NEC製PCが黒い画面のまま起動しない、あるいはエラーメッセージが表示される場合、電源トラブルやHDD/SSDの不具合が原因かもしれません。
適切な対処をしなければ、PCが操作不能になるばかりか、大切なデータも失われるリスクがあります。もし基本的な対処法で解決しない場合は、データ復旧の専門業者に相談し、安全にデータを取り戻す手段を検討することをおすすめします。
目次
NEC製PCが黒い画面のまま起動しないときの症状
PCが黒い画面のまま起動しない場合、次のような症状が見受けられることがあります。
- 電源ランプも点灯せず黒い画面
▶ 電源ユニットやマザーボード故障の可能性 - ロゴやカーソルは表示されるが、進まない
▶ OSの起動エラー、またはハードディスク/SSDの不具合の可能性 - 画面が真っ暗で起動しない
▶ グラフィックカード、ディスプレイ、またはケーブルの不具合の可能性 - 真っ暗な画面にうっすら文字が表示される
▶ OSのエラーやディスプレイのバックライト故障の可能性
下記ではそれぞれの症状の原因について解説します。
NEC製PCが黒い画面のまま起動しない原因
NEC製PCが黒い画面のまま起動しない原因は主に次の通りです。
原因①:電源トラブル
NEC製PCが黒い画面のまま起動しない場合、通電自体も正常に行われない場合は、電源トラブルの可能性が疑われます。この場合の原因は主に次の通りです。
電源ユニットの故障
PCの電源ユニットが故障していると、電源が供給されず、電源ランプも点灯せず黒い画面が表示される可能性があります。この場合、電源ユニットの交換が必要になります。
参照:NEC
バッテリーの不具合
ノートPCの場合、バッテリーが完全に放電しているか、バッテリー自体が故障していると、電源ランプも点灯せず黒い画面が表示される可能性があります。ACアダプタを使用して直接電源を供給するか、バッテリーの交換が必要になります。
参照:NEC
マザーボードの問題
マザーボードが故障している場合、電源ランプも点灯せず黒い画面が表示される可能性があります。自力で解決することは難しいため、大切なデータを保存している場合には、専門家によるNEC製のパソコンで状態の診断を受けたうえで、データを復旧する必要があります。
参照:NEC
ACアダプターが壊れている・接触の不具合
ACアダプタが壊れているか、接触が悪い場合、NEC製パソコンが起動しない場合があります。一旦代替品と交換してみましょう。また、接触が悪いと思われる場合は、ACアダプターを接続する部分をよく見て、接触が良くなるようにしてみてください。
参照:NEC
原因②:ディスプレイに関する問題
画面が真っ暗で起動しない場合は、ハードウェアやディスプレイに関する問題が原因になるケースが多いです。主な原因は以下が考えられます。
ディスプレイの故障
電源ランプは点くものの、パソコンの画面が真っ暗という場合、ディスプレイが損傷している可能性が高いです。外部ディスプレイに接続して正常に画面出力される場合、ディスプレイ本体に問題がある可能性が高いです。
参照:NEC
ケーブル接続の問題
また、ケーブル類が外れていると起動しない場合があります。まずは電源ケーブルや電源アダプターなどケーブル類の接続を確認してください。接続している電源プラグが破損している可能性もあるので、これもまた取り換えて接続を試みてみましょう。それでも起動しない場合は、専門技術者にパソコンを点検してもらうか、修理に出す必要があります。
参照:NEC
グラフィックカードの問題
グラフィックカードが正しく動作していない場合、画面が真っ暗で起動しない可能性があります。グラフィックカードの再挿入や、別のカードを試してみることで問題を特定する必要があります。
参照:NEC
バックライトの故障
ディスプレイのバックライトが故障している場合、画面は真っ暗に見えますが、よく見るとうっすらと文字が表示されていることがあります。ディスプレイのバックライトを修理または交換する必要があります。
参照:NEC
コントラスト設定の問題
ディスプレイのコントラスト設定が極端に低くなっていると、画面が非常に暗くなり、文字が見えにくくなっている可能性があります。ディスプレイの設定を確認し、コントラストを適切なレベルに調整する必要があります。
参照:NEC
グラフィックドライバの不具合
グラフィックドライバに問題がある場合、表示が不安定になることがあります。最新のドライバに更新するか、ドライバを再インストールすることで問題が解決する可能性があります。
もし自力で対処できない場合、専門業者で正確な診断をおこなうことが必要です。また復旧したいデータがPC内にある場合、データ復旧専門業者に依頼することを検討しましょう。
参照:NEC
原因③:BIOS・システムトラブル
PCを起動するとランプは点くけれど画面が真っ黒なままの場合、BIOSやシステムに問題があるかもしれません。
BIOS設定の問題
BIOSとは、コンピューターが起動する際に使われる基本的なプログラムです。
BIOSは、ハードウェアの動作を正常に確保するために必要で、パソコンが正常に起動しない場合、BIOSに異常が発生している可能性があります。
OSが格納されているストレージ(HDD/SSD)を優先して起動するようにBIOSを再設定する方法は次の通りです。
- BIOS設定を開きます。
- 「Boot」項目を開きます。
- 「Boot Option Priorities」を開き、「Hard Disk Drives」を一番上に設定します。
- 「Boot Option #1」を選択し、「Hard Disk Drives」を選択します。
- 「Save & Exit」を選択し、設定を保存します。
参照:NEC
システムファイルの破損
Windowsの重要なシステムファイルが破損していると、正常に起動できなくなることがあります。不意の電源オフやOSの更新失敗が原因で発生することが多いです。
参照:NEC
デバイスドライバの不具合
特定のハードウェアデバイスのドライバが問題を引き起こしている場合、パソコンが起動できず、NECのロゴやカーソルは出るが、黒い画面から先に進まない可能性があります。
参照:NEC
原因④:ストレージ(HDD/SSD)の物理障害
以下の症状が見られる場合、記憶装置(ストレージ・HDD/SSD)に深刻な障害が発生している可能性が高いです。
- セーフモードでも起動しない
- 異音がする
- 長期間使用後、突然クラッシュする
- 衝撃や振動を与えた後に障害を起こした
PCが起動しない原因が「HDDやSSDの物理的破損」である場合、データ消失のリスクが非常に高く、通常の方法では回復困難です。また物理的破損では、内部の精密部品が故障しているため、自己修復では状況が悪化する可能性があるため、専門業者への依頼が安全です。
データが不要で起動を優先したい場合は、ストレージの修理や交換を検討してください。もし重要なデータを安全に復旧したい場合は、データ復旧業者に依頼することが確実です。経験豊富な業者であれば、適切な診断ツールと豊富な経験で原因を特定し、最適なデータ復旧方法を提案できます。当社の場合、15,000種類以上のデータ障害パターンに対応した豊富な経験を基に、迅速で無料の初期診断を提供しています。
46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月~)を活かし、障害原因をデータベースから瞬時に特定するシステムも整備済みです。24時間365日対応のサポート体制で、いつでもご相談いただけます。データトラブルでお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
NEC製PCが黒い画面のまま起動しないときの対処法
NECパソコンが起動しない場合、原因はさまざまです。まずは、ご自身に当てはまる症状を確認し、それぞれのシチュエーションをあわせて対処しましょう。電源ランプが点灯し、ファンや内部の稼働音はしているのに、画面が真っ黒で操作できない。このような症状には、以下のような原因が考えられます。
その他、OSのアップデートを行った後、症状が出た場合は、アップデートの処理に時間がかかっていることも考えられます。電源はついているのに、黒い画面で何も表示されない場合、次の手順で対処してください。
電源ランプが点灯するか確認
まずはじめに、NECパソコン本体の電源ボタンが点灯するか、確認しましょう。本体にある電源ボタンを押しても電源ランプが光らない場合は、電源ボタンの故障が考えられるため、修理が必要です。
ワイヤレスキーボードやリモコンなどの電源ボタンが光らない場合、再接続や電池の交換で改善される場合もあります。ただし、リモコンで操作するときは、本体の電源が切れていると反応しないため注意しましょう。
なお、電源ボタンの位置は、パソコンのモデルによって異なります。取扱説明書やNECの公式サイトを参照して確認してください。
参照:NEC
ケーブルの接続状態を確認
次に、電源ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。接触不良が原因で起動しないこともあります。しっかりと奥まで刺さっているか、ホコリがたまっていないかなど確認しましょう。ノートパソコンの場合も一度コンセントにつないで、フル充電の状態で起動するか試してください。
コンセントから電源をとれば起動するといった場合は、バッテリーに問題があると考えられます。バッテリーの取り外しが可能な場合は、取扱説明書や公式サイトを参照してバッテリーを取り外し、再装着して起動するか確認しましょう。
参照:NEC
外部機器を取り外す
接続を見直しても起動しないときは、外部機器がパソコンの起動をさまたげている可能性もあります。USBメモリや外付けHDD、プリンターなどを接続している場合は、電源ケーブル以外の機器をすべて取り外して再起動を試してください。
パソコンに何も接続していない状態で、問題なく起動したら、取り外した外部機器のいずれかに原因があると考えられます。
参照:NEC
画面消灯ボタンを確認(一体型パソコンの場合)
パソコン本体とディスプレイが一体型のパソコンの場合、画面消灯ボタンのランプが点滅・点灯していないか確認します。画面消灯ボタンが点滅・点灯している場合は、消灯設定が有効になっています。この場合は、画面消灯ボタンを一度押し込み、設定を解除することで改善するか確認しましょう。
画面消灯ボタンを押すと、画面消灯ランプが青色に点灯して画面消灯モードがONになり、本体の電源が入ったまま映像と音を消せます。
もう1度ボタンを押すと、画面消灯モードがOFFになります。
パソコンを別のモニターに接続
モニターの故障しているために、黒い画面で操作できない場合は、別のモニターにNECパソコンを接続してみましょう。
正常なモニターに接続して解決するのであれば、モニターの故障が考えられるため、買い替えや修理を検討しましょう。
参照:NEC
パソコンを放電する
NECパソコンの内部に電気がたまっていることが原因で、起動しない可能性があります。次の手順で放電を行い、起動するか確認します。
- 電源ボタンを長押しして、NECパソコンの電源を切る
- ノートパソコンの場合はACアダプターとバッテリーを外し、デスクトップの場合は電源コードを抜く
- NECパソコンから周辺機器をすべて取り外す(USBメモリ、外付けHDD、LANケーブルなど)
- 3分ほど放置する
- ACアダプターやバッテリー、電源コードを再度取り付ける
- NECパソコンの電源を入れる
この手順で放電が完了します。放電することで起動するなら、パソコンの長時間使用による帯電でトラブルが起こっていたことが考えられます。
参照:NEC
BIOSを初期化する
BIOSとは「Basic Input Output System」の略称で、パソコンの入出力を制御する装置のことです。BIOSにトラブルが発生すると、Windowsを立ち上げることができません。パソコンの本体設定や、外部機器の設定に問題があるときは、BIOSを初期化することで解決するケースがあります。
※BIOSを初期化してもパソコン内の保存データが消えるわけではありません。
- NECパソコンの電源ボタンを押し、すぐに「F2」キーを数回押す
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が起動する
- キーボードの「F9」キーを押す
- 「Load Optimized Defaults?」というメッセージが表示されたら「Yes」を選択しエンターキーで決定
- キーボードの「F10」キーを押す
- 「Save configuration and reset?」というメッセージが表示されたら「Yes」を選択しエンターキーで決定
- 初期化が完了し、Windowsが起動する
参照:NEC
スタートアップ修復を行う
NECパソコンのシステムに問題が起きている場合は、スタートアップ修復も試しましょう。
スタートアップ修復とは、Windowsが正常に起動できない際に、自動で修復を行う機能です。スタートアップ修復を行い、症状が改善されるかを確認してください。
スタートアップ修復の手順は、パソコンのモデルによって異なります。今回は2020年1月発表LAVIE First Mobileを例に手順を紹介します。
- パソコンの電源ボタンを押し、すぐにキーボードの「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- 「Boot Menu」と「App Menu」が表示される
- 「App Menu」から「Rescure and Recovery」を選択する
- 黒い画面にNECロゴが表示され、「Please wait(お待ちください)」と表示されるので、画面が切り替わるまで待つ
- 「オプションの選択」から「トラブルシューティング」を選択する
- 「詳細オプション」を選択し進み、「スタートアップ修復」を選択する(「スタートアップ修復」が表示されていない場合は、「その他の修復オプションを表示」を選択する)
- 使用するアカウントを選択し、アカウントのパスワードを入力し、「続行」を選択する
- 黒い画面にNECロゴが表示され、「PCを診断中」が表示されるので、修復が完了するまで待つ
- 修復に成功すると、Windowsが正常に起動する
参照:NEC
パソコンを再起動する
NEC製PCが黒い画面のまま起動しない場合、再起動によって、メモリに一時的に発生したエラーや、一時的なソフトウェアの問題が解消されることがあります。しかし、再起動しても黒い画面のままの場合はほかの原因が考えられます。
他の原因が考えられる場合、パソコンの再起動を繰り返すことで、状態が悪化する可能性があります。むやみに何度も繰り返さずに、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。
参照:NEC
セーフモードで起動する
セーフモードとは、最小限のシステム環境でパソコンを起動する、Windows診断用の起動モードです。セーフモードで起動できるかどうか確認することで、トラブルを解決するための診断を行うことができます。
セーフモードで起動する手順は、NECパソコンのモデルによって異なります。今回は2020年1月発表LAVIE First Mobileの場合を例に紹介します。
- パソコンの電源ボタンを押し、すぐにキーボードの「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- 「Boot Menu」と「App Menu」が表示される
- 「App Menu」から「Rescure and Recovery」を選択する
- 黒い画面にNECロゴが表示され、「Please wait(お待ちください)」と表示されるので、画面が切り替わるまで待つ
- 「オプションの選択」から「トラブルシューティング」を選択する
- 「詳細オプション」を選択し進み、「その他の修復オプションを表示」を選択する
- 「スタートアップ設定」を選択し進み、「再起動」を選択する
- NECのロゴ画面が表示されるので、画面が切り替わるまで待つ
- 「スタートアップ設定」が表示され、キーボードの「4」キーを押し、「4)セーフモードを有効にする」を選択する
- NECのロゴ画面が表示された後、サインイン画面が表示されたらサインインする
- デスクトップ画面の四角に「セーフモード」と表示されていれば、セーフモードで起動している状態です
Windows10/11のセーフモード時にできる対処法はこちら
参照:NEC
システムの復元を行う
システムの復元を行い、パソコンが正常に動作していた時点の設定や状態に戻すことで、症状が改善されるかを確認します。
20年1月発表のLAVIE First Mobileの場合を例に、システム復元の手順をご紹介します。
- パソコンの電源ボタンを押し、すぐにキーボードの「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- 「Boot Menu」と「App Menu」が表示される
- 「App Menu」から「Rescure and Recovery」を選択する
- 黒い画面にNECロゴが表示され、「Please wait(お待ちください)」と表示されるので、画面が切り替わるまで待つ
- 「オプションの選択」から「トラブルシューティング」を選択する
- 「詳細オプション」を選択し進み、「システムの復元」を選択する(「システムの復元」が表示されていない場合は、「その他の修復オプションを表示」を選択する)
- 使用するアカウントを選択し、アカウントのパスワードを入力し、「続行」を選択する
- 「システムの復元」が表示されるので、「次へ」を選択する
- 「選択したイベントの前の状態にコンピューターを復元します。」というメッセージが表示され、一覧から任意の復元ポイントを選択して、「次へ」を選択する
- 「復元ポイントの確認」が表示されるので、「影響を受けるプログラムの検出」を選択し進む
- 影響を受けるプログラムの一覧が表示され、「削除されるプログラムとドライバー」や、システムの復元実行後に「復元が見込まれるプログラムとドライバー」を確認して、問題がなければ「閉じる」を選択する
- 「復元ポイントの確認」に戻り、内容を確認のうえ「完了」を選択する
- 「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」というメッセージが表示されるので、問題がなければ「はい」を選択する
- 「システムの復元の準備をしています…」というメッセージが表示され、システムの復元が開始される
- システムの復元が完了すると、自動的にパソコンが再起動します
参照:NEC
メディアを使用して再セットアップを行う
ここまでの対処法を試しても、黒い画面から起動しない場合は、再セットアップを行うことで解決するかもしれません。
再セットアップとは、「初期化」のことです。
再セットアップを行うと、パソコン内の保存フォルダやインストールしたソフトなどは消え、購入時の状態に戻ってしまいます。保存データが必要な場合には、再セットアップは行わず、データ復旧の専門業者に相談しましょう。
ここでは2020年1月発表LAVIE First Mobileを例に、再セットアップの手順を紹介します。保存データよりも、パソコンの起動を優先する場合は、以下を参考にしてください。
- パソコンの電源ボタンを押し、すぐにキーボードの「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- 「Boot Menu」と「App Menu」が表示される
- 「Boot Menu」欄から作成した再セットアップメディアを選択し進む(作成した再セットアップメディアがディスクの場合は「CD」や「DVD」、USBメモリの場合は「USB」と記載されているデバイスを選択する)
- NECのロゴが表示されるので、画面が切り替わるまで待つ
- 「キーボードレイアウトの選択」が表示されるので、「Microsoft IME」を選択する
- 「オプションの選択」が表示されるので「トラブルシューティング」を選択する
- 「NECリカバリーツール」を選択すると、「回復ツール」が表示されるので「Windows 10」を選択する
- 「NECリカバリーツール」が表示されるので、「再セットアップ」を選択する
- 「購入時のサイズ(推奨)」を選択し、「実行」する
- 「実行します。よろしいですか?」というメッセージが表示されるので、「はい」を選択する
- 再セットアップが開始され、「ハードディスクを初期化しています」や「コピー中です」と表示される
- 「再セットアップイメージの展開が完了しました。…」と表示されたら、再セットアップメディアを取り出して「OK」を選択する
- 「ライセンス条項」の画面が表示されると、再セットアップは完了です
参照:NEC
PCを初期化する
NEC製PCが黒い画面のまま起動しない問題が再起動で解決しない場合、最終手段としてPCを初期化することがあります。初期化は、システムを購入時の状態に戻すため、ソフトウェアの問題や設定の不具合を一掃する有効な方法です。
ただし、初期化が完了すると、PCは工場出荷時の状態になります。データが失われるため、大切なデータを保存している場合はデータ復旧業者に相談してデータを復旧してもらいましょう。
参照:NEC
どうしてもNEC製PCが黒い画面のまま起動しないときは専門業者に相談する
NEC製パソコンの平均的な耐用年数は、長くて5年ほどです。どうしても起動しない場合、経年劣化により、深刻なダメージが生じている可能性が高いです。自力でNEC製PCを起動できない場合、特殊なツールや専門設備がある専門業者に相談するようにしましょう。また保証期間内であれば、公式サポートを受けることができます。
ただし、NEC製パソコンをメーカーに修理依頼すると、液晶パネルだけでなく、HDDやSSDも交換され、データが初期化される恐れがあります。そのため、データの要不要をあらかじめ業者側に伝えておくことが大切です。
対処法を試しても症状が改善しない場合には、専門業者に相談することをオススメします。「起動を優先する」場合はメーカーや修理業者に相談し、「データを優先」する場合は、データ復旧業者に相談してください。
パソコン修理とデータ復旧の違いとは?
NEC製パソコンが故障した場合、どのような業者を選ぶかは、 目的ごとに大きく変わってきます。
パソコンの起動を優先する場合は「修理」を、保存されているデータを優先する場合は「データ復旧」を行いましょう。
ここでは「修理」と「データ復旧」の違いをそれぞれ詳しく解説します。
データが不要な場合:メーカーの修理・交換サービスを利用する
お使いのNEC製パソコンに不具合が発生した場合、保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けることができる場合があります。
ただし、メーカー・修理業者はPCを「起動させること」を目的としています。あくまで修理は、機器の動作を復旧するのが目的で、データ復旧は念頭に置かれていません。そのため、修理・交換で部品交換や初期化が行われると、内部のデータは原則として失われます。
「保存しているデータは必要ない」ので「修理を優先する」場合のみ依頼しましょう。データが必要であれば、データ復旧の専門業者に相談してください。
データが必要な場合:データ復旧業者を利用する
データ復旧業者では、壊れたPCなどから「データを取り出すこと」を目的としています。
データ復旧業者では故障の原因を正確に特定し、自力では起動・修復できない機器からも、データを取り出すことが可能です。
しかし、データ復旧業者は、あくまでデータの取り出しが目的なので、NEC製パソコンを正常に起動するよう修理するわけではありません。この点にご留意ください。
なお、デジタルデータリカバリーでは、専門知識を持つプロフェッショナルが、業界最高水準のデータ復旧技術と設備をもってデータを復旧いたします。
また機器別の専門エンジニアによる、無料の初期診断も行っていますので、お気軽にご相談ください。まずは簡易的な診断と今後の対応方法を無料でご案内いたします。
PCのデータが必要な場合はデータ復旧業者に相談する
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
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※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
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※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。