Windows 10を使っているとき、突然フリーズや起動エラーが頻発し、SSDの故障を疑ったことはありませんか？SSDはHDDに比べて高耐久と言われていますが、それでも高温環境や経年劣化、ファームウェアの問題などで故障するリスクはあります。
本記事では、SSDが壊れた場合に考えられる原因とその具体的な対処法を、トラブルの進行状況に応じて詳しくご紹介します。
目次
SSDが壊れる主な原因とは？
SSDは物理的な可動部がない分、HDDに比べて耐衝撃性は高いですが、内部の電子部品は非常に繊細で、さまざまな要因で故障する可能性があります。
以下に代表的な原因を挙げます。
過熱による負荷
長時間高温の環境で使用し続けると、SSD内部のメモリセルに大きな負荷がかかります。ノートパソコンや冷却の弱いPCケースでは、特に注意が必要です。
不良セクタの蓄積
SSDは書き込み回数に限界があり、経年劣化とともに読み書きエラーが発生しやすくなります。不良セクタが蓄積されると、データへのアクセスが不安定になり、最終的に読み込み不能に陥ることもあります。
ファームウェアの不具合
SSD内部の制御ソフトウェアであるファームウェアに不具合があると、パフォーマンスの低下やフリーズが発生します。アップデートを怠ると、認識不能など深刻なトラブルにつながる場合もあります。
このような故障原因は、最終的に「データ消失」や「パソコンが起動しない」など深刻な状態を招くことがあります。兆候が見えた時点で適切な対処を行うことが重要です。
論理障害（ファイル破損・ウイルスなど）
不適切なシャットダウンや突然の電源断は、ファイルシステムの破損を引き起こす原因になります。これにより、ディスク自体は認識されていても、中のデータにアクセスできなくなることがあります。
また、誤ったパーティション操作やウイルス感染といったトラブルでも、論理的にディスクが読み込めなくなり、ファイルやフォルダが見えなくなるケースがあります。こうした論理障害は一見するとデータが消えたように見えますが、実際には内部に残っている場合もあり、適切な方法での解析が求められます。
安易に初期化や復元を試みると、元のデータが上書きされて復旧できなくなる恐れがあるため、異常に気づいたら操作を控え、速やかに専門業者へ相談することが重要です。
物理障害（衝撃・静電気など）
SSDは精密な電子部品で構成されており、落下や強い衝撃、静電気、水没といった外的要因によって物理的に故障することがあります。見た目に異常がなくても、内部のメモリチップや基板が損傷している可能性があり、突然データにアクセスできなくなるケースもあります。
さらに、長年の使用による経年劣化も故障の原因の一つです。特に使用頻度の高い環境では、内部の電子部品が徐々に劣化し、突然認識されなくなるリスクが高まります。
このようなトラブルは自力での対応が難しく、状況を悪化させる恐れもあるため、異常を感じた時点で専門業者に相談することが大切です。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
SSDが故障しかけたときの対処法
症状が軽度のうちに対処できれば、データを失うリスクを最小限に抑えることが可能です。以下に具体的な対処法を5つご紹介します。
ファームウェアの更新
SSDメーカーが提供する最新ファームウェアにアップデートすることで、不具合や性能低下を解消できる場合があります。
- SSDメーカーの公式サイトで最新ファームウェアの有無を確認
- Samsung Magicianなど、専用ユーティリティをダウンロード
- 指示に従いアップデートを実行し、完了後に再起動
ドライバーの更新
古いドライバーがSSDの動作不良を引き起こすことがあります。Windows標準機能で最新版へ更新可能です。
- 「スタート」を右クリック →「デバイスマネージャー」を選択
- 「ディスクドライブ」から該当SSDを右クリックし、「ドライバーの更新」を選ぶ
- 最新ドライバーがある場合は自動的に適用
CHKDSKコマンドの実行
ファイルシステムの破損など、論理的な不具合を修復する場合に有効です。
- 「スタート」を右クリック →「Windowsターミナル（管理者）」を開く
chkdsk C: /f /r /xを入力して実行- メッセージに従い再起動し、修復を完了させる
データ復旧ソフトの使用
論理障害が原因の場合、市販のデータ復旧ソフトを使ってデータを救出できる可能性があります。
- EaseUSやRecuvaなどの復旧ソフトをインストール
- 対象SSDを選択してスキャンを実行
- 復旧先は別ドライブを指定してデータを保存
SSDの交換
ハードウェアの寿命が来ている場合、新しいSSDへの交換が最も安全で確実な方法です。
- 故障したSSDをPCから取り外す
- 新しいSSDを取り付け、OSを再インストール
- バックアップデータを復元、または旧SSDから外付けで移行
予防策と注意点
SSDは消耗品であり、どんなに高性能でもいずれ寿命を迎えます。日頃の運用で以下の点を意識すると、トラブルを未然に防げます。
- 定期的なバックアップ：重要なデータは外付けHDDやクラウドへ定期的に保存
- 放熱対策：エアフロー改善や冷却台で高温対策
- 不要なデフラグを避ける：自動最適化(Trim)が有効か確認
- メーカー純正ツールの活用：健康状態の確認・ファーム更新などが可能
早期対応がデータを守る鍵です
SSDは故障の前兆が現れにくい機器です。フリーズや読み込み遅延が目立つようになったら、それはサインかもしれません。データを失う前に、まずはファームウェアやドライバーを更新し、可能な限りバックアップを取っておきましょう。
万が一、物理障害の疑いがある場合は、無理に操作せずに専門業者への相談が最も安全です。当社では、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（完全復旧57.8%、2023年10月実績）を達成。46万件以上の相談実績（2011年以降）と官公庁・法人1万社超との取引に加え、15,000種類以上の障害データベースを駆使し、あらゆるケースに迅速・正確に対応しています。
初期診断とお見積りは無料、24時間365日体制でご相談を受け付けています。大切なデータを守るためにも、異常を感じたらお早めにご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2％」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
