設定されていないとトラブルの原因になります。
ハードウェアの故障
記録メディアに物理的な障害が発生すると、保存していたCSVファイルを開こうとしても、読み込みエラーやファイル破損のメッセージが表示されることがあります。特にUSBメモリやHDD、SDカードは携帯性に優れている反面、日常的に持ち歩くことが多いため、衝撃や落下の影響を受けやすくなります。
また、水濡れによる内部回路のショートや、長年使用してきたことによる経年劣化によって、不良セクタ(読み書きができなくなる領域)が発生しやすくなります。不良セクタが生じると、そこに保存されていたデータが読めなくなるだけでなく、周囲の健康なデータ領域にも悪影響を及ぼす可能性があります。
物理障害は、自分での対処が難しい

このような物理障害は、自分での対処が難しいだけでなく、誤った対応をすると症状を悪化させてしまうリスクもあります。だからこそ、異常を感じた段階で専門業者による正確な診断と対応が重要です。
当社では、USBメモリやHDD、SDカードといったさまざまなメディアに対応し、これまで46万件以上のご相談を受けてきました(算出期間:2011年1月1日~)。国内最大級の復旧ラボとクラス100のクリーンルームを完備し、物理的な破損にも対応可能な体制を整えています。2023年10月時点で、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数)という高い実績を誇ります。
初期診断とお見積りは無料で提供しており、24時間365日体制でご相談を受け付けています。データの読み込みエラーが発生した際は、早めのご相談が大切です。
CSVファイル破損時の対処法
CSVファイルが破損した場合、原因に応じた適切な対処が必要です。以下に効果的な対処法をまとめましたので、順に試してみてください。
再ダウンロードを試す
インターネット上から取得したCSVファイルの場合、不完全なダウンロードが原因である可能性があります。再度ダウンロードを行い、完全な状態のファイルであるかを確認しましょう。
- 安定したWi-Fiまたは有線LAN接続を確認。
- 元のダウンロード元URLからCSVファイルを再取得。
- ファイルサイズが異常に小さい・0KBでないかをチェック。
- ダウンロード後すぐに開かず、バックアップとして保存。
テキストエディタで編集・保存し直す
CSVファイルをExcelで開くと、文字コードや区切り記号が自動で変換される場合があります。メモ帳やVSCodeなどのテキストエディタで開き、正しい内容が保持されているか確認しましょう。
- Windowsのメモ帳を開き、「ファイル」→「開く」から該当CSVを読み込む。
- 中身が正しく表示されていれば「名前を付けて保存」を選択。
- 「文字コード」をUTF-8またはShift-JISに指定。
- ファイル名を変更し、新規で保存してExcelで再度開く。
文字コードを変更して再保存する
ExcelでCSVを開いた際に文字化けしている場合は、文字コードが合っていない可能性が高いです。別のソフトを使って正しい文字コードで保存し直しましょう。
- テキストエディタ(例:Notepad++、サクラエディタ)でCSVを開く。
- 「文字コード」→「UTF-8に変換」や「Shift-JISに変換」を選択。
- ファイルを「.csv」形式で上書きまたは別名で保存。
- 再度Excelなどで読み込み、表示崩れが解消されたか確認。
専門業者に復旧を依頼する
保存先のストレージ自体が破損している場合、個人での修復は困難です。特にハードディスクやUSBメモリが物理的に損傷している場合は、データ復旧の専門業者に相談することが推奨されます。
- 異音やアクセス不可などの症状がある場合、直ちに使用を中止。
- 無料初期診断を提供している業者を選び、復旧可能性を確認。
- 過去の復旧実績、プライバシー保護体制も確認。
- 料金体系が明確か、納得できる見積りが得られるかを重視。
CSVファイルの破損は、見た目には些細な操作ミスでも深刻なデータ損失につながる場合があります。特に業務データや顧客情報など重要な情報が含まれている場合は、自力対応を繰り返さず、早い段階で専門業者への相談を検討しましょう。
当社デジタルデータリカバリーでは、46万件以上のご相談実績(期間:2011年1月以降)と、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(完全復旧率57.8%、2023年10月実績)を誇ります。
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自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
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電話番号:0800-333-6302
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。