パソコンを起動しようとした際に、黒い画面に「9C」などのエラーコードが表示されてフリーズしてしまうことがあります。この「9C」というコードは、Power-On Self Test(POST)のプロセス中に発生するエラーで、主にハードウェアに関連した問題を示します。本記事では、エラー「9C」の原因と対処法を詳しく解説します。
目次
エラーコード「9C」の主な原因
POSTエラー「9C」は、起動直後のハードウェアチェックの過程で発生するもので、以下のような原因が考えられます。
外部デバイスの干渉
USB機器や外部ディスプレイ、プリンターなどのデバイスが接続されたままだと、POST時のデバイスチェックに失敗し、「9C」エラーが発生することがあります。
ハードウェアの接続不良
CPUやメモリ、グラフィックカードなどの内部パーツがしっかりと装着されていない場合、POSTに失敗し、エラーコードが表示されます。
BIOS設定の不具合
オーバークロック設定や互換性のない設定がBIOSで有効になっていると、POSTが正しく進まずエラーとなる場合があります。
CMOS情報の不整合
長年使われているPCでは、CMOSに保存された設定情報が不整合を起こしてエラーになることがあります。特にバッテリー劣化が進んだマザーボードで起きやすいです。
ハードウェアの故障
物理的にパーツ(特にメモリやGPU)に故障がある場合、「9C」エラーが発生する可能性があります。ファンは回るが起動しない、といった症状が該当します。
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エラー「9C」が出る場合の具体的な対処法
以下では、「9C」エラーが出たときに試すべき対処法を手順付きで紹介します。順番に試すことで原因の切り分けが可能です。
外部デバイスの確認と取り外し
USBや外部周辺機器がPOSTを妨げていないか確認するため、最小構成で起動します。
- PCの電源を完全に切ります。
- USBメモリ、プリンター、外付けHDDなどの周辺機器をすべて取り外します。
- キーボードとマウスのみ接続した状態で電源を入れます。
- 問題が解決しない場合は、1つずつデバイスを戻しながら、どれが原因かを確認します。
ハードウェアの接続確認
PC内部の各種パーツがしっかり装着されているかを確認します。メモリの接触不良が最も多い原因です。
- 電源ケーブルを抜き、静電気対策をした上でPCケースを開けます。
- メモリ、CPU、グラフィックカードなどのパーツを一度取り外し、再度しっかりと装着し直します。
- 埃や汚れも確認し、エアダスターなどで清掃します。
- 再び起動して「9C」エラーが消えるか確認します。
BIOS設定の初期化
誤ったBIOS設定が原因の可能性もあるため、初期設定に戻すことで問題が解決することがあります。
- PCを起動し、BIOSに入ります(DELキー、F2キーなどを起動直後に押下)。
- BIOSメニュー内で「Load Setup Defaults」「Restore Defaults」などの項目を選択。
- 設定を保存してBIOSを終了、再起動します。
CMOSリセットの実施
マザーボードの設定情報を完全にリセットする方法です。設定の不整合がある場合に有効です。
- PCの電源を完全に切り、バッテリーも抜きます(ノートPCの場合)。
- マザーボード上のコイン型バッテリー(CR2032)を取り外します。
- 5~10分放置後、バッテリーを元に戻します。
- PCを起動し、BIOSに入り日時などの設定を確認します。
ハードウェアの診断・交換
上記をすべて試しても改善しない場合は、メモリやマザーボードなどに物理的な故障がある可能性が高くなります。
- メモリテストツール(例:MemTest86)をUSBで作成し、PCに挿して起動。
- 異常が検出されたメモリは交換を検討します。
- 別のPCや検証環境で動作確認できる場合は、部品単位での切り分けを行います。
- マザーボードや電源ユニットの異常も視野に入れましょう。
エラーコード「9C」は、単なる設定ミスから深刻なハードウェア障害まで幅広い可能性があります。無理に自力で対応を続けると、さらなる故障やデータ消失のリスクがあります。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。