ブルーレイレコーダーで「電源が入らない」「録画データが再生できない」といったトラブルが発生することは珍しくありません。保存していた「再放送のない録画データ」「大切なホームビデオ」を復旧・復元するにはどうしたら良いのでしょうか?
このような状況で、やみくもに手を加えたり修理を依頼すると、データが消失するリスクがあります。まずは障害の原因を知り、正しく対処しましょう。
この記事では、ブルーレイレコーダーでよくあるトラブルと、データの復旧・復元方法を解説します。
目次
ブルーレイレコーダーの寿命
ブルーレイレコーダーの寿命は、内蔵されているHDD(ハードディスク)の耐久性により、基本的に5~6年程度と言われています。
メーカーによっても寿命はやや異なりますが、5~6年以上使用していてトラブルが発生したなら、「寿命」による「経年劣化」かもしれません。
一般的なブルーレイレコーダーの寿命の目安
ブルーレイレコーダーの主要モデルは、以下の4メーカーから販売されています。
おおよその寿命は以下を参考にしてください。
メーカー | 機種 | 寿命の目安 |
Panasonic | DIGA(ディーガ)シリーズ | 約6年 |
SONY | ZT/ZW・FBT・FBWシリーズ | 約6年 |
SHARP | AQUOS(アクオス)シリーズ | 約5年 |
東芝 | REGZA(レグザ)シリーズ | 約5~6年 |
ブルーレイレコーダーの故障の原因
ブルーレイレコーダーの故障・障害の原因は、以下の通りです。
筐体の故障
電源すら入らない場合は、機器の外装(筐体)が故障していると考えられます。この際、メーカー保証の範囲であれば、修理を行うことができますが、原則としてデータは戻ってこないものと思ってください。
データも重要で保全したい場合はメーカーの修理ではなく、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
HDDの論理障害
論理障害は、データを書き込んでいる最中の予期せぬ電源オフや、誤った操作によるデータ削除・フォーマットにより発生します。
ブルーレイレコーダーの論理障害は、以下の理由から復旧が極めて難しいとされています。
- 保存データが著作権保護のために全て高度な暗号化が施されている
- 復号に必要な鍵情報がメーカーによって厳重に管理され、外部には公開されていない
こうした特殊な環境下での復旧は、通常の手段では対応できません。
暗号化技術やブルーレイレコーダー固有の仕組みに精通したデータ復旧専門業者でなければ、この障害を解決することはほぼ不可能です。
データを安全に取り戻すためには、高度な研究と最新技術を駆使する専門業者に依頼することが不可欠です。
HDDの物理障害
PCが起動しない原因として、まず懸念すべきなのが、「物理障害」です。物理障害とは以下を指します。
- 落下などの衝撃(部品破損)
- 水をこぼした(水没)
- 電源のつけっぱなしや高負荷な処理による過熱(熱暴走)
- 経年劣化によるHDDの寿命(~5年程度)
物理障害が発生すると、ソフトウェアツールや再起動などを試しても効果がなく、むしろ損傷が拡大することもあります。
物理障害からの復旧には専門的な知識と特殊な設備が必要なため、原則自力での対応は不可能です。正常に起動させるためには、専門家に対処してもらう必要があります。
デジタルデータリカバリーは、国内最大級のデータ復旧ラボを有しており、通常の物理障害の復旧だけでなく、他社で復旧できないほど難易度の高い機器のご相談を7,300件以上(算出期間:2016年6月1日~)いただいております。お困りの際は是非ご相談ください。
ブルーレイレコーダーのデータ復旧・復元方法
ブルーレイレコーダーを復旧する方法は、主に以下の3つです。
データ復旧ソフトを使う
個人でデータを復旧したい場合は、市販のデータ復旧ソフトを試す方法があります。しかし、ブルーレイレコーダーのファイルシステムは機器ごとに異なるため、データ復旧ソフトでブルーレイレコーダーの録画データを読み出すことはできません。
むしろ復旧ソフトを使用することで、症状が悪化してしまう危険性があります。安易にデータ復旧ソフトは使用しないようにしましょう。
メーカーに修理を依頼する
「データは不要なので、ブルーレイレコーダーを通常動作できるようにしたい」場合には、メーカー修理を依頼することをオススメします。
修理とは、壊れてしまった部品を交換することで、ブルーレイレコーダー本体を正常に動作するようにできます。この際、データを保存しているHDDは初期化されてしまう事がほとんどです。初期化されてしまうと、データは全て消えてしまうので注意しましょう。
データ復旧業者に依頼する
ブルーレイレコーダーのデータを復旧するには、データ復旧業者に依頼するのが1番成功率が高いでしょう。
ブルーレイレコーダーは、個人で復旧することは非常に困難です。誤った対処をすることで、復旧できたはずのデータを完全に失ってしまうリスクがあります。
大切なデータであれば、なおさら焦ってしまいますが、まずは落ち着いて専門家に相談しましょう。
ブルーレイレコーダーの復旧事例紹介
ブルーレイレコーダーは、メーカーごとにシステムが異なるため、確かな技術力がないと、あらゆるメーカーに対応できません。デジタルデータリカバリーでは全てのメーカー・シリーズのレコーダーに対応しています。
ここでは一部の復旧事例をご紹介します。
突然のデータ消失からの復旧に成功!
■症状
- 突然のデータ消失
- 録画可能時間0表示
- 新規録画不可
破損したファイルシステムの修復処理を行い、データの抽出を行いました。
ファイルシステム障害に対応している業者は限られるため、他社様で復旧不可であった場合なども、諦めずにご相談ください。
筐体のメイン基板破損からの復旧に成功!
■症状
- 落雷後に起動しない
- 液晶に何も映らない
レコーダーの復旧は技術的に難易度が高いものの、エンジニアが地道に研究を続け、全データの再生・コピーに成功しております。
Panasonic製ブルーレイレコーダーの復旧に成功!
技術情報のため詳細は控えさせていただきますが、レコーダー関連の復旧は困難を極めるケースが多いです。
単なる部品交換やファイルシステムの修復では復旧できないところを、エンジニアの不屈の努力による、技術開発で復旧に成功しています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。