「突然壊れた古いパソコンから、大切なデータを取り出したい」。そんなとき、ハードディスクを別のパソコンに接続する方法を知っておくと安心です。ただし、接続方法やディスクの種類を誤ると、データが読めなかったり、ディスクを損傷する可能性もあります。
この記事ではHDDの規格確認から安全な接続手順、トラブル時の対処法までを分かりやすく解説。データを自力で救出したい方のための実用ガイドです。ぜひ参考にしてください。
目次
取り出したハードディスクを別のパソコンに接続する主なケース
ハードディスクを別のPCにつなぐ必要が出てくるのは、以下のような状況です。
- 故障したパソコンからデータを救出したいとき
- 古いパソコンから新しいパソコンへデータを移行したいとき
- OSが入っていたHDDをストレージとして再利用したいとき
- ウイルス感染や故障診断などのトラブル対応をしたいとき
これらの目的に応じて、最適な接続方法や注意点が異なります。次の章からは、実際にハードディスクを接続するための方法と手順を詳しく解説します。
ハードディスクを取り出して接続する主なケース
ハードディスクを別のパソコンに接続する方法は次の通りです。
外付けHDDケースを使って接続する
外付けHDDケース（HDDエンクロージャー）は、取り出したハードディスクをUSB経由で接続する最も一般的な方法です。長期的な利用にも適しています。
- 取り出したディスクのインターフェイス（SATA/IDE）とサイズ（2.5インチ/3.5インチ）を確認する
- 対応するHDDケースを購入し、ディスクを正しく差し込む
- USBケーブルでパソコンに接続し、3.5インチの場合はACアダプターも接続する
- パソコンを起動し、エクスプローラー（Windows）やFinder（Mac）上でドライブを確認する
HDDドッキングステーションを使用する
HDDドッキングステーションは、ディスクをスロットに差し込むだけで接続でき、手軽さと汎用性を兼ね備えた方法です。主に2.5インチと3.5インチのSATAディスクに対応しています。
- 電源ケーブルとUSBケーブルをドッキングステーションに接続する
- ハードディスクを上からスロットに差し込む
- パソコンにUSBケーブルで接続し、電源を入れる
- PC上でドライブとして認識されれば、ファイルのアクセスが可能
SATA-USB変換ケーブルで簡易接続する
一時的にデータを取り出すだけであれば、SATA-USB変換ケーブルが手軽で便利です。ケースに入れる必要がなく、作業時間も短縮できます。
- 変換ケーブルのSATA端子をハードディスクに接続
- USB端子をパソコンに接続（3.5インチの場合は外部電源も必要）
- パソコン側でドライブが表示されるか確認
- 必要なデータをすぐにコピーし、接続時間は最小限にする
パソコン内部に直接内蔵して接続する
デスクトップPCであれば、空きベイとSATAポートを使って直接内蔵することも可能です。ただし、パソコン内部の構造や電源配線にある程度の知識が必要です。
- パソコンを完全にシャットダウンし、電源ケーブルを抜く
- ケースを開け、SATAポートと電源ケーブルを確認
- ハードディスクをマウンタに固定し、ケーブルを接続
- PCを起動し、BIOSで認識確認後、OS上でアクセスする
認識されない場合の対処法
接続してもハードディスクがパソコンに表示されない場合、以下の要因が考えられます。
- ファイル形式の非対応（例：ext4などはWindowsで非対応）
- 物理的な故障（異音、振動などがある場合）
- USBポートやケーブルの不具合
- Windowsでドライブ文字が割り当てられていない
こうした場合は、まずは別のUSBポートを試したり、ディスクの管理からドライブ文字を割り当ててみましょう。異常音がある場合は、自己修復を避け、早めに専門業者へ相談してください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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