Supermicro製マザーボードで「BIOSが表示されない」「POST画面すら出ない」「電源は入るが反応がない」といった症状に直面していませんか?
このようなBIOSの起動トラブルは、BIOSファイルの破損、ハードウェア構成の不具合、接続ミスなど、様々な要因が関係しており、原因を一つずつ切り分ける必要があります。
本記事では、SupermicroマザーボードのBIOSが起動しないときに考えられる原因と、対処法をステップごとにわかりやすく解説します。
目次
SupermicroのBIOSが起動しない主な原因
BIOSが起動しない場合、原因は大きく分けて5つのカテゴリに分類されます。各ポイントを確認しながら、問題の切り分けを行いましょう。
BIOSの破損またはアップデート失敗
BIOSの更新中に電源が落ちる、USBメディアの不良、誤ったBIOSファイルの使用などによって、BIOSが破損し起動できなくなることがあります。
CMOS設定の問題・RTC異常
CMOSクリアが行われていなかったり、RTC(リアルタイムクロック)が異常状態にあると、正常なPOSTが始まらず、BIOS画面が表示されないことがあります。
ケーブルの接続不良
ディスプレイケーブルや電源ケーブルが緩んでいる、あるいは内部ケーブルが断線していると、画面が映らず「BIOSが起動していない」と錯覚してしまう場合もあります。
IPMIファームウェアの不具合
SupermicroのマザーボードにはIPMI(リモート管理)が搭載されており、これが古かったり不安定な状態だと、BIOS制御に干渉し、正常起動を妨げることがあります。
ハードウェアの故障
CPUやメモリ、拡張ボードの不具合が原因で、BIOSの処理が途中で止まってしまうことがあります。このような場合、画面が真っ暗なまま起動が進まず、原因の特定が難しくなります。ハードウェアを最小構成にして一つひとつ切り分ける作業が必要ですが、知識や経験がないと対応は困難です。
誤った操作を行うと、かえって状態を悪化させたり、他の部品まで損傷させてしまうリスクもあります。大切なデータが入っている機器であればなおさら、慎重な対応が求められます。
当社では、初期診断とお見積りを無料で実施し、複雑なハード障害にも対応可能な体制を整えています。「HDDから異音がする」「電源は入るが画面が映らない」といった症状にも、専門エンジニアが迅速かつ正確に原因を特定し、最適な復旧方法をご提案いたします。
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Supermicro BIOSが起動しない場合の対処法
次に、上記の原因ごとに対応した具体的な対処法を紹介します。各ステップを順に試して、問題の切り分けと復旧を行ってください。
BIOSのリセットとリカバリを試す
BIOSが破損している可能性がある場合は、まずCMOSをリセットし、BIOSリカバリモードでの復旧を試みます。
- PCの電源を完全に切り、ACケーブルを抜く
- マザーボード上のCMOSバッテリーを取り外し、30秒以上放置
- BIOSリカバリ対応モデルであれば、USBにBIOSファイルを入れて復旧を実施
ハードウェア構成を最小構成にする
不要なパーツが干渉して起動できない可能性があるため、CPU・メモリ・電源だけの最小構成で起動テストを行います。
- グラフィックボードやHDD、拡張カードをすべて取り外す
- CPUと1枚のメモリ、電源ユニットのみで起動
- POSTビープ音やLED表示などを確認する
ケーブル類を再確認・交換する
映像出力や電源供給に問題がある場合も「BIOSが起動しない」ように見えるため、ケーブル周辺を見直します。
- ディスプレイケーブル(HDMI/DisplayPort/DVI)を交換
- 電源ケーブルをマザーボード・CPU・VGAに再接続
- 別のモニターに出力してみる
IPMIファームウェアの更新と設定確認
IPMIが古かったり設定が不正な場合、BIOS制御に干渉することがあります。最新版に更新し、設定を初期化します。
- IPMI Web管理画面にアクセス(初期IPアドレスやDHCP経由)
- ファームウェアが古い場合はメーカーサイトから最新版をダウンロード
- Web管理からアップデートし、設定をデフォルトにリセット
専門業者やメーカーに相談する
上記すべてを試してもBIOSが起動しない場合、BIOSチップやマザーボード自体の不具合が疑われます。Supermicroの正規代理店や専門業者に相談しましょう。
- Supermicro公式サポートまたは代理店に連絡
- マザーボード型番と障害状況を伝える
- 修理対応やBIOSチップ交換の案内を受ける
SupermicroのマザーボードでBIOSが起動しない場合、原因はファームウェア、ハードウェア、設定など多岐にわたります。安易な分解や操作は避け、段階的に問題を切り分けていくことが重要です。
復旧が難しい場合や、重要なデータがマシンに含まれている場合は、専門の技術者による診断・復旧を検討してください。初期診断は無料で対応している業者も多く、トラブルの拡大を未然に防ぐためにも早めの対応が効果的です。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。