Windowsの起動時に「自動修復を準備しています」というメッセージが長時間表示され、終了しないことがあります。
通常、このメッセージは1分ほどで消えるものですが、30分や1時間以上続く場合は、何らかの障害が発生している可能性があります。
Windows Updateが原因として考えられる場合もありますが、特に心当たりがない場合は、内蔵ストレージ(HDD/SSD)の物理的な故障や、パソコン内のパーツの不具合といった、個人では修復が難しい問題が原因かもしれません。
この記事では「自動修復を準備しています」が終わらない原因と対処法を紹介します。
目次
「自動修復を準備しています」が終わらないときのトラブル例
「自動修復を準備しています」が終わらない場合のトラブルについて説明します。通常、このメッセージは30分以内に終了しますが、それ以上かかる場合や繰り返し表示される場合は、問題が発生している可能性があります。
再起動を繰り返す
「自動修復を準備しています」の画面で再起動を繰り返す場合、自動修復が正常に実行されていない可能性が高いです。
この現象は、システムファイルの破損やドライバーの問題、ハードウェアの故障などが原因で発生することがあります。
自動修復が再び始まる
自動修復が終わっても再び自動修復が始まる場合、Windows Updateの不具合やハードウェアの問題が原因で、自動修復では対処できないトラブルが起きている場合があります。
途中で停止する・画面がフリーズする
「自動修復を準備しています」が途中で停止し、画面がフリーズする場合、物理障害や筐体の損傷が原因の可能性が高いです。
このようなケースでは、内蔵ストレージや内部部品の交換が必要となり、個人での修復は困難です。重要なデータがある場合、データ復旧業者に相談するのことをおすすめします。
黒い画面で進まない
「自動修復を準備しています」の途中で黒い画面になり、進まなくなる場合、物理障害や筐体の破損が原因である可能性があります。大切なデータがある場合は、専門のデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
私たちデジタルデータリカバリーは、これまでに蓄積した15,000種類以上の障害パターンをもとに独自のデータベースを活用し、あらゆるトラブルに迅速に対応しています。
「何かおかしい」と感じたら、それはデータ消失のリスクが迫っているサインです。早急な診断と対応が、データを守る最善策です。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。お電話やメールでのご相談は完全無料ですので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
「自動修復を準備しています」が終わらない原因と対策
「自動修復を準備しています」が終わらず困っている場合、その原因は多岐にわたります。特に内部ストレージ(HDD/SSD)の障害が原因の場合、適切な対応が求められます。この記事では、問題の原因と解決方法について詳しく解説します。
「自動修復を準備しています」が終わらない原因は、ソフトウェアの問題からストレージの物理障害、筐体の破損までさまざまです。特に物理障害が疑われる場合は、無理に自己修理を試みることで状況を悪化させるリスクがあります。
当社「デジタルデータリカバリー」では、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)をもとに、安心と信頼のサービスをご提供しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けています。お困りの際はお気軽にご連絡ください。
Windows Updateの失敗
「自動修復を準備しています」が進まない原因として、Windows Updateが正常に適用されないことがあります。更新プログラムが途中で停止したり、エラーが発生することで、修復プロセスが正常に完了しない場合があります。
デバイスドライバの不具合
デバイスドライバとは、HDDやSSDなどのハードウェアを制御するソフトウェアです。このドライバが破損していたり、バージョンが古い場合、OSが正常にストレージを認識できず、「自動修復を準備しています」の状態が続いてしまうことがあります。
ただし障害がソフトウェアのエラーなのか、ハードウェアの物理的な故障なのかを見分けるには、高度な知識と専門の診断機器が必要です。特に物理的な障害の場合、復旧のチャンスは基本的に一度きり。そのため、早い段階での正しい判断が、データを救う鍵となります。
「故障を判別できない」「安全にデータを取り出したい」場合は、データ復旧の専門会社まで無料初期診断を受けてみることをおすすめします。
無料初期診断ではエンジニアが異常の原因を正確に見極め、復旧期間と復旧成功の可能性をお伝えし、料金のお見積りを行います。
物理障害の発生
内蔵ストレージ(HDD/SSD)の物理的な損傷が原因の場合、個人での修復は困難です。物理障害の主な原因には以下のものがあります。
- 落下や衝撃
- 水没
- 経年劣化
- 過剰な圧力
- 高温によるオーバーヒート
物理障害が発生している場合、以下のような症状が現れることがあります。
- 「カチカチ」「シャー」などの異音
- 焦げたような異臭
- OSが起動しない
- 頻繁なフリーズや再起動
物理障害はストレージを分解して修理する必要があるため、特別な設備や技術が必要です。クリーンルームと高度な技術力を持つ専門業者に依頼することをお勧めします。
筐体の破損や不具合
パソコン内部の部品や筐体の破損が原因で、「自動修復を準備しています」が終わらない場合もあります。具体的な例として以下が挙げられます。
- マザーボードの故障
- モニターの不具合
- 電源ケーブルの接続不良や経年劣化
これらの問題を修理する際には、データ消失のリスクが伴います。大切なデータを守るためには、バックアップを取るか、専門業者に相談することが重要です。
なぜ専門業者への相談が必要なのか
メーカー修理ではストレージを新品と交換され、データが完全に失われてしまうケースが一般的です。一方、専門業者では以下のようなサービスを提供しています。
- 正確な初期診断と障害特定
- クリーンルームでの安全なデータ復旧
- HDD/SSDの部品交換による修復
デジタルデータリカバリーでは、15,000種類を超えるデータ障害のパターンに対応してきた豊富な経験を基に、独自のデータベースから原因を即座に特定し、安全かつ迅速な復旧を実現しています。これまでに46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、あらゆるデータトラブルに対応できる体制を整えています。
初期診断は無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けています。経験豊富な専門アドバイザーがサポートいたしますので、どんなトラブルでもお気軽にお問い合わせください。
「自動修復を準備しています」が終わらないときに確認すること
「自動修復を準備しています」が終わらないときに確認することは次の通りです。
ビープ音がなっている場合は音の種類を確認する
パソコンは内部部品が故障すると、「ビープ音」と呼ばれる電子音(警告音)が鳴ることがあります。このビープ音は、パソコンに搭載されている「BIOS」というシステムから発せられる音で、下記のような種類の音があります。
パソコンから電子音(ビープ音)がなっている場合は、音の種類を確認して、どのような症状が発生しているかを確認するようにしましょう。
音の種類 | 概要 |
短音1回 | 正常起動 |
短音2回 | CMOSの設定に問題があると考えられます。初期化すると改善する可能性があります。 |
長音1回短音1回 | メインメモリー(DRAM)に問題がある可能性があります。1度再起動するか、メモリの接続をやり直してみましょう。 |
長音1回短音2回 | グラフィックボードとモニタの接続に問題があります。ケーブルや接続状況などを確認してみましょう。 |
長音1回短音3回 | グラフィックメモリー(GPU)自体に問題があるか、規定の場所に挿入されていない可能性があります。正しい場所に挿入されているか、1度確認しましょう。 |
高音の長音 | PCが高温になっているため、電源を切ったり通気口のほこりを掃除をしたりして、適温にしましょう。 |
長音の連続 | メモリーが破損/接続・装着がされていない場合があります。何度かメモリーを再接続してください。それでも改善しない場合は修理を検討しましょう。 |
短音の連続 | 電力が供給不足になっているので、コンセントや充電器を確認しましょう。タコ足配線は電力不足になりやすいので、直接コンセントに接続しましょう。 |
高音と低音の連続 | CPUに問題があります。高長音のときと同様に、熱を逃がし、CPUが規定の場所にあるかを確認しましょう。不備がないにもかかわらず改善しない場合は修理を検討しましょう。 |
CMOS:CPUを構成するシステム回路
GPU:グラフィックにのみに特化したメモリで画面表示に関する処理を行う
ビープ音がなる場合についてはこちらの記事も確認するようにしましょう。
パソコンのアクセスランプの点灯を確認する
Windowsのパソコンでは、アクセスランプというパソコンの状態を示すランプがあります。このアクセスランプの点灯や点滅の状況を確認することで、トラブルが解決する可能性もあります。
アクセスランプが点灯・点滅している間は、ファイルの読み込みが行われています。ファイルの読み込みが完了すると、再起動が終わるので、少し待ちましょう。また、アクセスランプが消灯している場合は、電源トラブルや内蔵ストレージ(HDD/SSD)の破損(物理障害)などの原因が考えられます。
「自動修復を準備しています」が終わらないときの対処法
「自動修復を準備しています」が終わらないときの対処法は次の通りです。
30分〜1時間ほど待つ
まずは、30分〜1時間ほど待つようにしましょう。Windowsの更新作業が行われていたり、一時的なトラブルにより処理が長引いている可能性があります。
「Windowsが正しく起動できませんでした」エラーの対処法はこちら
強制終了する
論理障害や、一時的なエラーが原因で「自動修復を準備しています」が終わらない可能性も考えられます。この場合、パソコンを強制終了することで、トラブルを解決できる可能性があります。
しかし、物理障害やハードウェアに原因がある場合は、強制終了を行うことで症状の悪化に繋がる恐れがあります。トラブルの原因が特定できていない場合や物理障害の症状が出ている場合には、強制終了の操作を行うことはやめ、データ復旧専門業者に相談・依頼するようにしましょう。
セーフモードで起動する
セーフモードでパソコンを起動すると、軽度の論理障害やWindows更新のアンインストールが可能です。ただし、セーフモードでも起動できない場合、深刻な論理障害や物理障害の可能性があります。このような場合は個人での対応は難しく、無理に起動を試みると故障のリスクが高まります。大切なデータがある場合は、データ復旧専門業者に相談しましょう。
① Windowsが正常に起動できない場合、スタートアップ修復(自動修復)が表示されます。しかし、スタートアップ修復でパソコンを修復できないと「詳細オプション」というボタンが表示されます。
➁ここから「詳細オプション」をクリックすると、「オプションの選択」という画面が表示されるので、このまま「トラブルシューティング」に進んでください。
③「トラブルシューティング」から「詳細オプション」に進みます。
④「詳細オプション」から「スタートアップ設定」に進みます。
⑤「スタートアップ設定」から「再起動」に進みます。
⑥キーボード上で「4」を選択し「4)セーフモードを有効にする」をクリックします。
再起動後、サインインするとパソコンはセーフモードに突入します。
更新プログラムをアンインストールする方法は次のとおりです。
- 「設定」から「更新とセキュリティ」に進む。
- 「更新の履歴を表示する」から「更新プログラムをアンインストールする」に進みます。
- アンインストールしたい更新プログラムを選択します。
「自動修復でPCを修復できませんでした」ループ時の対処法はこちら
回復ドライブを起動する
回復ドライブとは、USBメモリに、Windowsを初期化するための情報を入れておき、パソコンにトラブルが発生した際に、パソコンを初期状態(工場出荷状態)に戻すものです。
回復ドライブは、正常に動作しているときに作成しなければらならないものですが、購入することも可能です。しかし、注意点として、回復ドライブによる初期化では、内蔵データは、すべて消えてしまいます。重要なデータ・必要なデータが保存されている場合はこの作業はやめましょう。
- パソコンの電源ボタンを押し、メーカーロゴが表示されている間に、キーボードの「F8キー」もしくは「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- ブートデバイス選択メニューを開く
- 詳細オプションの「ドライブから回復する」をクリックする
- 「ファイルの削除のみ行う」もしくは「ドライブを完全にクリーンアップする」のどちらかを選択する
- 「回復」をクリックする
回復ドライブでスタートアップ修復を実行する
まずは、上記で説明した、トラブルが起きているパソコンに回復ドライブを接続し、起動しましょう。次に、回復ドライブからスタートアップ修復を行いましょう。
- パソコンの電源ボタンを押し、メーカーロゴが表示されている間に、キーボードの「F8キー」もしくは「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- ブートデバイス選択メニューを開く
- 「キーボードレイアウトの選択」から「Microsoft IME」を選択する
- 「オプションの選択」から、「トラブルシューティング」ボタンを選択する
- 「詳細オプション」から「スタートアップ修復」を選択し、「Windows 11」をクリックする
- シャットダウンをクリックする
回復ドライブで「更新プログラムのアンインストール」を実行する
Windows updateが原因の場合には、更新プログラムのアンインストールを行うことでトラブルが解決する可能性があります。回復ドライブから、更新プログラムのアンインストールを実行する方法を解説します。
- パソコンの電源ボタンを押し、メーカーロゴが表示されている間に、キーボードの「F8キー」もしくは「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- ブートデバイス選択メニューを開く
- 「キーボードレイアウトの選択」から「Microsoft IME」を選択する
- 「オプションの選択」から、「トラブルシューティング」ボタンを選択する
- 「詳細オプション」から「更新プログラムのアンインストール」を選択する
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。