Windows 10や11でのフリーズは日常的に起こり得るトラブルです。突然操作不能になると不安になりますが、一時的な問題であれば解決可能です。しかし、頻発する場合は深刻な不具合やストレージ破損の可能性もあり、データ損失のリスクが高まります。
この記事では、Windowsのフリーズ原因や対処法、データ復旧方法について詳しく解説します。フリーズに悩んでいる方はぜひ参考にして、安心してトラブルに対応しましょう。
目次
パソコンがフリーズするときの主な症状
パソコンがフリーズするときの主な症状は次の通りです。
- 画面が完全に停止する
- カーソルが動かない
- 一部のアプリケーションだけが応答しない
- 画面がブラックアウトまたはホワイトアウトする
- エラーメッセージが表示される
同じ症状でも、原因はさまざまです。パソコンを正常に起動させるためには適切な対処法を実行する必要があります。状況を見誤り、適切でない対処法を実行してしまうと状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
PCがフリーズする原因は、見た目や使用感から判断できるようなもの(起動ランプ・異音など)だけではないため、自己判断では原因を見誤ってしまうケースが多いです。そのため正確な原因を把握し起動させるには知見を持った業者の診断を受ける必要があります。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
【必見】対処が難しい物理障害とは
パソコンがフリーズする原因として、まず懸念すべきなのが、「物理障害」です。物理障害とは以下を指します。
- 落下などの衝撃(部品破損)
- パソコンに水をこぼした(水没)
- 電源のつけっぱなしや高負荷な処理による過熱(熱暴走)
- 経年劣化によるパソコンの寿命(~5年程度)
物理障害が発生すると、ソフトウェアツールや再起動などを試しても効果がなく、むしろ損傷が拡大することもあります。
物理障害からの復旧には専門的な知識と特殊な設備が必要なため、原則自力での対応は不可能です。パソコンを起動させるためには、専門家に対処してもらう必要があります。
デジタルデータリカバリーは、国内最大級のデータ復旧ラボを有しており、通常の物理障害の復旧だけでなく、他社で復旧できないほど難易度の高い機器のご相談を7,300件以上(算出期間:2016年6月1日~)いただいております。お困りの際は是非ご相談ください。
Windows PCがフリーズする主な原因
PCがフリーズする原因はさまざまです。以下に、考えられる主な原因を紹介します。
メモリ不足
PCがフリーズする最大の原因の一つは、メモリ不足です。複数のアプリケーションを同時に使用していると、メモリが足りなくなり、PCが動作しなくなることがあります。メモリが限界に達すると、システムがフリーズしてしまいます。
過熱
PCの内部温度が高くなりすぎると、システムがフリーズすることがあります。冷却システムの不具合やホコリの蓄積による排熱不足が原因です。
ドライバの不具合
ハードウェアのドライバが古くなっている、または不適切にインストールされていると、システムの動作が不安定になり、フリーズの原因となります。
システムファイルの破損
システムファイルが破損すると、Windowsが正常に動作しなくなり、フリーズすることがあります。
ファイルの破損が深刻な場合、システムの修復ツールを使って問題を解決するか、OSの再インストールが必要になることがあります。
しかし、これらの操作にはリスクが伴い、誤った手順を踏むと大切なデータが完全に失われる危険性があります。そんなときは、データ復旧のプロに任せるのが最善の選択肢です。専門業者に相談すれば、大事なデータを安全かつ確実に取り戻せる可能性が大幅に高まります。自力での復旧に不安を感じる方は、まずは専門業者に相談してみてください。
内臓ハードディスク/SSDの物理的故障または容量不足
HDDやSSDの平均寿命は3–5年と言われています。長期使用による劣化が進むと、フリーズだけでなく、以下のような兆候が現れることがあります。
- 異音がする(例:カチカチ、ガリガリなど)
- 読み書き速度が極端に遅くなる
- デバイスが認識されない
HDDやSSDの物理障害は、時間が経つほど状況が悪化する可能性があります。特に異音が発生する場合、HDDのヘッドやプラッタの破損、SSDの内部回路の問題が考えられます。「何かおかしい」と感じたら、早急な診断と対応が、データを守る最善策です。
物理障害の修復には高度な技術と設備が必要
物理障害が疑われる場合は、専門業者に相談することが最善の選択です。デジタルデータリカバリーでは、以下のような体制で対応しています:
正確な原因特定
ハードディスクのトラブルは見た目では原因がわからないことがほとんどです。ソフトウェア的エラーなのか、物理的故障なのかを正確に見極めるためには、専用の診断機器と知識が必要です。しかし誤った診断のまま作業を進めると、判断ミスし、データが完全に失われるリスクがあります。
その点、デジタルデータリカバリーでは15,000種類以上の障害パターンを持つデータベースを活用し、迅速かつ正確に原因を特定します。
これにより、無駄な作業や「誤診」のリスクを最小限に抑えることができます。
クリーンルームでの安全な作業
Windows PCがフリーズ時の対処法
PCがフリーズしてしまった場合、適切な対処法を試みることで、問題を解決できることがあります。以下に、フリーズに対処するための具体的な手順を紹介します。
メモリ不足の対処法
メモリ不足が原因でフリーズしている場合、以下の対処法を試してください。
- 「Altキー+F4キー」でフリーズしたソフトウェアを終了する
- 「Ctr」+「Alt」+「Del」でタスクマネージャーを開き、システムを再起動する
- パソコンを強制終了/再起動する
- メモリ診断を行う
- セーフモードで起動する
手順①「Altキー+F4キー」でフリーズしたソフトウェアを終了する
動画・画像編集ソフトの使用や複数のソフトウェア起動、ブラウザのタブを大量に開いている場合、パソコンのスペック不足でフリーズが起こることがあります。
カーソルが遅い場合は「Alt+F4キー」でタスクマネージャーを開き、不要なタブやメモリを大量に使用しているソフトを確認し、終了またはアンインストールするのが効果的です。
特にセキュリティソフトやマルウェアが原因となることもあるため、注意が必要です。
手順②「Ctr」+「Alt」+「Del」でタスクマネージャーを開き、システムを再起動する
キーボードが使える場合、「Ctrl」+「Alt」+「Del」でタスクマネージャーを開くか、シャットダウンを行いましょう。再起動するとメモリ使用量がリセットされ、一時的な不具合が改善することが多いです。
パソコンが起動しない・立ち上がらない場合の対処法についてはこちら
※メモリの使用率は50%以下が理想的
メモリの使用率は50%以下が理想的です。70%以上になると、メモリ不足によるフリーズが発生しやすくなります。もっとも、メモリの使用状況は用途により大きく異なります。まず使用用途を確認し、過度な負荷をかけていないかを把握しておくことが重要です。
メモリ容量 | 使用用途 |
4G | インターネットの閲覧やYouTube試聴程度 |
8G | エクセルやワード、プログラミングを学ぶ場合 |
16G | PCゲームのプレイ |
32G | 画像編集や動画編集 |
ただし、これでも改善しない場合は、内蔵ストレージの故障が考えられます。
フリーズが頻発し、すでにデータにアクセスできない状態で操作を続けると、データ消失のリスクが高まるため、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
手順③ パソコンを強制終了/再起動する
パソコンのフリーズで、マウスカーソルやキーボードが一切動作しない場合は、Windows10/11が完全にフリーズしています。
このような場合は、パソコンの電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンすると、データの読み書き中にフリーズした場合、データが正常に保存できない可能性があります。
手順④ メモリ診断を行う
メモリのチップが故障している場合、マザーボードがメモリを正しく参照できず、不具合がが発生することがあります。この場合、メモリ診断で不具合を調べることが可能です。
メモリ診断を行う手順は以下の通りです。
- スタートメニューの検索ボックスに「Windows メモリ診断」と入力する
- 管理者として実行を選択し、「Windows メモリ診断」を開く
- 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)」をクリックし診断が開始
メモリ診断が実行されると、メモリの状態や問題の有無が調べられます。故障が判明した場合はメモリを交換しましょう。
手順⑤ セーフモードで起動する
セーフモードは、必要最小限の環境でPCを起動する機能です。軽度な論理障害なら、マウスが動かない問題を回避できます。
- Windowsが起動しない場合、「スタートアップ修復」が表示されます。
- 修復できない場合、「詳細オプション」から「トラブルシューティング」に進みます。
- 「スタートアップ設定」から「再起動」を選びます。
再起動後、「4)セーフモードを有効にする」を選択します。
もしセーフモードでも起動できない場合、致命的な障害の可能性があり、無理に起動を試みるとPCが壊れるリスクがあります。データが必要な場合、専門家に相談してください。
HDDをSSDに換装する
HDDをSSDに換装する手順は次の通りです。
- 新しいSSDを購入し、対応するクローンソフトを用意します。
- パソコンのHDDデータをSSDにクローンする準備を行います。クローンソフトを起動し、画面の指示に従ってHDDの内容をSSDにコピーします。
- クローンが完了したら、HDDを取り外し、SSDに換装します。換装方法はパソコンのモデルにより異なるため、メーカーのマニュアルを参照し、必要に応じて専門家に依頼することも検討してください。
- SSD換装後、パソコンを再起動し、動作が改善されたか確認します。
ディスクのエラーチェックを実行する
ディスクのエラーチェックを実行する手順は次の通りです。
- エクスプローラーを開き、HDDを右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「ツール」タブをクリックし、「エラーチェック」の「チェック」ボタンを押します。
- WindowsがHDDのエラーをチェックし、自動的に修正を試みます。これにより、セクタの問題やファイルシステムのエラーが原因で発生するフリーズを改善できる場合があります。
- チェックが完了したら、パソコンを再起動して、フリーズが解消されたか確認します。
chkdskを実行する
Windowsには、HDDを修復するコマンド「chkdsk」が搭載されています。これはHDDのシステムに破損がないかをチェックし、自動で修復を試みるコマンドです。
ただし、chkdskはHDD全体をスキャンするため負荷がかかりやすく、物理障害が起きている場合、chkdskをかけるとHDDが完全に破損してしまう可能性があります。この点に留意したうえで下記の対処法をお試しください。
チェックディスクのコマンドを実行する方法は次のとおりです。
- Win+Rキーを同時に押しファイル名を指定して実行のウィンドウを開きます。
- cmdと入力しコマンドプロンプトを起動します。
- 「chkdsk d/f」を入力し、Enterで実行します。
これらの対処法を試すことで、HDDに関連する問題が解決し、PCのフリーズが改善される可能性があります。
ただし、物理障害が原因でフリーズが発生している場合、エラーチェックはHDDやSSDに大きな負担をかけ、状況を悪化させる可能性があるため、無闇に実行するのは危険です。重要なデータがある場合は操作を中止し、データ復旧の専門家に相談することが最善です。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
過熱対策
PCが過熱している場合、冷却システムを見直す必要があります。
- PCのホコリを取り除き、冷却ファンの動作を確認する。
- PCの設置場所を改善し、通気性の良い場所に置く。
- 必要に応じて冷却パッドやファンを使用する。
ドライバの更新
ドライバの不具合は、ハードウェアが正常に動作せず、システム全体の不安定さやフリーズを引き起こす原因になります。ドライバを最新バージョンに更新する手順は次の通りです。
- デバイスマネージャーを開き、更新が必要なドライバを選択する。
- 右クリックし、「ドライバーの更新」を選択する。
- 最新のドライバが自動的にダウンロードされるまで待つ。
システムの修復
システムファイルの破損が原因でフリーズしている場合、以下の方法で修復を試みてください。
- sfc /scannow コマンドを入力し、システムファイルをスキャンして修復する
- Windowsの再インストールを行う
注意点としてWindowsの再インストールを行うと初期化されデータは消えてしまいます。失いたくないデータがある場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。