外付けHDDを回復ドライブとして使ってしまい、元に戻せなくなった――そんな経験はありませんか?通常のデータ保存用として使用したいはずのHDDが、一時的なシステム回復用に上書きされてしまうことで、保存していたファイルが失われたり、容量が一部しか認識されなくなるケースがあります。
本記事では、回復ドライブ化された外付けHDDの状態を正確に把握し、元の通常利用可能な状態に戻すための手順を詳しくご紹介します。
目次
回復ドライブ化された外付けHDDの原因
外付けHDDを誤って回復ドライブとして使用してしまった場合、以下のような処理が実行され、HDDは通常のストレージ用途として使えなくなります。
回復ドライブ作成時に誤って外付けHDDを選択した
Windowsの「回復ドライブ作成」機能では、指定したディスクがすべて初期化される仕様です。本来はUSBメモリなどを使用すべきところで、誤って外付けHDDを選択してしまうと大切なデータが消えてしまいます。
ディスクが強制的にFAT32で再フォーマットされた
回復ドライブ作成時、ディスクは強制的にFAT32形式で再フォーマットされ、保存されていた全データが削除されます。
元のパーティションが削除・書き換えられた
もとのNTFSやexFATのパーティション情報が消され、代わりに回復用パーティションが作成されることで、残りの領域が未割り当てとなりアクセス不能な状態になります。
未割り当て領域が発生し、容量が一部しか使えない状態になった
例として、2TBの外付けHDDが32GBのみの容量として表示され、残りの領域が使えないまま放置される状態となることがあります。このようなケースでは、パーティション情報の破損や誤った初期化処理が原因で、本来の容量が正しく認識されていない可能性があります。
誤って再フォーマットを行うと、データの上書きやさらなる損傷につながることがあるため、慎重な対応が求められます。大切なデータが含まれている場合には、操作を進める前に専門業者への相談をおすすめします。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
回復ドライブ化されたHDDを元に戻す手順
まずは不要な上書きを避けて、現状を保ちつつ必要な操作を進めることが重要です。以下に、状況別に安全かつ確実な操作方法を示します。
HDDの操作を避けて状態を維持する
回復ドライブ化された直後は、データの上書きが行われていない可能性があります。自力で操作を進める前に、まずは外付けHDDを抜き、必要な準備が整うまでは一切の書き込みを避けましょう。
- HDDをパソコンから取り外し、安全な場所で保管します。
- 新たなデータを書き込まず、現状維持を徹底します。
- 復旧作業時は別のパソコンまたはサブ環境で実施しましょう。
回復ドライブのパーティションを削除する
データ復旧の確認が済んだら、HDDを通常の状態に戻す準備を進めます。まずは不要なパーティションを削除し、領域を未割り当てに戻します。
- Windowsキー+Xを押して「ディスクの管理」を開きます。
- 外付けHDDの回復パーティションを右クリックして「ボリュームの削除」を選択します。
- これで、削除された領域が「未割り当て」として表示されます。
未割り当て領域を再フォーマットして利用可能にする
最後に、未割り当てとなったHDD領域に新しいパーティションを作成し、フォーマットすることで通常の外付けHDDとして再び使用できます。(※ただし、全てのデータ)
- 未割り当て領域を右クリックして「新しいシンプルボリューム」を選びます。
- ウィザードに従い、ドライブ文字とフォーマット形式(NTFSやexFAT)を設定します。
- 「クイックフォーマット」にチェックを入れて完了します。
専門業者に相談してデータ復旧の可否を判断する
回復ドライブの作成時に強制フォーマットが行われているため、データの復旧には高度な技術が求められます。市販ソフトでの対応が難しい場合は、無理に操作せず、専門のデータ復旧業者に相談することで、復旧の可能性を最大限に高めることができます。
- HDDの状態を記録(音・表示メッセージなど)しておく。
- 業者に電話またはフォームで相談し、無料診断を依頼。
- 指示に従ってHDDを送付、診断結果を確認後に復旧を依頼します。
作業完了後、HDDは元のように大容量の外部ストレージとして利用可能となります。ただし、上書きされていないとは限らないため、初期化後のデータ復旧は困難になります。重要なデータがある場合は必ず先に専門業者への相談を行ってください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。