DISMコマンドを使った修復操作中に「ソース ファイルをダウンロードできませんでした」と表示され、エラーコード「0x800f0906」で処理が止まってしまうケースがあります。
特に.NET Framework 3.5のインストールやシステム修復時に頻発するこのエラーは、放置するとWindows機能の追加や修復ができなくなり、システムの安定性に大きな影響を与える可能性があります。
本記事では、このDISMエラー「0x800f0906」の原因を徹底分析し、すべての対処法を詳細に解説します。
目次
DISMエラー「0x800f0906」の主な症状
DISM(Deployment Imaging Service and Management Tool)コマンドを実行した際に「0x800f0906」のエラーコードが表示されると、システム修復や機能の有効化が正しく完了しない状態に陥ります。
特に、.NET Framework 3.5のインストールや修復処理において頻繁に報告される問題です。以下のような症状が確認された場合、このエラーが発生している可能性があります。
- 「ソース ファイルをダウンロードできませんでした」と表示される:DISMコマンド実行時、「機能の復元に必要なファイルの場所を指定してください」などの案内と共にエラーが表示されます。
- DISMによる修復や機能追加が失敗する:システムファイルの修復処理や.NET Frameworkなどの機能の有効化が進まず、途中で処理が停止します。
- Windows Updateやインターネット接続に関連するエラーが出る:「インターネットに接続していることを確認してください」など、ネットワークやアップデート関連のエラー表示が見られます。
- エラーコード「0x800f0906」が明示的に表示される:コマンド実行時に明確に「エラー: 0x800f0906」と出力され、DISMログファイルの確認を求められる場合があります。
- .NET Framework 3.5などの機能インストールが進まない:Windowsの追加機能の中でも、特に.NET Framework 3.5のインストール時にこのエラーが多く見られます。
このエラーが発生すると、DISMによるシステム修復やWindowsの機能追加が正常に行えなくなり、セキュリティパッチの適用やアプリケーションの安定動作にも支障が出る恐れがあります。結果として、システムの脆弱性が高まり、業務用PCでは業務停止や情報漏洩などの重大なリスクに繋がる可能性があります。
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「DISMエラー0x800f0906」が発生する原因
エラー「0x800f0906」が表示される原因は複数考えられます。DISMコマンドはWindowsのシステムファイルを修復したり、機能を追加する際に重要な役割を果たしますが、以下のような状況で正常に動作しなくなることがあります。
Windows Updateの構成不良
DISMコマンドは必要なファイルをWindows Update経由で取得するため、更新プログラムの構成が壊れていたり、キャッシュに不具合があるとエラーが発生します。Windows Updateの履歴や更新コンポーネントが破損していると、「ソース ファイルをダウンロードできませんでした」という表示が出ます。
.NET Framework 3.5の依存ファイル不足
.NET Framework 3.5はWindowsの一部として組み込まれていますが、完全にはインストールされていない場合があります。この機能を有効化しようとすると、DISMは追加ファイルを取得しようとしますが、必要なソースが見つからない場合にエラー「0x800f0906」が発生します。
インターネット接続やプロキシ設定の問題
DISMはインターネット経由でファイルを取得します。ネットワーク接続が切れていたり、企業ネットワークなどでプロキシ制限がある場合、ファイルが取得できずにエラーになります。特に「インターネットに接続していることを確認してください」といった表示が出る場合は、この問題の可能性が高いです。
このような問題を放置すると、DISMによる修復処理やWindowsの機能追加が完了せず、重要なアプリケーションの動作に支障をきたす恐れがあります。次に、それぞれの原因に対する具体的な対処法を解説していきます。
「DISMエラー0x800f0906」の対処法
ここでは、前述した各原因に応じた具体的な対処方法を紹介します。DISMの復旧に必要なネットワーク設定、更新のリセット、オフラインインストール方法まで、すべての方法を網羅しています。
Windows Updateコンポーネントのリセット
Windows Updateの破損により、DISMが必要なファイルを取得できない状態を解消するため、更新サービスを一度すべて停止・リセットし、再構築します。
- 「スタート」→「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」を選択
- 以下のコマンドを1行ずつ入力してEnterで実行(Windows Update関連のサービスを停止)
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
- 以下のコマンドを使ってキャッシュフォルダをリネーム(破損ファイルの無効化)
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
- 再度サービスを起動
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver
- PCを再起動し、DISMコマンドを再実行
.NET Framework 3.5のオフラインインストール
インターネット経由ではなく、Windowsインストールメディアから必要なファイルを読み込ませることで、ネットワークやサーバー依存の問題を回避します。
- WindowsのインストールDVDまたはISOをマウント
- 「スタート」→「cmd」でコマンドプロンプトを管理者として実行
- 以下のコマンドを入力(D:はISOのドライブに応じて変更)
DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3 /All /LimitAccess /Source:D:\sources\sxs
- インストールが完了したら、再起動して動作確認
プロキシ設定の確認とネットワーク環境の最適化
企業ネットワークやセキュリティソフトが通信をブロックしている場合、DISMの処理に失敗することがあります。プロキシ設定の確認と一時的な解除を試します。
- 「スタート」→「cmd」でコマンドプロンプトを管理者として実行
- プロキシ設定の確認コマンドを入力
netsh winhttp show proxy
- プロキシを一時的に無効にするには以下のコマンドを実行
netsh winhttp reset proxy
- その後、DISMコマンドを再実行し、通信が改善されるか確認
DISMのエラーはWindows内部の重要な構成ファイルに関係しているため、誤った操作を続けるとシステム全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に重要なデータを保持している端末でエラーが発生している場合は、無理に自己修復を試みるのではなく、専門業者に診断を依頼するのが最も安全な選択です。
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この記事を書いた人
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